新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

大丈夫か、野党共闘!もめている場合じゃない

2021年10月10日 12時48分04秒 | 衆院選挙

小選挙区制は元来は「二大政党制」を目指して作られた制度であったが、残念ながら「巨大与党」と「少数野党」の日本では、そもそも機能するはずがないのだが、ズルズルと今日まで続いている。
 
かつての中選挙区制では、同じ党から複数の立候補者があらわれ、特に自民党ではいい意味での競争力がついたのだが、裏ではかなり強引な票の奪い合いも繰り広げられていた。
 
それでも1選挙区から複数の当選者がでるため、野党からも当選者が現れ、それなりの「棲み分け」が行われてきた。
 
しかしながら小選挙区では、明確な「1対1」の与野党対決がなければ、少数野党から候補者が乱立し、結局は与党側の勝利という構図が続いていた。
 
そしてすべての投票数が確定した後で指摘されたたのが、「野党候補者の総獲得数」が与党候補のそれよりもはるかに上回っているということであった。
 
2009年の民主党による「歴史的な政権交代」がわずか3年余りで崩れ、自民党に政権を奪い返されて以降、小選挙区で野党側が単独では勝てない選挙が続いていた。
 
2016年の参院選では32ある改選数1の「1人区」のうち11選挙区で野党共闘による統一候補が勝利を収めたが過半数には達しなかった。
 
それでも候補者の1本化による共闘効果はあったとばかりに2019年の参院選でも統一候補を立てたが10選挙区にとどまっていた。
 
今月14日に衆院が解散され、総選挙が告示され10月31日が投開票日となった。
 
野党共闘を華々しく打ち上げた野党としては、前哨戦ともいわれている岸田政権発足後、初の国政選挙となる参院静岡、山口両補選が7日、幕を切ったのだが、どうやら怪しげな空気が漂っているようだ、
 
衆院選へ野党一本化が加速 前哨戦の参院2補選では共闘できず 支援団体に異論も
 
 
                 【東京新聞より】
   

◆自民との温度差大きく…
 岸田文雄首相は7日、自民党候補と並んで静岡市のJR静岡駅前で街頭演説し「衆院選も控える重要な選挙だ。皆さんに力をいただき、未来を切り開いていきたい」と訴えた。
 先に退陣した菅義偉前首相は在任中、新型コロナウイルス対応を理由に国政選挙の応援に一度も足を運ばなかった。岸田首相が対照的に初日から現地入りしたのは「補選で2勝できれば衆院選に勢いがつく」(自民党幹部)と見込むからだ。24日の投開票までに山口県入りも調整する。
 一方、立民の枝野幸男代表は東京都内にとどまり、記者会見などの党務をこなした。静岡補選では国民民主党系の無所属新人に推薦を出したものの、共産党新人と競合。山口補選では候補者擁立を見送った。自民との温度差は大きく、福山哲郎幹事長は「衆院選の前哨戦になるとは思っていない」と言い切る。
◆野党候補乱立で票分散…前回の反省
 背景には地域ごとの事情もある。静岡では立民、国民民主の支援団体である連合の地方組織に中部電力やJR東海の労組が加盟しており、浜岡原発再稼働やリニア中央新幹線建設に反対する共産とは「水と油」の関係。昨年4月の衆院静岡4区補選は、ぎりぎりの政策確認で共闘を成立させたが、今回は具体的な協議すらなかった。
 ただ、日本維新の会を除き、小選挙区が主戦場となる衆院選では与党と「1対1」の構図に持ち込まない限り、勝機を見いだすのは難しいというのが主要野党の共通認識だ。2017年の前回衆院選で、与党の小選挙区の総得票数は全体の過半数に届かなかったのに、約4分の3の議席を獲得。野党候補の乱立で票が分散した影響が大きかった。
 この反省を踏まえ、立民は昨年、国民民主の一部を巻き込んで衆参150人規模の新党に衣替えし、他党との選挙協力を加速。今回の小選挙区は、全289のうち約220で候補者を擁立する。本紙の調べでは、共産などとの競合区は70以上残るが、詰めの協議を続けており、さらなる一本化も見込める。
◆野党4党政策協定締結の一方で不協和音も
 共産との距離を縮めるため、立民は先月、安全保障関連法廃止を訴えるグループ「市民連合」を挟み、社民党、れいわ新選組も含めた4党で「原発のない脱炭素社会の追求」「沖縄辺野古での新基地建設の中止」などの政策協定を締結。立民中心の政権に共産が「限定的な閣外協力」をすることでも合意した。
 もっとも、両党の接近に国民民主は態度を硬化。連合の芳野友子会長も7日の就任会見で異論を唱えるなど不協和音も聞こえる。一定の集票力を持つ共産の「リアルパワー」(立民幹部)が相乗効果というプラス面だけを生み出すのかどうかは不透明な部分もある。

 
もっとも政権選択ではない参院の補選なので、「衆院選の前哨戦になるとは思っていない」らしいのだが、内実はそんな余裕がなかったのではないか。
 
先週の金曜日には、突然(?)、こんな記事があった。
 
【独自】山本太郎氏 衆院選、東京8区で出馬へ 石原伸晃元自民幹事長と対決 野党共闘の象徴目指す」 
 
この記事では、「同選挙区では立憲民主、共産両党が候補者擁立の準備を進めてきたが、各党で調整し、山本氏が野党統一候補になる見通し」とあったが、どうやら実態とはかけ離れているらしい。
 
こんな記事もあった。
 
山本太郎氏8区出馬で〝競合〟立民女性候補が「体調不良」に 東国原氏明かす
 
そして、山本太郎のあたかも独断的な立候補宣言に対し、立憲民主党の枝野幸雄が「「困惑している」と記者団に語ったことを受けて、山本太郎も「一番困惑しているのは私だ」と反論始末となった。
 
立憲・枝野氏も、れいわ・山本氏も「困惑」 東京8区出馬宣言で応酬」 
 
どうやら、山本太郎への批判も少なくはない。


これに対してはこんなツイートも。

さらには、こんな声がネット上にあった。
 
「枝野・山本のどちらかが嘘をついている状況で山本の方を信じるのはれいわ信者だけだろ。信用度が違う。いつ誰と調整したかも言えないんだから諦めろよ。ちなみに共産党の志位さんも全く聞いてないと言っている」
 
「山本太郎なんて切らないといけない。全国のあらゆる地方支部が明日は我が身。4年間地元で活動してきた候補予定者と支援者より有名人()を優先するのか否かが問われている。まっとうな政治を捨てるなら好きにしな」
 
「党首同士で話し合った形跡ないし、山本の独走では?山本はもともといる候補者に挨拶すらしてないんでしょ。筋を通さない政治家にしか見えない」
 
「やっぱ「小沢の許可は取り付けました」→枝野「聞いてねえよ」とかそういうことかなあ。比例転出させれなんてのも自民党候補同士でさえ散々揉めることをやれるかという……」

野党統一候補とは名ばかりで、今まではほとんどの選挙区で候補者を擁立していた共産党が候補者を下ろし、立憲民主党の候補者を応援してきた。
 
そんな共産党の議員からすれば、こんな風に見えてしまうのかもしれない。
 
 
いつも自民党に対しては「党利党略」と批判するが、複数野党がいざ「1本化」という話になれば、当然ながら「党利党略」という考えは捨てて、「誰のために」、「何のために」、政権を奪取するのかという基本的なところをもう一度復習する必要がありそうである、とオジサンは思う。        
 
    

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 軽い神輿の岸田文雄内閣は濃... | トップ | 先祖返りした立憲民主党は解... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

衆院選挙」カテゴリの最新記事