新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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安倍晋三の日本の民主主義のための貢献は犯罪者として議員辞職すること

2020年11月26日 11時57分15秒 | 安倍晋三

昨日、こんな会見があった。
 

石嶺香織 前宮古島市議が産経新聞を提訴 ~ 伊藤詩織さんも激励に
 
詳細は、「【動画】「私が基地に反対する女性だから…」宮古島の前市議が記事削除求め提訴 産経新聞は『名誉毀損に当たらず』」を読んでもらいたいのだが、「取材もせずに事実無根の記事を書く」という産経新聞のお家芸らしい。
 
過去にも名誉棄損訴訟も起こされているメディアであり、かつ政権擁護紙でもあるにもかかわらず、政権の座から去った安倍晋三には、今朝の社説では一見至極まっとうなことを書いていた。
 
「【主張】桜を見る会 安倍氏はしっかり説明を」(産経新聞

政治家には説明責任がある。まして首相在任時の国会答弁が事実ではなかった可能性がある。
 捜査とは別に、自ら進んで経緯をつまびらかにすべきだろう。新型コロナウイルスの感染対策をはじめ、喫緊の課題は山積している。
 ずるずるとこの問題を長引かせることこそ最悪である。安倍晋三前首相には、迅速で明確な説明を求めたい。・・・
 政治とカネをめぐるさまざまな事件で、「秘書が」「秘書が」と繰り返す政治家の情けない姿をみてきた。安倍氏には前首相として、そうした過去の醜態とは一線を画す潔い姿をみせてほしい。

 
少なくとも国会での虚偽答弁の連続も今となっては安倍晋三の「過去の醜態」なのだが、なんとなくヤンワリとかばっている印象を与えている。
 
それにしても東京地検特捜部はまだ任意の取り調べの段階なのだろうが、連日あらたな情報が小出しに出てくるというのは、かなり意図的なリークであり、メディアがもっと取り上げて国民に知らせてほしいという特捜部の本気度の現れなのか。
 
それとも、「読売もNHKも、安倍晋三のオトモダチではないか。しかるべき誰かが、何らかの思惑あって、この2者を選んでリークしたものと見るべきではあろう。だから、単純に、『特捜よくやった。がんばれ』とまでは言いにくい。」という疑問も湧いてくる。 
  
夕食会5年間900万円分の領収書破棄か 安倍前首相の政治団体宛てに発行<桜を見る会問題>」(東京新聞

安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会を巡り、安倍氏側が費用の一部を補?ほてんした際、会場のホテル側が安倍氏の資金管理団体「晋和会」宛てに領収書を発行していたことが、関係者への取材で分かった。安倍氏側は受領後、領収書を廃棄した疑いがあるという。東京地検特捜部は、補填に晋和会の資金が充てられた可能性があるとみている。
 夕食会は2013年以降、政治団体「安倍晋三後援会」が毎年、都内の高級ホテルで開催。安倍氏の地元山口県の支援者らが1人5000円の会費を支払って参加した。
 関係者によると、会費の総額がホテルへの支払額に満たなかったため、安倍氏側は19年までの5年間で不足分の約900万円を補填。ホテル側が毎年発行した領収書の宛名は、主催した後援会ではなく晋和会だったという。
 後援会と晋和会の政治資金収支報告書に、夕食会の記載はない。弁護士有志らは、夕食会の収支を後援会の収支報告書に記載しなかったのは政治資金規正法違反だとして刑事告発している。特捜部は晋和会の収支報告書についても調べる。
 秘書ら安倍氏周辺の一部は、特捜部の任意の事情聴取に「費用の一部を補填した」と認めている。特捜部は聴取の過程で領収書の提出を求めたものの、確認できなかったとされ、既に廃棄された可能性が高い。
 晋和会宛てに領収書を出したことについて、夕食会の会場となったホテルニューオータニとANAインターコンチネンタルホテル東京は25日、本紙の取材にいずれも「領収書など顧客情報についてのコメントはしていない」と答えた。

 
国会議員が秘書に責任を押し付けて罪を免れることを「トカゲの尻尾切り」と言われるが、政権の提灯持ちと自他共に称されるこの御用ジャーナリストのコメントは、例えてみれば「尻尾のトカゲ本体切り」か。

田崎史郎氏、安倍前首相の『桜を見る会』疑惑は『国会で答弁されたのは、ご本人ですから、きちんとけじめはつけなきゃいけない』
「安倍総理と秘書のやりとりは我々にはまったく分かりませんよね。でも、それを秘書のせいにしてはいけないんだと思います。国会で答弁されたのは安倍総理ご本人ですから。きちんとけじめはつけなきゃいけないと思います」と厳しい表情で続けた。

 
ところで、昨日の参院の予算委員会は、久々に野党が活気づいていた。
 
 
安倍晋三「桜を見る会」前夜祭【の部分】福山哲郎(立憲)11/25 参院・予算委 
 
やはりこの人の追及がわかりやすい。 
  
安倍晋三「桜を見る会」前夜祭 田村智子 vs スガ 11/25 参院・予算委  
 
民放テレビメディアでは、多くの弁護士らにこの前夜祭の費用の補填に関して、法的な問題をコメントさせていたが、「政治資金収支報告書に記載していない」ので政治資金規正法違反になるが金額が少なく起訴しても罰金相当になるとか、「利益供与の公選法違反」だが、選挙中でもないので連座制の適用がされない、といった安倍晋三には司直の手が及ばないという見方を印象付けていた。
 
しかしこの問題の本質は別のところにあると、澤藤統一郎弁護士は指摘していた。
 
安倍晋三による国政私物化の本命は「桜を見る会」であって、「前夜祭」ではない。 
安倍晋三とは、右翼陣営の期待を担って改憲に執念を燃やしながら挫折した政治家である。また、長い任期の中で何のレガシーも残すことのできなかった愚昧な首相としても記憶されることになる。のみならず、近い将来の歴史教科書には、「国政を私物化した未熟な日本のリーダー」として名を残すことにもなろう。
「国政を私物化した」典型事例のひとつが「桜を見る会」である。昨日(11月24日)以来話題急浮上の「桜を見る会前夜祭」ではなく、白昼堂々と新宿御苑で行われた、政府主催の「桜を見る会」。本来、招待される資格のない、安倍晋三の地元である山口4区の有権者を呼んで、飲み食いさせたのだ。公私混同、これに過ぐるものはない。
野党議員から問題視され、招待者の名簿の提出を求められるや、その1時間後に名簿の全部をシュレッダーにかけて廃棄し、「不存在で提出できない」と開き直った。この汚いやり口が強く印象に残る。これが、私たちの国のトップが実際にやったことなのだ。こんな人物を、私たちの国の国民は、7年余も首相の座に就け続けていたのだ。なんと情けない民主主義ではないか。
「桜を見る会」とは何であるか、去る5月21日、弁護士662名が提出した安倍晋三らに対する告発状から引用する。
 「桜を見る会」とは、戦前の「観桜会」を前身とし、1952年、吉田茂が内閣総理大臣主催の会として始めた会とされており、「皇族、元皇族、各国大使等、衆参両議院議長及び副議長、最高裁判所長官、国務大臣、副大臣及び大臣政務官、国会議員(中略)、その他各界の代表者等」、「各界において功労・功績のあった者」が招待範囲とされ、毎年4月、新宿御苑を会場として行われてきた。 ところが、被告発人安倍が2012年12月第二次安倍内閣を組閣して「桜を見る会」が安倍首相主催になった途端、それまでは1万人前後であった出席者数が2013年には約1万5000人に跳ね上がり、2018年には1万7500人に、2019年には1万8200人にまで膨れ上がった。予算額が1766万6000円であるのに対し、支出額は、2018年は5229万円、2019年は5518万7000円と、異常な予算超過ぶりを示している。このように出席者数も支出額も激増させながら、被告発人安倍主催の「桜を見る会」は7年連続で行われてきたのである。
 しかも最も問題になったのは、「桜を見る会」の出席者の中に、被告発人安倍の後援会員が800名から850名も含まれていたことである。これは、毎年、「安倍事務所」が、都内観光や「前夜祭」という「安倍晋三後援会」の行事とセットにして、国の行事である「桜を見る会」への参加を後援会員に無差別に呼びかけ、応募してきた後援会員やその家族、知人らがほぼ全員「桜を見る会」に招待されるというシステムによるものである。何ら「各界の代表者」でも「功労・功績のあった者」でもない後援会員らが、国費によって皇族や「各界の代表者」らと共に、無償で酒食の提供を受け、被告発人安倍や有名芸能人らと共に写真撮影の機会も与えられるなどの特権的な扱いを受けてきたのであり、公的行事や国家予算の私物化であるとの国民の厳しい批判を受けたのは当然であった。
 そればかりか、被告発人安倍は、「桜を見る会」の招待者名簿はシュレッダーにかけて廃棄した、データも残っていないなどと強弁して一切の検証作業を拒む姿勢を取り続けており、国民の憤りは沸騰している。
 レコードにA面とB面とがあるように、また、プランAがだめなときに予備的なプランBの出番がまわってくるように、国政私物化のメインの問題は飽くまで、「桜を見る会」であって、「前夜祭」はサブの問題なのだ。この点を、告発状は、こう述べている。
 私たち法律家は、被告発人安倍の「桜を見る会」私物化についても強い批判を持ち、その違法性の追及を検討している。すでに本年1月、「桜を見る会」6年分の予算超過額が財産的損害であるとする背任罪による告発がなされているが、背任罪以外にも公職選挙法違反等が疑われるところ、上述した招待者名簿の破棄・隠蔽などにより、現時点では分析、検討のための確たる資料を入手するに至っていない。
 今、B面としての「前夜祭」問題で安倍晋三の嘘が明らかになりつつある。この機会に、A面としての「桜を見る会」問題についても、きちんと安倍晋三の嘘を究明しなければならない。そのことが明確となって相応の責任を取ったとき、安倍晋三は、日本の民主主義のために、なにがしかの貢献をすることになるだろう。

 
いまさら、安倍晋三が相応の責任を取ったならばともかく、なにしろ自己防衛には本能的に嘘をつくことは厭わない人間なので、「嘘つきは総理大臣の始まり」ではなく、「嘘つきは犯罪人の始まり」という事態になれば「日本の民主主義のために、なにがしかの貢献」になるかもしれない、とオジサンは思う。
 
  

 

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