レース本番の朝を迎えた
体重は56.7kg
2日前ぐらいからは炭水化物を多めに食べて
体内の貯蓄を増やしておく
それで体重が400gほど増えて この体重
まずますだと思う
去年は当日入りだったが
今年は前日の夕方に入らせてもらえた
深夜1時まで仕事をして就寝
撮影隊が4時出発だったので
3時に起床し 朝食を
白米のおにぎり2個 豆乳とハチミツをかけたミューズリー
うじきさんが笑顔でいらした
この方はいつも笑顔だ
笑顔の人は エネルギー量がすごい
たぶん誰よりも乗鞍を楽しんでいる
私は楽しめるだろうか?
決戦ホイールは リヤが割れてドイツ送りになったので
フロントだけ
ギヤはフロント34Tシングル
リヤ11−30
ブッグプーリーV3
バイク重量は7.0kgほど
ステムには目標タイム
三本滝 18分20秒
位ヶ原 48分00秒
ゴール 1時間07分00秒
(自己ベストは1時間09分56秒)
私の場合 標高の高い乗鞍では
普段のデータより1割ほどパワーがダウンするので
計算するとこれぐらいなら行けるであろう数字
あとは一緒に上れる選手が周囲にいるかどうか
他の選手と協力できるかどうかで タイムは大きく変わる
アップはローラーの方が好みだが
出演者が思いのほかギリギリまで使用していたので
20分ほど実走アップしてスタートを待つ
午前8時11分 男子Dクラス スタート
スタート直後 先頭で6人ほどのパックができる
自分のペースより若干速い
後ろを見ると 次のパックは現れそうもない
迷ったが6人についていくことにする
数字は平均で275Wほど
明らかに出過ぎだ
しかし後ろにつくと圧倒的に楽なのもわかる
行けるところまで行って
オールアウトする前に千切れよう…
4キロ地点 10分ほどで千切れる
いかん ちょっと着いて来すぎた
苦しい上に 気管が喘息のような音がしだす
こんな音がするのは初めてだ
とにかくペースを落として落ち着かせよう
三本滝 18分45秒
気管の苦しさは全く回復しない
原因はなんだろうか?
空気の薄い場所で走るとこうなるのだろうか?
230Wほどで脚を回し 心肺に負担をかけないように
低いケイデンスで回復を待つ
前の選手が先頭交代を促してくる
「ごめん着いていくので一杯だわ!」と答える
回復するかどうかギリギリのラインで走ってるので
なかなか回復しない
「レースに出るたびに パンクしないかなあと思っていた」
と 五郎さんが言ってたが
その気持ちがよく分かった
今パンクしてくれれば 諦められる
「良いペースだったのにパンクしちゃったよ〜」とか言い訳ができる
残念ながら コンチネンタルGP5000TLは
耐パンク性能はバツグンだ(笑)
10キロ地点ぐらいから ずっと1人旅
足の合う選手がいない
よくない展開だぞ…
位ヶ原の手前で ようやく息が整ってくる
位ヶ原 48分50秒
このまま行けば 1時間8分台は行ける!
めちゃくちゃ空気が薄い
ケイデンスを下げて 体幹を意識し
丁寧に丁寧に
酸素を大切にしながら
よだれは垂れっぱなし
拭う余裕がない
下山が始まった
反対車線が塞がれ こちらの車線は大渋滞だ
前で蛇行する選手がいる
たのむ…道を開けてくれ
「右行きます!」の声を出すのもしんどい
ひょっとしたら 自己ベストすら出ないかもしれない
それだけは避けたい
そんなことにでもなったら この1年は何だったのだ
頭痛がすさまじい
吐き気がする
なんと ゴール前に高山病の症状が出て来やがった
ゴールまでの100mが あまりに遠くて
永遠に感じた
朦朧としながら モガいてゴール
1時間09分10秒
26位/525人
あまりに苦しくて 30分ぐらいゼーゼー言っていた
男子部の伊織くんがいた
1時間11分だそうだが
悔しそうなそぶりは微塵もない
いつも通り 言い訳ばかり口にしていた
この人はいつまでもこうなんだなと
怒る気もしなかった
気温9度の山頂で
寒さにうずくまりながら
1年間頑張って来てこんな結果かよと 涙が出た
頑張りが足りなかったのだろうか?
頑張る方向が違ったのだろうか?
スポーツをやって こんなに悔しいのは初めてだ
ネットでリザルトを見たシンゴちゃんから
「自己ベストおめでとう
練習は裏切らないですね」
とメッセージが来ていた
そうか 1秒でも速くなれば
おめでとうと言って良いのか…
この先どうしようかと考えながら
下山した
スタートの標高1500m地点に戻り
暖かい日差しを堪能する
そして毎年の楽しみをいただく
信州産のリンゴ
レース後の疲れた体に染みました
コースレコードを出したのに負けちゃった
森本師匠
半分泣いて 半分笑っていた
39歳でコースレコードを出せるのは
スゴイの一言
自転車を始めた頃からの仲間たち
みんな自己ベストはお預けだったみたい
山の上でしか会わない仲間って 不思議な縁だね
3度目の乗鞍が終わりました
いろんな方と 「また来年」と声かけあった
また来年…本当に自分は来るだろうか?
そう思いながら 次のロケ地である大阪へと向かった
私は努力も足りなかったと感じましたが、目前になって知り得たこともあり、ある意味有意義な今年の乗鞍でした。
お会いできなかったことが唯一心残りでしたww
また次にお会いできることを楽しみにしています
お互い、来年こそリベンジしましょう!目指せ65分切!を目標に、僕はコソコソやっていきます。
お時間許せば一緒に走りましょう!
これも人生でございます〜
失敗するといろんなことが分かりますね。私もこの先に活かしたいです。
能登でお会いできるのを楽しみにしてます★
まさおさま。
まさおくんなら来年は1時間切れるよ!
私は高地だとパワー下がるんだけど、下がらない人もいるのよね(竹谷さんとか)
来年までに、その辺を解明したいと思ってます。