近年、俄然注目を浴びている「経皮感作」。
基礎的な知識として、
・アレルゲンが口から入ると「免疫寛容」、皮膚から入ると「感作」
・新生児期からの保湿ケアにより、アトピー性皮膚炎の発症率が抑えられた(しかし感作率はかわらなかった)
ですが、どんどん新しい事実が判明中です。
この報告は、アトピー性皮膚炎の有無にかかわらず、生後2日時点でTEWL(経表皮水分蒸散量)が多かった赤ちゃんは、経皮感作率が高かったというもの。
視点を変えると、生後からTEWLを低く抑えることにより、将来の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を予防できる可能性がある、ということです;
■ 新生児期の皮膚バリア機能が食物アレルギー発症予測の指標に?
(ケアネット:2016/06/01)
食物アレルゲンへの経皮曝露が、食物感作/食物アレルギーを引き起こす可能性がある。アイルランド・コーク大学のMaeve M. Kelleher氏らは、経表皮水分蒸散量(TEWL)を指標とした皮膚バリア機能と食物アレルギーとの関連を調べる出生コホート研究を行い、新生児期の皮膚バリア機能障害が、アトピー性皮膚炎の有無にかかわらず2歳時の食物アレルギー発症を予測することを明らかにした。この結果は経皮感作の概念を支持するもので、TEWLを用いることにより、アレルギーマーチを変化させる介入研究においてアトピー性皮膚炎または食物アレルギーを発症する前の新生児を、生後数日で層別化できる可能性があるという。
Journal of Allergy and Clinical Immunology誌2016年4月号(オンライン版2016年2月26日号)の掲載報告。
<原著論文> Kelleher MM, et al. J Allergy Clin Immunol. 2016;137:1111-1116.
基礎的な知識として、
・アレルゲンが口から入ると「免疫寛容」、皮膚から入ると「感作」
・新生児期からの保湿ケアにより、アトピー性皮膚炎の発症率が抑えられた(しかし感作率はかわらなかった)
ですが、どんどん新しい事実が判明中です。
この報告は、アトピー性皮膚炎の有無にかかわらず、生後2日時点でTEWL(経表皮水分蒸散量)が多かった赤ちゃんは、経皮感作率が高かったというもの。
視点を変えると、生後からTEWLを低く抑えることにより、将来の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を予防できる可能性がある、ということです;
■ 新生児期の皮膚バリア機能が食物アレルギー発症予測の指標に?
(ケアネット:2016/06/01)
食物アレルゲンへの経皮曝露が、食物感作/食物アレルギーを引き起こす可能性がある。アイルランド・コーク大学のMaeve M. Kelleher氏らは、経表皮水分蒸散量(TEWL)を指標とした皮膚バリア機能と食物アレルギーとの関連を調べる出生コホート研究を行い、新生児期の皮膚バリア機能障害が、アトピー性皮膚炎の有無にかかわらず2歳時の食物アレルギー発症を予測することを明らかにした。この結果は経皮感作の概念を支持するもので、TEWLを用いることにより、アレルギーマーチを変化させる介入研究においてアトピー性皮膚炎または食物アレルギーを発症する前の新生児を、生後数日で層別化できる可能性があるという。
Journal of Allergy and Clinical Immunology誌2016年4月号(オンライン版2016年2月26日号)の掲載報告。
<原著論文> Kelleher MM, et al. J Allergy Clin Immunol. 2016;137:1111-1116.