op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

おつかれさん

2005年11月17日 20時16分39秒 | Weblog
 昨日、仕事でビッグサイトまで行ったので、ついでに有明コロシアムに寄りました。

 全日本選手権が2週間開催されているはずなのに、陸橋からコロシアムの方を見てもそれらしい看板もなにも出ていない。微妙に車がたくさん駐車しているが、一般利用者が車で乗りつけているだけカモ知れない。もしかして今年は大阪、名古屋、または福岡なのかな?と思ったがとりあえず近くまで行ってみるとちゃんとやっていた。日本毛織がメインスポンサーなのはいいが、本戦始まってるのに高速道路側には何の表示もなし。主催側は正真正銘バカ揃いである。

 いくらか金払うのかなと思いながらぽつぽつ歩いていくと、コロシアムの前で福井烈氏と辻野隆三氏がマスコミらしい連中と立ち話している。皆色が黒い。福井氏は国内無敵の時代が長かった人だが、言われていたほど小柄には見えなかった。辻野氏はセイコースーパーテニスでベッカーといい試合をした、強烈なハイジャンプフラットサーブの持ち主。坊主にしているのだが、手術の痕らしい禿げがちょっと目立つ。

 唯一有料らしいセンターコートをパスして第1コートの方へ歩いていると、やはり元プロの竹内氏がガットの切れたラケットを持って走ってきた。コーチしているクライアント(選手)がゲーム中なのかもしれない。

 第一コートでは坂井利彰と加藤純というちょっと興味深い2人が組んでダブルスをしていたので、バックコート側で日差しを浴びながら立って観戦する。ジャパンオープンと違って仮設スタンドがないのだ。でもバックボードにひじをついて選手同士が日本語でいろいろ相談しながらやってるのを間近に見られるのでそんなに苦にはならなかった。試合は坂井・加藤組がストレートで勝ったが、面白かったのは年下の加藤氏が30前後の坂井氏を終始アドバイスしたり励ましたりとリードしていたこと。坂井氏気が弱いのか?それから坂井氏が左利きなのにデュースサイド、加藤氏右利きなのにアドサイド守っていました。加藤氏、ジュニア時代スイスにいたときは、フェデラーと並んで将来を嘱望されていたと雑誌で読んだけど、どこでどう違ってきたのかな。

 この日観戦した時間帯は殆どダブルスでしかも女子が圧倒的に多かったのでちょっとあれでしたが、プロの試合をたくさん無料でみることができたので文句はなし。ダブルスのせいか、男子も全体的にショットのスピードが遅かったというのも印象的でした。でも、ジャパンオープンで見る外国のごつい連中はダブルスでもやっぱりものすごいスピードだったけどね。なまじかのスピードのサーブでは、ラケットやトレーニング方法等の進歩で強烈なリターンを返される確率が高くなっていることも、日本選手のスロープレイの理由のひとつかも知れない。それでも、もう少し筋量増やしてスピードアップした方がいいと思う。同じ身長でも黄色人種は骨格のハンディあるしね。

 辻野氏、今日は上海でマスターズ最終戦の解説している。お仕事大変ね。って、テニスファンからすればうーらやましー仕事のハシゴです。
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こんな人生(どーかんがえてもたぶん)悔いなし

2005年11月06日 14時24分35秒 | Weblog
 アルゼンチンのデモや集会の様子を見ていたら、キューバ国旗やチェ・ゲバラの肖像が映って、そしたら福野礼一郎著「幻のスーパーカー」に書かれていたエピソードを思い出した。

 昔、アメリカ製V8をぶっこんで、カタログ上の最高速はカウンタックやフェラーリ365GT4BBとタメをはるデ・トマソ・パンテーラという車があった。で、デ・トマソ社の創立者が若い頃チェ・ゲバラの友人だった。で、デ・トマソ氏じつはアルゼンチンで911(ポルシェではなくて)のお手本を見せそこなった人なのだ。

 1955年、アレッサンドロ・デ・トマソ氏は、当時のアルゼンチン大統領ペロン(マドンナが主演した「エビータ」結構好きです)の官邸に、ハイジャックしたDC3型旅客機で突っ込もうとしたそうな。計画は離陸直前に失敗しました。不思議なのは軍事政権下でこんなことやって国外退去で済んだこと。調べれば何かわかるかも知れないが面倒なのでそれはさておき、つてがあってイタリアでレーシング・ドライバーとなり、そこでGM最初のボードメンバーでもあるアメリカの大富豪の孫娘を射止め、レーシングカー(初期のウィリアムズ・チームにF1マシンを供給したこともあった)やスーパーカーを製造する会社を奥さんの出資でつくったのだそうだ。

 いやー、まーるで映画のような、もーちょーうらやましー人生ですね。このあとどうなったかは知りませんが。

 で、こんな根拠無くラテンフレーバー一杯の、うーらやましーことがあった、モータースポーツ万歳のイタリアですが(ちなみにデ・トマソ氏は父親がイタリアから移住してきたアルゼンチン人)、文化の日にテレビに映ったローマの街中見ていたらちょっと面白かった。

 道が狭いところが多いのでスクーターや中軽量クラスのバイクがたくさん走っているのは成る程として、みんな服装もマシンも実用的で地味でした。なにしろ荷台に大きなトランクつけてる率が非常に高い。多分上海より高い。まー、上海の場合は荷物乗っけるときはトランクにとても収まりきれないほどのっける人も多いだろうからあまり役に立たないかも知れませんが。ちなみに私はイタリアの街中スタイルです。だからどうだというわけではありませんが。

 そういえば、同じ番組で、元250CCクラスチャンピオンの原田哲也氏のインタビューがあったのですが、インタビュー場所のヒルトンホテル(イタリア)の支配人が原田氏にサインをもらってホクホク顔の様子が映っていました。最盛期、その驚異的な速さ、強さからディアブロ(悪魔)とまであだ名され、イタリアのアプリリア社ワークスライダーもつとめた彼は今でもイタリアの名士なのでしょう。不運なことが多く、実力に見合わない結果の年も多かった彼ですが、今でもモナコに住んでいるそうです。日本には情報が伝わってきませんが、引退してから何やってるんでしょうか。
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轍をたどる

2005年11月04日 23時12分12秒 | Weblog
 映画の評論家のサイトが面白くてどんどん古い記事へさかのぼって読んでいたら、こんなのがあった。

 今更だけど、最近すご~く身近なところでよく似たことがありましたな。

 おまけの参考はこのページ

■[politics]21世紀のマーケッターは彼(女)らをB層と名付けた

という項です。

 ところで、マスメディアやネットで有名なインテリさんたちが「なんとか二大政党制へ」とかいろいろ言ってるのをきいてると、結局わだちが断崖絶壁のところで終わっていて、しかも崖の下から人のうめき声がたくさん聞こえていても、「何もあと(前例)がないところを歩くよりましだ」っていうところは、勉強できるやつもそうでないやつもおんなじみたいだ。少なくてもこの国では。
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24

2005年11月02日 20時07分53秒 | Weblog
 この手のものは、すぐに底が知れるものばかりなので、カロリーメイトのコマーシャルを見ても「おお、フラットライナーズの人だ。年取ったなー」ぐらいにしか思っていなかった。

 で、この前深夜にめずらしくザッピングしていると、致死性ウィルスに感染した死体を政府関連施設の前に抛りだしていくところが映り、そのあともPCいじりながらチャンネル変えていたのが、だんだん引き込まれてしまった。生憎録画しておけない状況が続いたので非常に不健康な状態が一週間ほど続いてしまった。

 非常に良くできている。但し個人的な印象としてはこれは娯楽作品とは程遠い。これほどバイオテロをリアルに見せている長編をドラマとしてたくさんの人が楽しんでしまうとは、余程想像力や感情移入力に欠け、退屈しているのか、刺激中毒なのか、もともとイカレテイル人が多いのだろう。

 ネットで評価を見てみると、あそこがだめだここがあーだとか書かれているが、少なくとも僕が見始めたところからあとはストーリーに大きな穴はなく、不自然に見えたところも、逆にそこだけドラマとしての効果を上げるつもりでいじったのがわかるようになっている。

 とにかく、24時間リアルタイム進行というコンセプトの効果もあり、おそろしくリアルである。政府の対テロ専門機関(CIA内の対テロ部門「CTC」がモデルなのだろう。なお、米国には、軍や警察のような所属や用途毎に、デルタ・フォースやHRT、NSAをはじめとして対テロを行う機関がたくさんあるそうだ)という特殊な組織、そしてそこで働く人間の考え方や行動も十分演繹、類推できるものだし、このシーズン3に関しては主人公の行動もドラマ用のInstinct killerではない。有事の際の具体的な対応やコミュニケーションも納得できるものだ(もちろん全て描こうとすると話が終わらなくなってしまうので、故意に切ってしまっている箇所もあるが、切り方も適切である)。軍事マニアが好みそうなディティール部分もこれ以上凝っても意味が無いところまでやる必要はないし、そもそも対テロ、しかもバイオハザードに関する対応を全て一般公開する利点はない。色々なところで言われているかもしれないが、映画の「ブラックホークダウン」に近いコンセプトの作品で、どちらも観るものにとってかなりきつい作品だ。

 正直見ていて楽しくなれる類のものではなかったし、えらく長いのだが、シーズン2も借りてみた。こちらは間延びしていて、穴も多く、時間が経つにつれてますます質が落ちていく内容だった。ただ、ネットでは主人公の娘の行動がばか過ぎるとかストーリー上余計だとか言われているが、これは逆だ。みなさんご自分のことをお忘れになってらっしゃるようだが、行動基準やとっさの判断力など実際こんなもんだったでしょう?後半になっていくと明らかにむりやりつくってしまっているが、このシーズンでの親子に関する部分、あくまでこのシーズンにしてはそんなに悪くない。

 アマゾンを見てみると、シリーズ3はそれ以前と違い大きな賞をとっていないようだが、同年にこれを上回る余程優れた作品がたくさん出たのか、リアル過ぎシリアス過ぎるところが嫌われたのだろう。シーズン4もレンタルが開始されているが、娯楽色を強めたか、よりストイック志向になったのか。どうせなら、世界経済まで波及することが容易に想像される事件の影響もしっかり次のシリーズにフィードバックしてくれると有難いのだが、そこまでやるともはやドラマでなくなってしまうか。
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