模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「日本のいちばん長い日」

2015-08-28 22:28:31 | 感想
終戦までの数日間、戦争終結を模索する中、徹底抗戦を叫ぶ青年将校たちが起こしたクーデター未遂事件を、綿密な資料をもとに描いた作品。

ひょうひょうとしながら、したたかに終戦への段取りを進めて行く鈴木貫太郎総理を、山崎努が好演。
終戦を願う天皇と、本土決戦を進言する部下たちとの間で板挟みになる、主役の阿南陸相は、役所広司がすばらしい演技を見せてくれました。

その他大臣や、陸軍要人など、この映画は多くの大ベテランの役者さんたちが、存分に力を出しているように思いました。
最近はそんな映画が少ないので、何だか力を見せつけられた感じです。

話題となっていた本木雅弘が演じる昭和天皇は、優しさと凛々しさと気品を備えていて、これまたすばらしいものでした。
元々表情が硬い松坂桃李は、血気逸る青年将校というのははまり役のようです。

閣僚のだれもが敗戦を感じつつも、だれもそれを口に出す勇気がない中で、異例中の異例である、陛下のご聖断を仰ぐことで、ようやくポツダム宣言受諾が決まります。
戦争は始めるは易く、終わらせるは“超”難し、が身に染みてわかる作品です。

緊張感が最後まで緩まない、見ごたえある映画でした。
しかし、このころのことに興味がない人には、見るのが苦痛かも。
でも知らない人にこそ見てほしいなあ・・・。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1/1000 ガイペロン級多層式... | トップ | 1/1000 ガイペロン級多層式... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (とま)
2015-08-29 01:14:49
松坂くんは表情硬くないですよ、昨今の作品をご覧になられてますか??コメディからシリアスまでいろいろ演じています。自分のイメージだけで決め付けるのはやめて頂きたいなあと思います。
返信する

コメントを投稿

感想」カテゴリの最新記事