新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

官邸に乗っ取られた司法では安倍晋三を引きずり下ろせない

2020年02月04日 11時53分35秒 | 桜を見る会

昨日、「愚者戦略」で逃げ切ろうとしている安倍晋三」の中で、こうつぶやいた。
 
「検察長のトップが政権の息がかかっているならば、もはや総理大臣の犯罪は存在しなくなってしまう。」
 
安倍晋三にとっては検察庁のトップを政権の息がかかっている人物にすることは、まさに権力を利用した「愚者戦略」ではなく「賢者の戦略」なのかもしれないが、「賢者」とはほど遠い安倍晋三に対しては不適切であり、「狡猾な戦略」といったほうが適切であろう。
 
文春砲でも、「大どんでん返しの検察トップ人事! 前代未聞の『定年延長』が意味する安倍政権の“検察懐柔”」と報じていた。
 
さらに、「官邸の毒が回った検察 肺炎騒動の間に無法国家がもう完成」という記事では深堀していた。
 

・・・前略・・・
問題はそこだ。安倍政権は違法の疑いを押してまで、なぜ黒川を検察組織に残したいのか、である。
 経歴から見て、黒川がこの後、検事総長に就くこと自体はおかしくはないが、実は黒川は、法務省の官房長を民主党政権時の2011年8月から16年9月までの5年の長期にわたって務めている。2、3年で異動するのが一般的な霞が関では異例だ。その後、法務事務次官に就いたが、慣例的には刑事局長→次官であり、官房長からの昇格はレアケースだという。いずれも「菅官房長官による抜擢人事」と囁かれ、それだけ官邸が黒川を“重宝”している証左だろう。
■甘利ワイロ事件を潰した官邸の守護神
 黒川のことを「どんな政権にも忠誠を誓う、権力志向の札付きの人物」と言うのは、衆院事務局に30年以上勤め、参院議員だった12年間のうちの11年、法務委員会に所属した平野貞夫氏だ。
 黒川は民主党政権時、陸山会事件で検察審査会が小沢一郎衆院議員を強制起訴した際の“黒幕”だといわれた。
 安倍政権下で、甘利明・元経済再生相の口利きワイロ事件を不起訴にして握り潰し、政治資金規正法違反事件で小渕優子元経産相を無罪放免にしたのも黒川の“功績”だと疑われている。要は官邸の“守護神”なのである。
 ここへきて検察が、カジノ汚職で現職の秋元司衆院議員を逮捕・起訴したり、河井案里参院議員をめぐる公選法違反事件に着手したのは、“官邸に近すぎる”黒川の定年が近づき、影響力が弱まってきたからだという見方があったが、定年延長で一転、尻すぼみになる可能性が高い。捜査の先行きは絶望的だ。
 前出の平野貞夫氏が言う。
「検察は行政機関ながら準司法とされ、その人事には立法も行政も関与しないというのが憲法の条理。公正な人事に政治的な影響を与えないことは、検察が健全であるための原則です。そうでなければ、治安を保つ官庁は成り立ちません。権力私物化によって検察人事を動かし、検察を政権に従属させようとするなんて、法治国家なら絶対にやってはいけないこと。国家は破壊され、おかしくなります。検察は逮捕・起訴する権限を持っているのですから、法治主義がなくなれば、人権を侵害する恐れさえ出てきかねません」

 
ネット上ではさすがにここまでやるのか、といった驚きと怒りの声があふれていた。
  
安倍晋三からすれば、もはや検察庁も「傘下」にしたので、逮捕されることはなくなり、どんないい加減な答弁でも、国会を乗り切れると思っているのかもしれない。
 
さて、昨日の衆院予算委員会では、「辻元砲」が炸裂していた。

ノーカット版は以下の動画を見て欲しい。
 

【ノーカット】「桜」めぐり 立憲・辻元氏VS安倍総理・・・『?安倍方式?は脱法』と批判 
 
肝の部分の文字起こしを解説を交えて紹介しておく。
 
辻元議員「他のイベントは記載してるのに、なぜ、前夜祭だけ収支報告書に記載しなかったのか、理由を答えてください。高市大臣じゃないですよ。これは安倍総理にしか答えられません。」
棚橋委員長「総務大臣、高市早苗くーん」
辻元議員「総理でしょ!」
議場はものすごい喧騒に包まれる。
辻元議員「総理しか答えられないでしょ。高市大臣は、前夜祭の主催ですか!?」
喧騒の中で答弁する高市大臣。
辻元議員「委員長、なぜ総理を当てるっ!?」
棚橋委員長が映っているが、その顔には動揺が見える。
なんせ、この間、枝野氏にポチだ、カエルだと、さんざん罵られている経緯もある。
辻元議員「速記とめろ!」

 
辻元清美の迫力は、ハンパではない。 
 
辻元議員「今みたいな委員長の仕切りだと、いくら質問しても、ちゃんとした答えを得ることが出来ません。」
議場「そうだーーー!」の嵐。
辻元議員「委員長ね、私も真剣にやってんだよ。」
棚橋委員長「ど・・どうされますか?」
辻元議員「委員長、反省してください。委員長、反省して!」
議場、めちゃくちゃ騒がしい。
棚橋委員長「ちょっと、ちょっと聞こえない・・」
辻元議員「総理しか答えられないことを聞いてるわけです!」
棚橋委員長「ですから、今から総理に答えてもらいます。」
辻元議員「その前に、なんで総務大臣当てるの?!」
棚橋委員長「今から総理に答えてもらいます。内閣総理大臣、安倍晋三くーん」
辻元議員「もうね、桜を見る会になったら、異常な運営でしょ?ずっとそれが問題になってるじゃないですか。」

辻元議員「政治資金規正法というのは、後になって補てんしてるんじゃないかとか、5千円が異様に安いねとか、そういう疑念を持たれないために、領収書もつけて、たとえ収支が一緒でも、こういう風にやりました、と公明公正に、それを国民の監視のもとにしっかりと公表するということが法の趣旨なんですよ。」
閣僚席「違います。」
棚橋委員長「閣僚席からの不規則発言はおやめください。」
辻元議員「みんながこれをやりだしたら、日本の政治はどうなりますか?」

 
辻元議員「今もね、唯一の頼みの領収書について、間違いないとかおっしゃいますけど、『領収書はホテル側が発行したものであり、事前にホテルが準備していた、金額、適用等はホテルがあらかじめ手書きし、あて名は空欄だった』と、リアルに説明してる。だったら、その領収書をかき集めて出してくださいよ。それを出せない理由が分からない。一生懸命事務所を挙げてやるでしょ、それで集めてきて『ほら、こんなにあるじゃないか。私の言ってることはただしいのだ。』と、なぜそれを総理はやらないのか?私は不思議で仕方がない。やってくださいよ。総理大臣を信用できる国になりたいんですよ。」

 
800枚以上の手書き領収書作成にどのくらいの人手がいるのか?
 
すでに野党側の追及チームによる内閣府へのヒアリングでは、下関の地元議員や野党国会議員の現地調査では、「もらってない」「覚えていない」という人はいるが、「もらった」という人は、みつからなかったという事実が報告されている。
 
参加した後援会の人たちは、毎年、前夜祭を含めた「東京見物ツアー」感覚だったらしい。
 
それならば、前夜祭の費用だけを支払うということは不自然であり、領収書なんか1枚も存在するはずがない。
 
領収書がなければ、「ホテルと参加者との個人契約」などという苦し紛れの言い訳が通用しなくなる。
 
「辻元vs安倍晋三」の最後のほうの場面ではこんなシーンが放映されていた。

公選法や政治資金規正法は政治家連中が自分たちで作った法律なので「抜け穴」だらけである。
 
したがって安倍晋三を公選法違反(有権者への買収行為)とか政治資金規正法違反では逮捕すらできない。
 
やはりここは、野党が一致団結して徹底的に追い込み、マスメディアがそれを後押しすることで、安倍晋三自ら退陣せざるを得ない状況に追い込むことが肝要であろう、とオジサンは思う。  
   
     
  

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