週末のテレビより－ライブドア関係報道

去年「ドラマ化希望コミック」として記事をUpした『弁護士のくず』，
マジで春からドラマ化ですか？！しかも主演はトヨエツ！
苦み走った風貌が，私のキャスティング案・長井秀和と当たらずとも遠からず（オイ）。
ついでですから『王様の仕立て屋～サルト・フィニート』もドラマ化しちゃってくださいよ
（→関連記事）。主演キムタクってのはたわごととして無視していただいて，
誰でもいいですからｗ。
今回の記事は，ライブドア強制捜査関連報道についてです。

■アッコにおまかせ
・和田アキ子，「アッコさんファミリーの一員がこんなことになって」
　というふうに話を振られるたびに
　「ファミリーじゃありません！」と何度も言い放つ。
　そりゃ，逆の意味で，まがりなりにも経団連会員企業のトップを
　舎弟とか子分扱いにして「ファミリー」呼ばわりするのは失礼という意味もあるけど
　あの突き放すような言い方は，「私はあいつとは関係ない」という感じがありあり。
　別に逮捕もされていないのにあんな突き放すような言い方しなくても。
　友人・知人・友人「だった」…と格下げしていく人の心理って
　なんか悲しいですね。

・最近，乙部綾子秘書の補佐として社長秘書に加わった元アイドルの木内美歩，
　彼女の最近の秘書としての活躍が影響したのか，アイドル時代の中古CDの
　取引価格が1000円から1500円にアップ。
　ちなみに３曲目のカップリング曲が「証拠なんてない」
　デビュー曲のカップリングが「秒読み」
　だそうです。

・なぜ地検特捜部は，捜索対象の建物まで車で乗り付けず，集団でぞろぞろ
　歩いてくるのか？
　「人の目につくためわざと」
　マスコミでとりあげられやすいようわざと歩いてきて，
　同様の犯罪を犯す(犯そうとする)者への警告を兼ねている。

■たかじんのそこまで言って委員会
ライブドアショックは株式市場に大きな傷を残すかという質問に対して，
パネラーの回答は「限定的」「インチキが排除されるだけ」と
おおむね問題ないというもの。
「ライブドアみたいなやり方をする会社は非常に特殊。
　ほかのＩＴ企業経営者はもっと慎重」

三宅久之「ナベツネさんから聞いた話なんだけど，あるとき自民党武部幹事長から
　電話があったと。『老朽化した広島球場の建て替えに，市が50億，県が25億，
　25億を寄付で集める計画が何年も難航している。ホリエモンが60億出すと
　言っているので仲介してくれないか』。
　ナベツネが『自民党のトップとあろう者がなんでそんな奴の使いっ走りをしてるんだ！』　と怒ったら，『いや，この前の衆院選で世話になったから』だと。
　そしてこの後，日本経団連の奥田会長から同じ用件で電話がかかってきた。
　『経団連の会長ともあろうものがなんだ！』と起こったら，
　『いや，会員企業なので面倒見ないといけない』と言われたそうだ」

宮崎哲弥「ライブドアの問題，検察が一番問題視しているであろうことは
　お金の流れ。彼が金を集め事業を拡大していく過程で
　闇の世界とのつながりが取りざたされてきて，そのような人間・会社が
　東証一部や日本経団連入会，プロ野球球団買収といったエスタブリッシュな
　世界までのぼりつめてくる，それはいつまでも放置できない，
　どこかで，捜査の手が入るというのはある意味必然だった」

「突然の強制捜査になって，問題なのは，なぜいきなり検察なのかということ。
　金融庁に証券取引等監視委員会があるし，
　ライブドアが１対１００の分割をしたり，これまでやってきた行為について
　株価つり上げのためだけにやっていて，
　端からおかしいおかしいと指摘されている行為を
　ストップをかけずにやらせた東証の責任はどうなのか」
デーブ・スペクター「アメリカでは証券監視委員会は非常に恐れられている。
　とても強い権限を持っているから」

橋下徹「よくないことをやっているのは確かだが，
　法に照らして考えれば，果たして彼が極悪非道のことをやったのか。
　人をむごたらしく殺したわけでもない，
　上場廃止の基準からいっても，現時点で即監視ポスト・管理ポストに入るような
　話じゃない。既に支配下にあった会社を新たに買収したようにみせかけた
　というのも，それがどれだけ株を買う人に影響したかは
　粉飾決算で上場廃止になったカネボウは数百億の粉飾を
　何年も前から続けていたわけで，ライブドアの粉飾と比べると桁が違う」

原口「極悪非道なことなんですよ。株式市場・金融市場というのは
　信用で成り立っているんですから，嘘の情報を流して
　金を集めたり株価をつり上げようというのは非常に重い罪だ」

宮崎「そういいながら，政治家たちは何もやってこなかったわけですよ。
　去年，前の金融庁長官にライブドアのやり方をただしたら，
　『あれは合法だ』ですよ！」

「ライブドアの元幹部でエイチ・エス証券副社長の野口英昭さんの死亡，
　おそらく自殺だと思いますけど」（と，報道事実を一応認めておいて）
・今どきの会社員，しかもあんな経緯でのし上がってきた
　ライブドアのような会社の社員(幹部）が，捜査を受けたショック
　のようなもので自殺するとは考えられない。
・彼は資産も十分に持った裕福な環境にある。
　妻も２人の子どもを残して自殺しなければならない理由などない。
・会社の出張でよく使っていた宿泊施設があったからといっても
　なぜ那覇まで行って自殺するのか納得のいく理由がない。
・彼はライブドアの前身オンザエッジの上場に深く関わり，
　事情に通じているキーマンである。
　彼が“自殺”に追い込まれたことには，強い裏の力がはたらいていたと
　考えざるを得ず，深く真相を究明しないといけない。
　簡単に自殺と結論づけた警察の発表には疑問を感じる。

（疑義を訴える宮崎，橋下氏に対して，妙に警察の肩を持つデーブ。
　「警察が見りゃ，本物の自殺かどうかなんてすぐ９割がたわかりますよ」
　この場合，９割じゃ心許ないと思うのだが…）

安めぐみ「そういった人たちの合コンに誘われたことは何度かあります。
　…でも行ったことはないです。興味がないんで」
※たかじん，辛坊の正副委員長が「貧乏人と金持ちならどっちをとる？」
　「事務所の社長が，『つき合いで(吉川ひなのが行ったみたいに)一緒に
　旅行に行ってくれ。行くだけなんだから』と言ってきたらどうする？
　行きで100万，帰りで100万，ありがとうでもう100万くらいくれると思うで」
　などとつっこんでみるが，話は広がらず。

※このほか，番組中では「橋下夫人，第６子ご懐妊」発表，
　ポスト小泉，世論調査では安倍晋三氏が40％以上の支持率で断然トップ。
　「自民党結党以来，総裁選２ヶ月前に本命視されて実際に当選した例はない」
　というジンクスを聞いても，三宅氏が「安倍以外に誰がなるんだ？！」と
　安部次期総裁・内閣総理大臣を早々と断言。

■スタメン
強制捜査の翌日，アポをとっており堀江社長に会ったというＩＴ会社社長が登場。
「堀江社長の様子を見て，これなら大丈夫，乗り切れると思った」

宮崎哲弥（VTR出演）「このライブドアのやりかたは非常に光クラブ事件と共通点が多い」
　山崎晃嗣と堀江貴文…ともに東大在学中に起業
　光クラブは銀座・ライブドアは六本木…当時の先端をいく場所に立地
　光クラブは大胆なポスターや新聞広告，
　ライブドアは自分がタレント化してマスコミの寵児に
　　…派手な宣伝活動で一般市民から広く金を集めた。

※光クラブの山崎晃嗣は1949年7月に利殖制限法で事情聴取(法定利率の9％を超える
　13％で資金を集めていたのだから当然である)，その場では法律知識を駆使して
　取調官をやりこめ処分保留となったのだが，逮捕に動揺した債権者が取り付けに
　押し寄せ，約3000万円の支払期限の前日に服毒自殺をした。

太田光「ここぞとばかりに彼を悪く言っているが，別に強制捜査があって
　はじめて悪い奴だと知ったとかじゃなくて，前々から法律すれすれのことを
　やっていると公言していて，こういう人間だとみんな知っていたはずだから
　それで手のひら返してとやかく言うのはどうかと思う」

■月曜朝の日テレ番組（「ズームインSUPER」「ザ・情報ツウ」など）
◇他局でも流れていた昨年末のライブドア忘年会の映像が流れる。
大きな古時計のふしで「大きくなったよライブドア時価総額8000億円♪…」
なんか宗教の集会じみてますが，身内ではしゃげる忘年会なんて
程度の差こそあれどこもこんなもんでしょう。
その忘年会で，平井堅ふうの声で替え歌を歌っていたkobaryuさんにインタビュー。

※この忘年会，kobaryuさんにはギャラどころか交通費も出なかったんですって。
　（→探偵ファイル）
　番組内では「歌手を目指すプログラマー」みたいな説明でしたんで，
　社員の余興みたいな扱いだったんでしょうか？

◇“ライブドアにくわしいＩＴジャーナリスト”の人が登場，
「ライブドアの堀江・宮内コンビが進めてきた株価吊り上げとＭ＆Ａで企業を拡大する
　手法はワールドコム(2002年に破綻）のやり方と一緒である」

※ワールドコムは１兆500億ドル(当時約122兆円)という，
　エネルギー卸売り会社エンロンの634億ドルを大幅に上回る
　史上最大の負債を抱え破綻。米超距離通信２位，社員６万８千人，
　世界のインターネット通信の半分は同社の回線を通じて行われていたという
　巨大企業が市場から消えていったわけですね。
　21世紀初頭，ほんの4，5年前にアメリカでは急成長を遂げていた企業が
　次々と不正会計で退場していく，すさまじい状況にあったんですね。

※ワールドコム破綻記事（日本戦略研究所）

“堀江・宮内コンビが進めてきた「錬金術」の数々は新しい物ではまったくなく，
アメリカでさんざん行われたもので，しかも，結局破綻して市場を荒らしただけで
何もよいものを残さなかったテクニックにすぎない”
と，かねてより指摘されてきましたが，
日本ではこれに全く予防策をとらずにまがいものの手管を放置し，
今に至って，ついにその欺瞞性が露見した（監視すべき立場の者が黙認し続け，
はじめて公権力が犯罪と認識しているという意志を示した）わけですね。

今日の株価暴落は，米株安に引きずられたのも大きいんでしょうが，
公正な証券取引を維持するための監視をもっと厳格に行うと世界に示さないと，
日本の市場から資金がどんどん逃げていってしまうかもしれません。　

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