春分の日に映画ドラえもん2008を見ました。
個人的な感想を言わせてもらうと,よくわかんなかったです。
2008年 『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』 公式サイト
いや,別に難解ってわけじゃないんすよ。
ストーリーといえば,
人間のように動けて文明をもった宇宙の植物(人)「植物星人」が,
地球の植物が人類によって滅ぼされようとしているからと
人類根絶計画を実行しようとする。
それを阻止せんと,のび太,ドラえもんといつものフレンズが
小さな木の赤ちゃんにひみつ道具の薬「植物自動化液」をかけて
誕生した子ども「キー坊」とともに対話と対決で活躍する
という,わかりやすい筋書きなんですけど,
クライマックスの戦闘シーンに入るにしたがって
だんだん何がどうなんだかわけわかんなくなるんですよ。
地球と「緑の星」の移動についてわけわかんない。
地球と緑の星,緑の星の都と移動の入口の位置関係が
さっぱりイメージできない。
ドラえもんが落とした道具によって時間が止まり
地球滅亡は食い止められているらしい件
一応納得しながら見てましたけど,どう見ても手後れw
結局,「緑の巨人」て何?
あの潰滅した関東平野をおおいつくした緑のニョロニョロ?
それともあの超巨大な「この木なんの木」?
キー坊が生け贄みたいになってる意味は?
う~~~ん…。
どれにしても,別に「適当になんとなく」で
スルーすればいい問題ですけど,なんか腑に落ちなくて
気持ち悪い。
F先生の描く「SF(すこし不思議な)」マンガの世界って
すごくわかりやすいものという認識があるだけに
ギャップを感じます…。
要するに,演出が舞台的なんですよ。
のび太フレンズが「どこから来たの?」と聞かれて
「あっち!」とてんでんばらばらの方向を指さすシーンに
代表されるように,生身の役者さんが演じると面白くて楽しい演出。
舞台ならば,巨大な敵も,場面転換も,微に入り細に渡って
描写する必要はなくて最小限の舞台装置や照明の変化で表現すれば
あとは観客の想像に任せるということで全く問題ないですけど,
映画でそれをやられるとなぁ…。
Wikipediaによると渡辺歩監督はシンエイ動画歴20年の
まさにアニメ畑の人のようですが
それなのに,なんでなんでしょう?
あと,絵や筋書きがやたらジブリっぽいのも違和感あったなぁ…。
森の中に違法投棄された粗大ゴミにスプレーすると
ブタの鼻と足が生えて捨て主の元へ走っていくシーン,
『千と千尋』や『ぽんぽこ』くさくてちと閉口。
(『紅の豚』を含めるとジブリはやたら豚好きだから
よほど絵のタッチを違えるかなんかしないとイメージが被る)
「緑の巨人」に地球を襲わせるって設定自体が
巨神兵とか『もののけ姫』のアレっぽいし…。
設定はある程度かぶってもしかたないとして,
いつからなの?
各キャラが笑うときニマ~ッと口が横に広がるようになったのは?
『トトロ』(のサツキとメイ)かよ?!ルパン(3世)かよ?!
映像作品になる時点でいったん原作者の手を離れているとはいえ
F先生の描く,ちょっと照れ屋な各キャラクターの雰囲気に
変な色がついちゃった感じで残念だなぁ。
渡辺監督が映画ドラえもんのメガホンをとる(アニメの場合
なんて言うんでしょうかね?)ようになって観客動員数が
盛りかえしたそうですが,今回「2008」を見る限り「あれれ?」な感想。
全体としては別に変なところはなくて,
さすが映画という作画クオリティだったと思うんですけどね。
声優チェンジの頃にのび太たちの服装も今風に変わると
発表されたおかしな衣裳(しずかちゃんがキャミって)でもなく
おなじみの恰好でしたし。
ああ,そういやラストのいいとこで作画崩壊したように
感じたのは気のせい?
声優陣はまずまずなかなか。
水田わさびドラえもんをはじめ新レギュラー陣は
これだけじっくり聞くのは実は初めてでしたがさすがプロ,
板についてましたなんて言うのも失礼なレベル。
ジイ役の三宅裕司さんはラジオで声の仕事は本職みたいなものですし
『バックトゥザフューチャー』のドクをやってますから(フジテレビ版)
老け役もお手のものですね。
バルナ役,なんか他の登場人物とトーンが違うなと思ったら
くりぃむしちゅー有田哲平さんでしたか。
なかなかいい味出してて,もう少し声が通ってたら
ポスト千葉繁さんも夢じゃありませんな。
リーレ姫,こちらもなんかハラハラする声だと思ったら
堀北真希さんでしたか。すごく聞き易い,きれいな通った声
なのに,明らかに本職の声優さんと比べて浮いて感じるのは
なぜなんでしょう…?
「~だぞ」などの高飛車男言葉はすごく言いづらいし
設定自体,君主として窮屈な人生を過ごしてきて
のび太たちにも心を開くことができないお姫さまの役ですから
合ってるし,すごく上手だったんですけどね。
ドラミちゃん役の千秋さん…
『ノンタンといっしょ』でバリバリの主人公を演じた
声優さんなのに,異様にゲストくささを感じてしまうのは
私だけなんでしょうか?
ドラえもんの道具がメンテ中でほとんど使えないという
一応ストーリーの鍵になる場面に噛んでいるんですけど…。
で,だらだらとやかく書いてきましたが,
見て損したかというと,
一緒に見た小1の子が「面白かった。かんどうした」
といってたので,100点満点です。
一番印象に残った(お気に入りのシーン?)のは
「キー坊が,くつブカブカなのに,あんなに速く走れたの
なんでなんだろな?」
というところのようですw
映画ドラえもん25周年記念サイト
********************
この駄文を読んで,参考になった,ちょっと面白かったという方は
→人気ブログランキングにジャンプ
もしくはブログランキング にほんブログ村
********************
個人的な感想を言わせてもらうと,よくわかんなかったです。
2008年 『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』 公式サイト
いや,別に難解ってわけじゃないんすよ。
ストーリーといえば,
人間のように動けて文明をもった宇宙の植物(人)「植物星人」が,
地球の植物が人類によって滅ぼされようとしているからと
人類根絶計画を実行しようとする。
それを阻止せんと,のび太,ドラえもんといつものフレンズが
小さな木の赤ちゃんにひみつ道具の薬「植物自動化液」をかけて
誕生した子ども「キー坊」とともに対話と対決で活躍する
という,わかりやすい筋書きなんですけど,
クライマックスの戦闘シーンに入るにしたがって
だんだん何がどうなんだかわけわかんなくなるんですよ。
地球と「緑の星」の移動についてわけわかんない。
地球と緑の星,緑の星の都と移動の入口の位置関係が
さっぱりイメージできない。
ドラえもんが落とした道具によって時間が止まり
地球滅亡は食い止められているらしい件
一応納得しながら見てましたけど,どう見ても手後れw
結局,「緑の巨人」て何?
あの潰滅した関東平野をおおいつくした緑のニョロニョロ?
それともあの超巨大な「この木なんの木」?
キー坊が生け贄みたいになってる意味は?
う~~~ん…。
どれにしても,別に「適当になんとなく」で
スルーすればいい問題ですけど,なんか腑に落ちなくて
気持ち悪い。
F先生の描く「SF(すこし不思議な)」マンガの世界って
すごくわかりやすいものという認識があるだけに
ギャップを感じます…。
要するに,演出が舞台的なんですよ。
のび太フレンズが「どこから来たの?」と聞かれて
「あっち!」とてんでんばらばらの方向を指さすシーンに
代表されるように,生身の役者さんが演じると面白くて楽しい演出。
舞台ならば,巨大な敵も,場面転換も,微に入り細に渡って
描写する必要はなくて最小限の舞台装置や照明の変化で表現すれば
あとは観客の想像に任せるということで全く問題ないですけど,
映画でそれをやられるとなぁ…。
Wikipediaによると渡辺歩監督はシンエイ動画歴20年の
まさにアニメ畑の人のようですが
それなのに,なんでなんでしょう?
あと,絵や筋書きがやたらジブリっぽいのも違和感あったなぁ…。
森の中に違法投棄された粗大ゴミにスプレーすると
ブタの鼻と足が生えて捨て主の元へ走っていくシーン,
『千と千尋』や『ぽんぽこ』くさくてちと閉口。
(『紅の豚』を含めるとジブリはやたら豚好きだから
よほど絵のタッチを違えるかなんかしないとイメージが被る)
「緑の巨人」に地球を襲わせるって設定自体が
巨神兵とか『もののけ姫』のアレっぽいし…。
設定はある程度かぶってもしかたないとして,
いつからなの?
各キャラが笑うときニマ~ッと口が横に広がるようになったのは?
『トトロ』(のサツキとメイ)かよ?!ルパン(3世)かよ?!
映像作品になる時点でいったん原作者の手を離れているとはいえ
F先生の描く,ちょっと照れ屋な各キャラクターの雰囲気に
変な色がついちゃった感じで残念だなぁ。
渡辺監督が映画ドラえもんのメガホンをとる(アニメの場合
なんて言うんでしょうかね?)ようになって観客動員数が
盛りかえしたそうですが,今回「2008」を見る限り「あれれ?」な感想。
全体としては別に変なところはなくて,
さすが映画という作画クオリティだったと思うんですけどね。
声優チェンジの頃にのび太たちの服装も今風に変わると
発表されたおかしな衣裳(しずかちゃんがキャミって)でもなく
おなじみの恰好でしたし。
ああ,そういやラストのいいとこで作画崩壊したように
感じたのは気のせい?
声優陣はまずまずなかなか。
水田わさびドラえもんをはじめ新レギュラー陣は
これだけじっくり聞くのは実は初めてでしたがさすがプロ,
板についてましたなんて言うのも失礼なレベル。
ジイ役の三宅裕司さんはラジオで声の仕事は本職みたいなものですし
『バックトゥザフューチャー』のドクをやってますから(フジテレビ版)
老け役もお手のものですね。
バルナ役,なんか他の登場人物とトーンが違うなと思ったら
くりぃむしちゅー有田哲平さんでしたか。
なかなかいい味出してて,もう少し声が通ってたら
ポスト千葉繁さんも夢じゃありませんな。
リーレ姫,こちらもなんかハラハラする声だと思ったら
堀北真希さんでしたか。すごく聞き易い,きれいな通った声
なのに,明らかに本職の声優さんと比べて浮いて感じるのは
なぜなんでしょう…?
「~だぞ」などの高飛車男言葉はすごく言いづらいし
設定自体,君主として窮屈な人生を過ごしてきて
のび太たちにも心を開くことができないお姫さまの役ですから
合ってるし,すごく上手だったんですけどね。
ドラミちゃん役の千秋さん…
『ノンタンといっしょ』でバリバリの主人公を演じた
声優さんなのに,異様にゲストくささを感じてしまうのは
私だけなんでしょうか?
ドラえもんの道具がメンテ中でほとんど使えないという
一応ストーリーの鍵になる場面に噛んでいるんですけど…。
で,だらだらとやかく書いてきましたが,
見て損したかというと,
一緒に見た小1の子が「面白かった。かんどうした」
といってたので,100点満点です。
一番印象に残った(お気に入りのシーン?)のは
「キー坊が,くつブカブカなのに,あんなに速く走れたの
なんでなんだろな?」
というところのようですw
映画ドラえもん25周年記念サイト
********************
この駄文を読んで,参考になった,ちょっと面白かったという方は
→人気ブログランキングにジャンプ
もしくはブログランキング にほんブログ村
********************
ドラえもんのび太と緑の巨人伝―映画ストーリー (てんとう虫コミックススペシャル)藤子 不二雄F,岡田 康則小学館 | ドラことば 心に響くドラえもん名言集小学館 | ドラえもん Doraemon ― Gadget cat from the future (Volume 1) Shogakukan English comics藤子・F・不二雄,ジャレックス/小学館 | ドラえもん深読みガイド―てんコミ探偵団 (ビッグ・コロタン)小学館 |
「ドラえもん」らしい,入り込みやすい話でしたし
結末もだれもが納得できるラスト(危機はすべて
解決されるけど,寂しい別れが)で,
安心して子どもに見せられる映画でしたね。
僕も最初は子供だまし・・・的な感覚で観ていましたが、同じく小1の息子と観にいって、不覚にも・・・でした(笑)。