読売読者が選ぶ十大ニュース2008予想（海外）

前回の国内十大ニュース予想に続きまして，
今回は海外編。例年まるっきり見当もつかないことが多々あるのですが
今年もまた，輪を掛けて難しいです…。

2008年読者が選ぶ10大ニュース : 特集 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/feature/2008news10/index.htm

ノミネート４４項目，ジャンル別にソートして
私なりの印をつけてみましたので
検討の参考にしていただければ。

【政権】 ※生声CD付き

(５)　2月 　キューバのカストロ議長が退任 (６)　2月 ○李明博氏が韓国大統領就任、対北融和政策転換を表明 (７)　3月 ○露大統領にメドベージェフ氏。プーチン氏は首相に就任し、「２頭体制」に (１０)3月 　台湾総統に馬英九氏、８年ぶりの国民党政権 (１１)3月 　ブータンで初の下院総選挙 (１５)5月 ミャンマー軍政が新憲法案問う国民投票を強行 (１８)5月 　ネパール、２４０年の王制に幕 (２９)8月 　パキスタンのムシャラフ大統領辞任、新大統領にザルダリ氏 (３２)9月 △金正日総書記に健康不安説 (３７)10月 　ウクライナ議会が解散 (４０)11月 ●米大統領選でオバマ氏勝利、米史上初の黒人大統領誕生へ

オバマ氏当選は鉄板でしょうが，カストロ氏の退任も
けっこう歴史的に大きな出来事じゃないかと思いますし，
プーチン氏がその実権・影響力を手中に収めたまま
大統領から首相に下りたのも（世界的に与えた変化・影響が
特にないというきらいはありますが）十大ニュースに入ってもおかしくない。
で，お隣韓国のイ・ミョンバク（日本名・月山明博）新大統領。
現代建設社長，ソウル特別市市長として経営能力を遺憾なく発揮し
歴代最高の手腕を持つ大統領と期待されながら
地球史上屈指のへっぽこ大統領・ノムヒョン氏の負の遺産や，
ＩＭＦの援助を受けた経済危機の教訓を全く生かさない
わがままで文句ばかり激しく主張する国民性を制御・誘導できず
前回危機からたった10年でまたも大凋落する場面に直面
させられるというかなり過酷な状況のお方でございますが
昨年，大統領選に勝利した際には昨年20位以内に入ってないんですよね。
2003年盧武鉉大統領就任は18位。1998年金大中大統領就任は４位。
（タリバンが韓国人２３人誘拐したニュースは10位に入ってるという）。

【軍事・紛争・テロ】 (１)　1月 　スリランカ政府、反政府武装組織との停戦合意破棄 (４)　2月 　コソボ自治州がセルビアからの独立を宣言。新国家承認めぐり国際世論二つに分かれる (８)　3月 　中国の国防費、２０年連続２ケタの伸びに (９)　3月 ◎チベットで大規模暴動 (１３)4月 ○北京五輪の聖火リレー、世界各地で混乱 (１７)5月 　イスラエルとシリアが８年ぶりに和平交渉再開 (２１)7月 　アフガンの印大使館前で自爆テロ。アフガン情勢最悪に (２４)7月 　中露、全国境を画定 (２６)8月 　中国・新疆でテロ相次ぐ (２７)8月 ◎露がグルジアに侵攻、紛争勃発。米露対立深まる (３０)8月 　米国とポーランドがミサイル防衛システム配備で合意。露大統領が対抗措置を表明 (３５)9月 　パキスタンの米系ホテルで自爆テロ、５３人死亡 (３９)10月 ○米、北朝鮮のテロ支援国指定を解除 (４２)11月 ○タイの反政府勢力がバンコク郊外の空港占拠、政情不安続く (４３)11月 ◎インドの商都ムンバイで同時テロ、邦人１人含む１９５人死亡 (２３)7月 　旧ユーゴ戦犯、カラジッチ被告を逮捕 (４１)11月 　台湾の陳水扁・前総統、資金洗浄容疑で逮捕 (４４)11月 　イラク国民議会が地位協定案を承認、米軍撤退に道筋 【その他外交】 (１２)4月 　ＮＡＴＯがクロアチアとアルバニアの加盟承認 (２０)6月 　アイルランド、国民投票で「リスボン条約」批准案を否決

北京五輪開幕直後によくもまあやってくれるもんだといった
ロシアのグルジア侵攻。資源国の強みに金融も快調で経済驀進，
イケイケどんどんで好き放題やってくれます。
アフガンに比べれば，グルジアの場合，南オセチア自治州の人びとの多くが
ロシアのパスポートを支給されていたなど既存国家の主権を踏みにじりつつ
住民・地域の意向を盾にできているところがねぇ…

イラク問題は，扱いが難しいんですよね。
2006年フセイン元大統領死刑判決が６位，
2007年「テロ相次ぐ」12位，2005年「米兵死者2000人」20位，
2004年は「外国人拉致相次ぐ」７位＆「米兵死者1000人」
　　「イラク駐留米軍の虐待発覚」「イラクに主権移譲」
　　「米政府調査団、大量破壊兵器計画なしと最終報告」
　　「イラクで騒乱拡大」が11位～15位を占めました。

【スポーツ・文化】 (２８) 8月 ●北京で五輪開催 (３６) 9月 　中国、初の宇宙遊泳に成功 (３８)10月 　ノーベル平和賞に前フィンランド大統領のアハティサーリ氏

宇宙ネタは2001年「初の宇宙観光旅行」９位，
2003年スペースシャトル事故３位＆中国初の有人宇宙旅行４位
2005年スペースシャトル打ち上げ成功７位＆中国、神舟６号打ち上げ成功16位。
2006年「冥王星、惑星から除外」４位ｗ

ノーベル賞関連では，
1999年国境無き医師団が８位，2000年金大中韓国大統領が６位，
2001年国連とアナン事務総長も６位とトップ１０入りが続いたものの
2002年カーター元米大統領が12位，
2004年「MOTTAINAI」のマータイさんが21位と最近は票伸びず。

【訃報】

(２)1月 インドネシアのスハルト元大統領が死去 (２５)8月 露の作家ソルジェニーツィン氏死去 (３１)8月 中国共産党元主席の華国鋒氏が死去

過去の訃報ニュースの順位は，
2005年ヨハネ・パウロII世の２位が別格で，
2007年エリツィン氏24位，2004年レーガン氏16位，1998年ポルポト氏16位。
1997年まで遡ると小平氏の５位があるという状況。

【災害・経済】 (３)　1月 ○インドネシアで鳥インフルエンザの死者１００人超す (１４)5月 ◎ミャンマーでサイクロン被害、死者・行方不明者１３万人超す (１６)5月 ●中国・四川大地震発生、被災者１０００万人超の未曽有の大災害 (１９)6月 ○食糧危機受け、初の食糧サミット開催 (２２)7月 ◎ＮＹ原油、最高値１４７．２７ドルを記録 (３３)9月 ◎中国の粉ミルクに有害物質、乳児多数に被害 (３４)9月 ◎米証券大手リーマンが破綻、米国発の金融危機が世界に波及

強烈な事件が多すぎます…。
地震とサイクロンの被害者・犠牲者の規模が甚大すぎますし
原油高も今年を代表する，ある意味象徴的な“事件”，
リーマン破綻も「リーマンショック」のキーワードで
記憶に新しい人も多いでしょう。

鳥インフルエンザですが…
2004年に５位，2005年に９位，2006年も８位と，この十大ニュースでは
異様に「強い」題材なんですよね。（その前は2003年SARSが２位）
また，インドネシアの災害も，2006年のジャワ島沖大地震２位，
2007年スマトラ島地震７位，2002年バリ島テロ２位，97年煙害９位と
確かにすさまじいものが多いのですが，票の伸びが大きい感があります。


１時間や２時間考えても駆け足感がぬぐえない今年のニュースの混沌ぶり，
私の分析ごときが全的中への助けになるかどうかわかりませんが，
とりあえず上記の印順にまとめると，次のようになりました。

(１６)5月 ●中国・四川大地震発生、被災者１０００万人超の未曽有の大災害 (２８) 8月 ●北京で五輪開催 (４０)11月 ●米大統領選でオバマ氏勝利、米史上初の黒人大統領誕生へ (９)　3月 ◎チベットで大規模暴動 (１４)5月 ◎ミャンマーでサイクロン被害、死者・行方不明者１３万人超す (２２)7月 ◎ＮＹ原油、最高値１４７．２７ドルを記録 (２７)8月 ◎露，グルジア侵攻 (３３)9月 ◎中国の粉ミルクに有害物質、乳児多数に被害 (３４)9月 ◎米証券大手リーマンが破綻、米国発の金融危機が世界に波及 (４３)11月 ◎ムンバイ同時テロ（邦人１人含む１９５人死亡） (６)　2月 ○李明博氏，韓国大統領就任 (７)　3月 ○露大統領にメドベージェフ氏。プーチン氏は首相に (１３)4月 ○北京五輪の聖火リレー、世界各地で混乱 (３９)10月 ○米、北朝鮮のテロ支援国指定解除 (４２)11月 ○バンコク郊外の空港占拠 (３)　1月 ○インドネシアで鳥インフルエンザの死者１００人超す (１９)6月 ○食糧危機受け、初の食糧サミット開催

●と◎でちょうど１０個となりました。
投票で決まるだけにジャンル別のバランスとか特に配慮する必要はないわけですが
１６日の締め切りまでさらに検討できるところはして，
インターネット投票していきたいと思います。

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