映画「連合艦隊司令長官・山本五十六」感想

真珠湾奇襲から７０周年をむかえたタイミングで、山本五十六の映画が公開されました。

日独伊三国同盟を結ぶ直前から、戦死まで、山本五十六の苦悩や信念、決断の様子がしっかりと描かれた、良作でした。

しかし、期待した戦闘シーンはあまり多くないのは、日本艦船・航空機ファンとしては残念。
また、真珠湾奇襲ミッドウェー海戦は日本海軍の総力戦だったにもかかわらず、今ひとつ規模の大きさが再現されていないのも気になるところでした。
機動部隊の大艦隊、航空機の大編隊をドドーンと見せてほしかった。
ＮＨＫドラマ「坂の上の雲」の日本海海戦が、とんでもないスケールと圧倒的迫力で再現され、度肝を抜かれた直後だっただけに、どうしても比較してしまいます。

タイトルどおり山本五十六という人物を描いた作品ということでしょう。
山本が三国同盟締結、日米開戦に最後まで反対したということ、そして当時世論はほとんどが開戦を望んでいた、ということを強く伝えようとしている映画でした。

それにしても、阿部寛は映画にドラマに出まくりですね。
「坂の上の雲」でもカッコよかったし。
今回のこの映画で山口提督を好演しましたが、その前に流れた予告編で阿部寛主演映画が２本ありました。

それに香川照之も…。
確かにいい役者なんでしょうけどね。

仕事納め

模型工房クラフトベースは、本日が2011年の仕事納めとなりました。

今年は個人的には、久々のイベント参加、ホームページのリニューアルなどがありましたが、特別なことは無く、ただ黙々と仕事をしてきた１年でした。
しかし国内では大変な年でしたね。
福岡に住んでいる私は、直接には影響は受けていませんが、関節的なダメージはやはりありました。

それでも今では、また大変多くのお仕事をいただいており、正直戸惑うほどの忙しさです。
本当にありがたい事です。
お客様にはお待たせして御迷惑をおかけしていますが…。

今日は結局予定していた工房の大掃除ができず、明日に回しました。
自分の部屋の掃除もまだです。

結局今年も最後の最後まで忙しくなりました。


なお、来年は１月６日から営業します。
よろしくお願いします。

1/5 ホシノ・ルリ16歳 私服タイプ １

　　

ムサシヤ製のガレージキット

オーソドックスな内容で、特に問題なく、通常どおりパーツのペーパーがけ等を行っています。
パーティングラインの一部や大き目の気泡は、ポリパテを使っています。

お尻の部分は、何もモールドされておらず、お尻そのものな感じなので、下着を穿いている感じになるように、ポリパテでモールドを再現しています。
完成するとあまり見えませんが…。

仮組みしてみると、右腕がスカートの裾に当たって、肩部の接着面がピッタリこないようなので、右腕パーツを熱湯で熱し、やわらかくして若干の矯正をしました。

1/72 インステッド、ブロムリートレーラー 完成

　　　

インステッド、ブロムリーともに、番組中では出番が多い名脇役でした。

こういうキットがもっと発売されてほしいものです。

特に、ロボットやスーパーメカとトレーラーの組み合わせって、妙に燃えます！
このダグラムしかり、ガンダムしかり、パトレイバーしかり。
ナイトライダーもトレーラーから発進してましたし。
ガルビオンもそうだったなあ。

うーん、懐かしい。

映画「けいおん！」感想

大ヒットしたＴＶアニメの放送から約１年、ついに公開された劇場版。

女子高軽音部の、主に放課後の何気ない日常を丁寧に描いたＴＶ版が、そのまんま劇場に移った感じ。
卒業旅行でロンドンに行くという、高校生には一大イベントではあるものの、急に演奏することになった以外は特別何が起きるわけでもなし。

それなのに、２時間観ていて全然飽きません。
とにかくキャラがかわいらしい。
京アニらしく、表情や仕草が非常に丁寧に描かれていて、女子高生らしく（というか、子供みたいに）はしゃぐキャラたちを見ていると、自然に顔がゆるくなってきます。
大笑いは全くないのですが、随所にうまい具合にクスクスときてしまう場面が散りばめられています。

一言で言うと、実にほほえましい作品。

この雰囲気は、ありふれた女子高の日常でありながら、決して実写では再現できない、アニメだからこそ、そして監督はじめ主要スタッフの多くが女性だからこそ表現できたものだと思います。

ところで、この映画もずいぶんヒットしているようで、今日も平日の昼間で、しかも公開３週目にもかかわらず、なかなか賑わっていました。
１週目は同日公開のスピルバーグ作品「タンタンの冒険」を抜いて２位だったそうで、人気の高さがうかがえます。
上映館数や製作費を考慮すると、コストパフォーマンスは相当高いのではないでしょうか。

1/72 インステッド、ブロムリートレーラー １

　　

続いてダグラムシリーズ、８輪装甲車インステッドと、ブロムリートレーラーです。

インステッドはもう普通にＡＦＶのキットの感覚で、車体をおおかた完成させてから、塗装に入ります。

インステッドとブロムリー、タイヤの数を合わせるとすごい数です。
全部丁寧にパーティングラインをペーパーがけで消していく作業が、地味に続きます。

1/72 コンバットビーグルセット 完成

　

こうして見ると、とてもキャラクターキットとは思えません。

でも、兵員輸送車は、大河原デザインらしさが出ているように見えます。

それにしても、やっぱり渋い！

1/72 ダグラム・ヤクトタイプ 完成

　　

これも全体的なプロポーションは悪くありません。
どっしりとした骨太な体型は、好感が持てます。

しかしこれも脚部の関節の可動範囲が狭く、脚を左右に広げて立たせることができないのが、最大の難点です。

股関節と足首を改修すれば、かなり印象が変わってくるはずです。

1/72 アイアンフット 完成

　　

アイアンフットの独特の体型が、なかなかうまく再現されているキットだと思います。

他のダグラムシリーズに比べれば、足首や股関節は若干可動範囲が広めですが、それでもポーズをつけるのは難しいですね。
ポリキャップは使われておらず、特にヒザ関節は全くと言っていいくらい曲がりません。

今回は完全にストレートで製作していますが、改修するなら、やはり関節中心になると思います。

1/72 アイアンフット ５

　

古いキットを作る際に一番問題なのが、デカールが使用できるかどうかです。

このキットは約３０年前のもので、デカールを水につけてもなかなか台紙からはがれないようになっていました。
しかし、死んではいませんでしたので、時間がかかりつつも、何とか貼ることができました。

糊が弱っていると感じられるので、マークセッターを使っています。