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清原残留-現実を見たキヨ,子どものホリツネ

2004-12-01 13:00:23 | プロ野球
清原和博選手,清武球団代表と会談し,以下の理由により巨人残留が決定。
〈1〉契約期間が1年間残っていた
〈2〉清原に残留したいという強い意志があった
〈3〉一からやり直すという表明があった
〈4〉堀内監督を支えるという約束をした
〈5〉一連の(騒動の)ことについて球団や堀内監督、関係者に迷惑をかけたと謝罪した。

清原のほうが頭を下げるという大人の態度をとる形で,
3週間あまりにわたる去就騒動は決着しました。
僕は,これでよかったと思います。

個人的には,ひどい言い方をすれば,
清原は,4年契約を結んで以来のこの3年間,
一度もレギュラーとしての体をシーズンを通して保ったことがないし,
今後も,フル出場はおろか140試合のうち半分も先発で働くのは不可能という
状態の選手だと思います。
ファンは,清原の打席をシーズンを通して毎試合4打席,5打席と見たいでしょうが,
起用法以前の問題として,それはもう過剰な期待にすぎないと思います。

 ※3年前のあの肉体改造でできあがった体,テレビで見ると実際より
  太めに見えるとはいえ,あんなに胴回りを太くするスポーツ選手は
  投擲種目かプロレスラー以外にはいないのではないでしょうか。
  あれ以来,完全に“走れない”選手になってしまい,
  故障がちな傾向にさらに拍車がかかったのは偶然ではないと思います。

  
勝負強さとスター性,つまり“金になる選手”という意味で,
彼を保有する価値は非常に高いわけですが,
他のチームに行けば,どうしてもチームの柱としての働きを求められざるを得ない。
先発クリーンナップを年間通じてつとめ,3割前後の成績をおさめるのは
絶望的な重荷といわざるを得ないと思います。

いくら“切り札”でも,代打要因に2億,3億と払えるのは巨人しかないわけで,
そうなると,飼い殺し覚悟で巨人に残るか,
パ・リーグに行ってDHをやるという選択肢しかないということになります。

仮に,パ・リーグに行くとなると,
彼は,チームがピンチのときに形勢逆転の一発を放つ力はあるものの
もとから力のないチームを引き上げるタイプの選手ではありません。
強いチームか人気のあるチームでなければ彼の個性は生きないと思います。

古巣ライオンズは,球団の存続自体が不透明な,あんな状態ですし,
人気はある北海道ファイターズも,安くて働く新庄みたいな選手のほうが望まれるでしょう。
常勝ホークスも,中軸が次々と抜けて厳しい状態ですが,別の意味でまだやばい。
孫・新オーナーは金に糸目をつけない人ですから来年以降はどうかわかりませんが。
結局,清原にとって残り1年の契約を残してまでチームを出るのは
得策ではないというのは,最初から明らかなことだったでしょう。

そういうわけで,
清原が「レギュラー待遇なし」で残留というのは当然で,
これまでペタとの併用がどうの・レギュラーで使われ続けないと力が発揮できないだのと
と不満をいう方がおかしかった(本人が言っていたかどうかは知りませんが)
くらいだと思うのですが,
それにしても,ひどかったのは堀内監督(以降ホリツネと呼ばせていただきます)
の対応。

この1,2日の間にも
ゴルフしながら「(清原と直接会談する)そんな暇はない」と語ったり
  ※このトピックス,ヤフーのトップページにほぼ丸一日並んでましたね…。
「俺は一度も戦力外とは言っていない」
などと,まるで他人事のような対応で自分で混乱を収拾しようとせず,
結局,決着まで22日間もかかることになったのはひどすぎます。

「たかが一選手のためになんで監督である俺がのこのこ会いにいかなければならんのだ」
とでも思ったのでしょうか。
偉くなったものです。

そりゃ,アメリカではチーム編成はGMゼネラルマネージャーが行い,
監督は現場の指揮をとるだけで完全分業がなされていますが,
今回,球団フロントは堀内監督が「スピード感ある,グラウンドを広く使う野球」
をしたいから清原を構想外扱いにしたという背景があるわけで,
直接話をして,退団あるいは引退させるにしてもお互いが納得する方向へ
もっていくべきですし,まして残留ということになれば,同じチームで
もう1年やるわけですからなおさらです。

清原のことを巨人にとって「功労者」だとはさらさら思っていない僕でも,
現状でジャイアンツ人気の大部分を担っている清原をぞんざいに扱えば
マスコミやファンがどう反応するかくらいは火を見るより明らかで,
監督=グラウンドマネージャーなら,どうやったらチームが強くなるか,
ただでさえ「視聴率の取れない監督」と言われているのですから
「盟主・巨人」のユニフォームを着ているなら,
人気面でもマイナスになりうる要因(周囲からの雑音・ファンを敵に回すこと)を
排除するためどうすべきかを常に考えていなければならないはずです。

それができていない…まして成績で結果を残せていない
監督
というのは無能以外の何者でもないのでは。

「いらないから出ていってほしい」というのなら,
清原が自ら納得して引退できるよう説得するべきですし,
移籍させるにしても,相手チームとの交渉はフロントの仕事とはいえ,
フロントと連絡をとりあって,状況を把握するなり
自分が何かできることはないか考える(もしくは努力しているふりをする)
べきだと思うんですけれどね…。

「そんな暇はない」ホリツネより段違いに多忙だった
長嶋さんならどうしていたでしょう…
まずはすっとんで話をしに行き,
「レギュラーの保証は全くできない。が,もしやる気があれば
 ゼロからでもいい,泥水を飲んでもいい,
 一振りだけ(代打)でもいいというのなら一緒にやろう」
くらいの,ダメなものはダメ(厚遇はなし)と言った上で,
男・清原自身に決断させる話をしたんではないかなと思います。

  というか,長嶋さんなら「ポジションは空けていないから
  代打中心になるけれど,頑張ろう」とポジティブに言うかな?
  けっこう「スターはかくあるべき」という事を現役時代から
  いつも考えていた長嶋さんだから,また違った考えに
  なるのかもしれないけれど…


まあ,こんな男が来年もジャイアンツの監督をやってくれる
ってんだから,ドラゴンズのV2&70周年日本一は
かなり有望ですな。来年,ドラゴンズのライバルは,どこの球団なのかな…と。


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コメント (4)
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