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けものみち 最終話・緊張の春・日本の春!

2006-03-09 23:39:02 | 2006ドラマ
さあ,いよいよ『けものみち』最終回!
入浴中の民子の前に黒谷が現れて灯油を撒き…
「米倉涼子,全裸で火ダルマ!」と前宣伝で煽られていた
クライマックスのシーン,ほぼ原作通りの展開でした。
原作ではそこで終わりでしたが…

ドラマ『けものみち』第9話「生き残る!女帝最後の賭け」
 久恒とともに生まれ故郷の富山・伏木へと逃れた民子の前に、小滝が現れた。小滝は民子を抱き寄せると、一緒に帰ろうと優しく囁く。
 病院に戻った民子は、久恒が末期のがんに冒されていることを知り、複雑な思いを抱く。民子が病室で久恒と言葉を交わしていると、小滝が入ってきた。改めて自分について来いという小滝と、必死で民子を止める久恒。病室を出た小滝に続いて外に出た民子は、小滝に「もうあなたの役には立てない」と別れを告げる。
 病室に戻った民子の手を握り、「ここで生きていけよ」と声を振り絞る久恒。そこに、民子から連絡を受けた薫と太郎がやってきた。久恒との再会を喜ぶ太郎と、突然深刻な病状を知らされ、泣き崩れる薫。
 一方、病室を出た民子は、久しぶりに再会した町医者の優しい言葉に胸を詰まらせつつ、鬼頭から託された短刀を手に決意を新たにするのだった。
 数日後、芳仙閣・白妙の間に小滝と間宮の姿があった。間宮によると、特捜部は鬼頭が築き上げた日本の裏側で暗躍する人脈、いわば黒いネットワークのすべてがつまったデータを探しているが、とうとう見つからなかったという。実はそのひとつを小滝はすでに手に入れていた。だが、それはふたつ揃ってこそ意味をなす。しかしその素振りを全く見せない小滝に間宮は意味深な言葉を投げる。
 マスカレードの取締役会で民子が解任され、元秘書の光恵が新社長に就任した。スタッフや顧客から拍手を浴びる光恵の前に、なんと民子が姿を現す。勝ち誇る光恵に民子は、実は民子の解任劇は自作自演で、改めて召集された取締役会で民子が社長に再就任したと言い放つ。証書を突きつけられた光恵は出て行かざるを得ず……。さらに、小滝に今後の身の振り方を相談した光恵だったが、小滝はばっさりと光恵を切り捨てるのだった。
 鬼頭の死をきっかけに、民子の夫・寛次が焼死した放火事件の再捜査が開始される。ここぞとばかりに、民子が犯人と声高に訴える奈々美だったが、誤認逮捕のミスに焦る警察により、逆に久恒が残した捜査資料を逆手に取られ、奈々美は犯人と決め付けられてしまう。
 初音から、小滝らが鬼頭の残したチップを探していると聞いた民子は、鬼頭からもらった短刀を手に、今は朽ち果てた鬼頭邸へと向かった。そして、誰もいないはずの鬼頭の寝室に入った民子の目の前に、小滝が再び姿を現す。
 最初は鬼頭からすべてを吸い取るための道具として民子を選んだ。しかし、誤算が生じ、気づいたときには民子を好きになっていたと言う小滝。その言葉に、民子は小滝に心を許したのか、ふたりは激しく抱き合う……。
 一方、民子のことが気になる久恒は、薫の制止を振り切り、鬼頭邸へと向かう。すでに歩くのもままならない久恒は、気力と体力を振り絞り、やっと鬼頭邸の玄関に辿り着くが、そこで力尽きて座り込んでしまう。
 小滝との情事を終えた民子が風呂に入っていると、そこに黒谷が入ってきた。驚く民子を挑発しながら油をまき始める黒谷。火を放ち、逃げ出そうとした黒谷だったが、木戸が開かない。慌てる黒谷だったが、時すでに遅し。すべては小滝の罠だったのだ。火の勢いが増す中、必死で火をよけようとする民子をマジックミラー越しに眺めながら冷笑を浮かべる小滝。その手には鬼頭の短刀が握られていた。
 ちょうどそのとき、鬼頭邸の表に、久恒から連絡を受けた警官や佐久間が到着。久恒は最期の力を振り絞り、中に民子がいることを告げる。佐久間がその場所に戻ったとき、久恒はすでに動かなくなっていた……。
 そして数日後、とある廃墟 ――
 民子から奪った鬼頭の短刀を壊し、チップを取り出す小滝。ふたつ揃ったチップを手にし、満足げな表情の小滝の前に、民子が現れる。「それ、偽物かもしれませんよ」
 だが小滝は民子の問いには答えずに歩き出す。すでにふたつのチップを手にした小滝に、民子はもう必要のない人間となったのだ。
 小滝が姿を消した後、バッグからもうひとつのチップを取り出し、短刀へと戻す民子。そして短刀を手に歩き出す。「けものみちにはけものみちの歩き方がある。ただし、一度そこに足を踏み入れたものは、二度と抜け出すことはできない……」


松本清張の原作では,連載小説の勢いというか,
疾走感がすべてを持っていってしまったというか,
「なんでやねん?!」的なところがなきにしもあらずでしたが
(それでもなんともいえない読後感があるところが
 巨匠の筆力というかすごさです),
ドラマでは小滝の人物像が(完全につじつまが合っていたか
疑問ですが)描かれていたのでより話に入りやすかったような気がします。

成沢民子
 …米倉涼子
 マスカレード社長の解任&復帰劇,
 いまいちその必要性がよくわかりませんでしたが,
 とりあえず本性を現したモグラの光恵は撃沈。

 小滝に対しては惚れつつも
 信頼できない男であると知りつつも
 抱き寄せられ突き放されの手管のなかで
 やっぱり心の片隅では信じたい心が動きつつも…
 火を放たれて焼死するところ,
 奇跡的に手とかのやけどだけで助かりましたね。
 小滝との最終対決は,女として男を試す問いかけで終わりました。
 これが洋物とかアジア物だったら小滝が帰る車に
 爆薬でも仕込んでおくところだったでしょうが
 運転手付きでしたからね…。 

 「けものみちにはけものみちの歩き方がある。
 ただし、一度そこに足を踏み入れたものは、二度と抜け出すことはできない。
 たとえ出口を見つけたとしても,
 それは別のけものみちに続く入り口にすぎない
 行くも地獄,戻るも地獄
 どちらも地獄に変わりなし」

> 『黒革の手帳』と同じエンディングになるんじゃないの?
と書きましたが,当たらずとも遠からずw。

武藤美代子(芳仙閣の元仲居/星野真里)
間宮(国会議員/長谷川朝晴)
 間宮に「国と私のどっちが大事なの?」と迫るバカっぷり美代子。
 …いちおう勝ち組なんだろうか?
 きっぱり「国」と答えないグダグダの間宮も間宮だ。
 「いいんですかねぇ,こんなバカキャラで」
 現実の国会議員もこんなのがゴロゴロしてますからねぇ…

如月初音(芳仙閣・女将/東ちづる)
 芳仙閣での小滝と間宮の会話から,鬼頭の遺産が
日本の裏側の黒い人脈のデータで検察特捜部も見つけられずにいることを
知り,民子に情報提供。
「負けるんじゃないわよ」
最後にちょっとだけいい役?
これまで民子に対しては対等かそれ以上の立場で
話をしようとしては軽くあしらわれ続けていただけに
ちょっとだけ恩を売って優越感?
  
小滝章二郎(佐藤浩市)
 先週につづき, 
 「人を消すのも生かすのも簡単なことです。
  …私はそうして生まれ変わった」のセリフ。
 その具体的ないきさつについては結局謎の男で終わりましたが
 まぁそんなところでしょう。

 偽物データをつかまされて,小滝はこの後どうなるんでしょうか?
 偽データにだまされてとりかえしのつかない失敗をするとかは
 ちと考えにくいですが,もし鬼頭があらかじめトラップを
 仕込んで民子に託していたとすればそれもありか。

黒谷富雄(前川泰之)
 米子を殺ったときは迷いというか恋心というか
 良心の呵責というか人らしい感情がかいま見えた気がしましたが
 最後の最後はヤバい奴全開でナイス!
 自分がこれから展開する残虐シーンに酔っているうちに
 自分も閉じこめられて自分が放った火に焼かれる立場になる
 ところがますますナイス!あの慌てふためきぶりGJ!
 
久恒春樹元刑事(仲村トオル)
 なんか,民子を守る・救うための最終回か?
 原作から一番違っていたのがこの久垣さんですが,
 もっと妻子を大事にしろってばよ…。
 ちゃんと死亡保険金おりるのか…?

木崎光恵(マスカレード・民子の部下)………田丸麻紀
 なかなかしたたかに立ち回っていた木崎でしたが,
 結局小滝という後ろ盾がなくなったら何も残りませんでした。
 撃沈。

杉原奈々美(民子の夫寛次の愛人) …上原美佐
 何のために最終回まで飼っておいてるんだと思ったら,
 最後に警察にパクらせるためかw。
 本当だったら第6話くらいでそうなってフェードアウェイ
 してもおかしくなかったけど,まぁ色々ありましたし。


 鬼頭洪太(麻布のじいさん・裏の帝王)…平幹二朗
 故・佐伯米子(麻布の屋敷の“女帝”)…若村麻由美
  幻として登場。
 故・秦野重武(鬼頭の右腕・弁護士兼殺し屋)吹越満
 久恒薫(久恒の妻) ………網浜直子
 久恒太郎(久恒の息子)……吉川史樹
 香川智昭(久垣の元上司)……西岡徳馬
 朝倉邦夫(編集長)…小市慢太郎
 鬼頭の主治医……松熊信義

 予告を見る限り,かなり原作に沿った結末になりそうな
 感じですが,久垣が最終回まで生き残っているので
 最後にひとひねりあるかどうかですね。

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