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大奥華の乱#10 最終話はもう…

2005-12-23 06:48:02 | ◆◆ 大奥 ◆◆
信子火ダルマ!成住vs吉保のバトル!将軍刺される?!
色々な事がてんこ盛りの予告編でしたが,
いったいこれらの場面がどんなつながりで展開されたのでしょうか?!
ダダダダダダンダン!
また誰か葬り去られたのか?!てか,将軍夫妻はどちらかでも
生き残ったのでしょうか…?

第九話のタイトルは『乱心』

あらすじ(公式ページより)
安子(内山理名)が綱吉(谷原章介)に、吉里を綱吉の子であると偽った柳沢(北村一輝)への処分を迫っているまさにその時、染子(貫地谷しほり)死去の報が飛び込んできた。柳沢の手に掛けられながらも、染子は「吉里の出生疑惑の無念を死んで晴らす」旨の遺書を残しており、意に感じた綱吉は、柳沢の子と知りながら、吉里出生について異を唱えぬよう臣下らに厳しく言い渡すのであった。それを以って大奥にも平安な日常が戻ったように見えた。

綱吉,優しいというか心が広いというか。
もともと第1話から,人を愛そう,喜ばせてやろうとしているのは
わかるのですが,人の気持ちがとことんわからないあまりに
ことごとく人を傷つけ続けてきた将軍でした。
かわいがっているつもりが自害するまで陵辱していた
安子の母・亜久里をはじめ,この劇中だけで何人が犠牲になったことか…

 そんな中、お伝の方(小池栄子)が安子を徳松の墓参りに呼んだ。お伝の方は、目に涙をため「お許しくだされ」と長丸に青梅を口にさせたことを謝ると、安子は手を取り、「あなた様は御子を亡くされ、十分に苦しまれた。私も同じ苦しみを嘗めました。責めを負うべきは、あなた様ではございません」と許すのだった。「すべてを失うた今、惜しいのは帰らぬ命だけ。人を慈しみ、子を慈しんで生きるよりほかに、おなごにどんな生き方があろう」とお伝の方は涙を流す。

白装束で徳松の墓の前でたたずむ2人。
墓の前で天命に誓って本当に徳松を殺したのではないかと
尋ねられ,きっぱり否定する安子。
すっかり大奥バトルからリタイアして久しいお伝,
当初の眉無し怨念執念ドロドロぶりはどこへやら
すっかり憑きものが落ちてすっきりした境地にありました。
それは一番大切な我が子を失った後だったのですが…。

 また、安子は信子(藤原紀香)の部屋にも呼ばれた。右衛門佐(高岡早紀)は「世にはびこる悪政の元凶は柳沢。上様の優柔不断なご性格が、柳沢のような悪人を跋扈させ、染子殿を死に至らしめたのです。このままにしておけば、おなごが泣く世は終わりになりませぬ」と安子に迫る。信子は、毒薬を安子に手渡し、再び綱吉毒殺を指示する。だが、人を殺めるよりも先に綱吉を説得すべきと、今回安子はきっぱりとそれを断った。信子は怒りで胸の発作が起きてしまうほどである。すると、突然襖の外で声がした。「そのお役目、私にお任せください」。なんと大典侍(中山忍)である。驚く一同。大典侍は続けた。「私が上さんの御子を生み、世継ぎになれば、万事治まりまする」と言う。「たわけたことを」と信子はますます激昂するが、大典侍は子どもを身ごもったことをほのめかし、周囲を唖然とさせるのだった。

完全にそりが合わなかったはずの信子と右衛門佐,
大奥では新規参入組のインテリ派,公憤・義憤から将軍暗殺を狙う右衛門佐と
古株で,側室をとっかえひっかえする夫への憎悪で殺意を巡らす信子。
ぜ~んぜん心の中で考えていることは違うのですが
今ここに大連合・大奥しねしね団,結成!

で,大典侍,なんっっっっっじゃそりゃ?!!!
お前だけなんか空気違うぞ。

 いよいよ嫉妬で狂気じみてきた信子は、その夜、大典侍の部屋の外廊下にロウを塗るという狂気の沙汰に及ぶ。「転んで腹の子もろとも死ねばよいのじゃ」。憑かれたようにロウを塗るうち、足元に置いた灯火が倒れ、床や着物に燃え移ってしまった。信子は大火傷を負った上、持病も悪化し病床に臥すことに。
 安子が大典侍に妊娠を確認すると、大典侍は「御台さんがあんまりお高う止まっておいでなので慌てるお顔を見とうなっただけです。ご自分に御子のないのが余程お悔しいのでしょうなあ」とまたもや大胆発言。「あの方のなさること、ただのいけずではないようや」と信子の尋常ならざる執念に思い至らせるのであった。


ダダダダダダンダン!
お伝から抜けた憑きものが信子の方に乗り移ったか?!
狂気じみたというか常軌を逸してるというか,
これまで誰にも証拠をつかませず2人の幼子を手にかけてきた
信子でしたが,こんな仕込みのシーンを見せられると情けないものが…。
そして,火ダルマ!
チャーチャーチャーチャーチャーチャー(火スペ)
行灯の油は植物油ですから灯油などの揮発油みたいに
爆発的には燃えませんが,着物にしみこんだらもう大変です。

 大奥の乱れはすべて柳沢のせいであると考える安子は、再び綱吉に直談判した。だが、綱吉はこう言うのであった。「愛しいおなごを死に追いやってまで、あの男が手に入れたいものは何か。わしにはない執念があの男にはある。行く末を見届けたい」と。安子はらちが明かぬと「成住(田辺誠一)も柳沢様に捕らえられております」と柳沢の背信を明らかにする。綱吉の顔色が変わった。「二度とその名を口にいたすな」。綱吉は、怒りとやるせなさを混ぜながら、去っていくのであった。
 綱吉はその足で信子を見舞った。信子は余命幾ばくもないので側を離れたくないと綱吉にすがり、口移しで薬を飲ませてくれと懇願する。綱吉は願いをかなえてやろうと、信子から薬包を受け取った。それは、あの毒薬であった。水をふくみ薬を口に入れる綱吉。それを見届けると信子は不意に綱吉の口を手で塞いだ。「お飲み下さいませ。これは毒じゃ」。綱吉は薬を吐き出すが、力が抜けてくる。「お苦しみになるがよい。独り寝の日々は地獄にございました。長丸を殺めたのもこの私です。柳沢がこれを使えと渡して下さいました故」。綱吉は愕然とした。「吉保が!?」。信子が「一緒に死んで下さいませ」と言うや綱吉は意識を失った。ようやく上様が自分のものになったと動かなくなった綱吉を抱きしめながら、信子は残った薬を飲み干した。


柳沢吉保がまさか自分の命まで射程に入れているとは露にも思わず
悠長に構えていた自分ののんきさを思い知らされた綱吉。
うまい誘導・名演技で自ら毒を口に含まされたところを
すかさず手で口をふさがれた!
助かるには
加トちゃん志村みたいにブホッと吹き出すか鼻から出すか
しかないが,タニショーがそんな醜態をさらすわけもなく。

一方,徳松に跡継ぎのお墨付きをもらおうと綱吉に直訴しては
逆鱗に触れつづけてきたお伝よろしく,
安子も地雷を踏んでしまいます。
まぁぁだ元夫のことを想っておるんかい!
で,まだ生きてるんかい!!!
その成住は…

 信子は亡くなり(←亡くなるのは綱吉の後,後を追うようにね)、綱吉は生死をさまよう日々が続いた。そんなある日、音羽(余貴美子)は柳沢の邸に忍び込み、幽閉されている成住に接触した。音羽は、「このまま座していては、柳沢様の天下が来てしまいます」と言い成住に懐刀を手渡すのだった。
 柳沢が座敷牢にやってきた。様子がおかしいと、中に入る。倒れている成住に気付き手を取ろうとする瞬間、成住が懐刀を振りかざした。「安子には指一本触れさせぬ!」。よける柳沢。二人はもみ合いになった……。


座敷牢の中で卓の上に「遺言」を残し,
自害したかのように床につっ伏す成住。あの血は何の血?
思わずかけ寄り,近づけた右手をつかむまではよかったのですが
突いた短刀をかわされてからはもういけません。
おそらくちゃんとした栄養を与えられていなかったことでしょう。
しかし狭い座敷牢の中での接近戦なら二本差しの刀を抜くより
こちらのほうが有利。
死闘の結末は…。

 江戸城ですれ違った柳沢の足袋を安子が振り返り見ると小さな血痕が……。「成住様はご無事か」。胸騒ぎのする安子は尋ねた。「その方は上様の御下知にてお命を頂戴しました」と柳沢。声も出ない安子。部屋に戻り、安子は泣きじゃくるばかりであった。

 奇跡的に綱吉は快癒した。柳沢は政務を仕切り、再び以前と変わらぬ江戸城が戻って来た。綱吉全快の祝いの宴が庭園で催されることになった。そこで、綱吉は安子を一人だけにして語り始めた。「将軍職を退こうと思う」。綱吉は寂し気である。そこへ、柳沢が迎えに来た。安子は懐刀を取り出すや「夫の仇」と柳沢に斬りかかった。手をひねり上げる柳沢。「よせ」と割って入る綱吉の体に

プチュ

刃先がめり込んだ。

例によって,音羽は見た。

綱吉はその刃をさらに自分に突き立てた。崩れ落ちる綱吉。縋り付く安子。そして立ちすくむ柳沢。綱吉は柳沢に言う。「これがそなたのしたかったことであろう。長丸を手にかけた。それだけが余計じゃった」。それから安子に向き「こやつの毒で長丸は死んだ。毒を飲ませたは御台であった。その恨みを育てたのはこのわしじゃ。許せ、安子」。瀕死の綱吉は続けた。「生まれ変わったらそなたと夫婦になりたい。いや、花になりたい。そなたの手で、手折られて散りたいものじゃ」。そう言って綱吉は絶命した。そこへ家臣が到着した。安子は、邪悪なものが消えた柳沢の様子を見て「上様は自害なさいました」ととっさの判断で言い、柳沢には「生きて償っていただこう」と申し渡した。
 新たな将軍が江戸城に入り大奥に新しい時代の幕が開いた。柳沢は染子の思い出に浸りながら逼塞し、落飾した安子は音羽と共に尼寺に向かうのであった……。


ここまでもつれにもつれた愛憎劇,
最近のドラマでここまで人の命が軽く扱われるのは
二時間ドラマを除けば日テレ系の問題作「FIVE」「リミット」あたり
以来かという展開に,
最終回も救いはなさそうだなと思っていましたが
こんなまとめかたでしたか…。
やっぱり「はしかで死んだ」結末にはならなかったですね…(苦笑)。
信子の毒殺計画から一度回復させておいて
突発的事故?であっけなく死なせてしまうとは。
王道的シナリオとはいえ(しかも予告編で出ていたのに)やられました。

信子の殺意が,綱吉の人を傷つけ続けてきた所行に
あったことは承知したものの
柳沢の陰謀も根底の原因は綱吉自身にあったことに
綱吉や安子は気づいていたのでしょうか?
結果的に彼は吉保の罪も負う形で絶命しました。
安子の,人を罪に問わない態度は一貫していましたが,
結局それが我が子の命を奪ったり,新たな火種を残すことになっていたので
心の底からは共感できず。

この綱吉と吉保の館林時代の因縁,
りくの物語を描いたスペシャルドラマが30日にあるかと
思っていたのですが,HPを探しても見つからないですね…どうしたんだろ?
…あ,金曜エンタテイメント枠か。
スペシャルはHPでの扱いしょぼいんですがなんとかならないですかね。
これによると,吉保,その後ちゃんと反省・後悔しているようです。


『第一章』では優しいお万様(by瀬戸朝香さん)にシンパシーを感じる派と
けじめのしっかりした春日局(お福by松下由樹さん) を支持する派,
そんなの関係なく圧倒的オーラのお江与様(by高島礼子さま)を見ていたい派
などに分かれていたかと思いますが
今回は,劇中の誰かに肩入れして見ていたという人は
あまりいなかったのではないでしょうか。
欲望にまみれた人間達がうごめく様を
離れたところから客観的に見下ろす,
なんか山崎豊子の作品群を見るような気持ちで
今回の『大奥~華の乱~』は見ていたような気がします。

でも,濃かった!見応えのあったドラマだと思います。

当初とやかくいう人が多かったように思いますが
キャストは豪華だったと思いますよ,私。

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過去&最新の『大奥』関連エントリーはこちら

『大奥~華の乱』公式ページ
 年明けクールのこの時間帯は前にも書きました『小早川伸木の恋』
 いよいよ公式サイトがプレupです!
 「かってにキャスティング案」で書いた「竹林君=谷原章介」案,ズバリでしたw。

 …あれ?ひそかに「はるか17がドラマ化されるんなら,
 これだって絶対いけるよな」と思っていた「N'sあおい」も
 火9でドラマ化ですか!(→公式サイト
 そういやそれらしいことが「モーニング」に書かれていたような…
 主演は石原さとみさん。うむ。
 どういう切り口で描くかでいろいろなドラマになりうると思いますが
 楽しみではあります。

出演

安子(綱吉側室)内山理名
徳川綱吉(第五代将軍) 谷原章介
桂昌院(綱吉生母) 江波杏子
お伝の方(綱吉側室) 小池栄子
右衛門佐(大奥総取締) 高岡早紀
大典侍(綱吉側室) 中山忍
信子(綱吉正室) 藤原紀香
柳沢吉保(綱吉側用人) 北村一輝
染子(柳沢側室→綱吉側室) 貫地谷しほり
音羽(大奥女中)・ナレーション 余貴美子

葛原 鷲尾真知子
美吉野 山口香緒里
秀尾 久保田磨希

牧野成貞(綱吉側用人) 平泉成
故・阿久里(安子の母) 萬田久子
牧野成住(牧野家婿・安子の夫) 田辺誠一
小山 かとうあつき
萩乃 岩橋道子

隆光(りゅうこう・祈祷僧) 火野正平
草庵 山田明郷
故・徳川光圀 大杉蓮(第7・8話登場)
菊江 遊井亮子(第7話登場)


修羅場
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3 コメント

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トラックバックありがとうございます (モモマル)
2005-12-24 00:11:46
大奥、終わってしまいましたね。

おっしゃるとおり、とても濃かったです!



コメントありがとうございます (d_d-)
2005-12-24 10:16:40
年末スペシャルもあります(告知がいまいち徹底してないのが気になりますが)のでそちらも楽しみですよね。

貴ブログでも書かれていたように,右衛門佐だけが勝ちで終わったかなという結末でしたね。
こんばんは ()
2005-12-25 22:23:39
TBありがとうございました。こちらからもTBさせていただきます。

確かに今回のこの「華の乱」、人間の欲望や嫉妬を視聴者は一歩引いた目で観ていたと思います。

かくいう私もそうで、冷めた目で観る分には楽しかったと思いますよ。

キャストもそんなに悪いとは感じませんでした。

藤原紀香さん、綺麗でした。

スペシャルでは館林の時代の話からということで、また少し趣が違うドラマになるかもしれないですね。

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