模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「キャプテンハーロック」感想

2013-09-20 00:04:15 | 感想
松本零士原作の名作コミックが、フルCGの劇場作品で復活!

小さいころ、TVアニメを見てハーロックに憧れ、小学生のとき映画「銀河鉄道999」を見て、ハーロックのあまりのカッコよさに興奮して眠れなかった私にとって、これは事件です。
できることなら、そっとしておいてほしい、というのが本音でした。
あの実写版「YAMATO」の例がありますから…。

しかしファンとしては、目を背けてはいけないのです。
意を決して観に行ってきました。

…あれ? …いいじゃん、これ。
映像スゴイぞ!アルカディア号カッコいいし。
ハーロックも雰囲気出てるよ、口数少なくて。

映画用の新設定は、よく考えられていて、なかなか面白い!
特に、物語のキーとなるダークマターエネルギーってのが、アルカディア号やハーロックに、まさにダークな印象を増幅させています。
そのためハーロックは、強くてやさしい、少年の憧れの男という昔のイメージから、影のある得体の知れないダークヒーローへと変貌しています。
ヤッタランや螢、ミーメのデザインのアレンジは秀逸!
アルカディア号は海賊船+幽霊船って感じかな。

物語は、新設定をうまく活かしていて、ハーロックが戦う理由付けを強固なものにしています。
敵キャラの背景もしっかりしていて、物語を盛り上げます。

そして何より感心したのは、しっかり「SF」していること。
科学技術や超兵器類が、実にもっともらしく描かれていて、SFファンも楽しめるのではないでしょうか。

賛否両論の声優ですが、ハーロック役の小栗旬、よかったですよ。
声優で主役を演じるのは初めてではないし、むしろ山寺宏一よりハーロックに合ってるとさえ思いました。


期待していなかっただけに、かなり堪能できました。
劇場で観ないともったいないですよ、この映画。

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