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エアロポジションを考える(3)

2024-07-09 13:05:57 | ロードバイクの科学
 第4世代のSupersix EVOにVisionのMetronAeroハンドルバーを装着し、ブラケットの位置が内側に20mm狭くなり、ブラケットポジションでのハンドル幅が380mmになりました。VisionのMetronAeroは片側5mmのフレア形状ですが、新しいシマノ105のブラケットが内側に10度傾けてあるので、併せて片側10mmずつブラケットを内向きにすることが出来たのです。

 果たして、これがどの位のエアロ効果を生んでくれるのか実践してみました。今回は45mmのディープリムホイールとの組み合わせもあり、平坦の向かい風区間で160Wを超えるパワーが記録されました。私のFTPは120W程度なので、この数値には驚きました。

 時速29km/hで161Wですから向かい風区間だったということが分かります。
 これまでなら向かい風区間は耐える区間で25km/hほどの速度が維持できていれば上出来だったのですが、少し感覚が変わりそうです。これまでもブラケット上部を握るフォームでギアが1枚分楽に走ることが出来るのは実感していたのですが、この出力はギア2枚分以上に匹敵します。その内ディープリムホイールのエアロ効果がどの程度あるのかは、今後の比較検討の材料にしたいと思っています。
 多分、普通のロードバイクでもハンドルを普通のフレアに交換し、内向きのブラケットポジションにして走ってもエアロ効果は見込めると考えています。私はグラベルロードのフレアハンドルしか使用したことがありませんでしたが、下ハンを持ってもがく必要がない人なら、ロードバイクに普通のフレアハンドルもありだと考えています。ハンドルのエアロ形状より、前衛投影面積がはるかに大きな身体のエアロ化の効果が大きいのは明らかだからです。
 エアロのフレアハンドルは数も少なく高額ですが、グラベル用のフレアハンドルなら1万円前後で手に入れることができます。今はステム一体型のエアロハンドルバーも数多く出ていますが、フレア形状のものは以外と少ないのが実情なのです。Visonでもエアロフレア形状の製品は2種類だけでした。

 勿論、エアロハンドルバーにシマノのSTIブラケットを利用すれば自然に内側に10度(片側5mm程度)傾けてあるので、ブラケットを10度ほど内向きに取り付けるとブラケットポジションで20mmハンドル幅が短くできるのですが、これはブラケットの設置基準によるので、あまり推奨はできません。
 私はこれまでエアロ効果は楽に走るためには不可欠と考えて来たのですが、今回の試走で分かったことは、調子に乗って飛ばし過ぎてしまうと逆に疲れて、後半脚が動かなくなるということでした。あまりにも気持ちよく走ることができたので、心拍数が160bpmを超えても不快ではなかったのですが、エネルギーは確実に消費され、補給を怠ってしまった結果ガス欠になるというお粗末さでした。
 北海道はエゾ梅雨といった陽気が続き、なかなか外を走ることが出来ていませんが、次はホイールをフルクラムのレーシング6DBに30Cのタイヤを試してみようと思っています。近年はプロでもパリルーベやグラベル区間の多いステージレースでは30Cや32Cという太いタイヤをエアロロードと組み合わせて使用しているのが気になり、自分でも試してみることにした訳ですが。果たしてどんな結果になるのでしょうか?
 




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