ほんとうにちょこっとレビュー：ベイビーステップ (36)

ジャパンオープンに続いてまた、「ちゃんとテニスしてくれない」相手に翻弄されて勝ちきれないかと思った錦織氏の上海マスターズ2回戦が終わったが、まーライブスコアでも心臓に悪いのでたまにツイッター覗くだけにしてました。


さて、恒例の「〆切いっぱい」レビューだが、この巻は本当にちょこっと。対タクマ戦の続きだが、完全に心のマネージメントにフォーカスした巻になっている。

要因の数も強さも普段以上である重圧をとっさに一つのポイントに集約、それをきっかけに理想的な状態（ゾーン）を獲得、第2セットを奪取した主人公。

一方、タクマの中では、才能の種類は違うが、驚異的な進歩を遂げる後輩に追い抜かれた記憶が、リードした時の気の緩み（安心したいという強い欲求）と、追い付かれた時の動揺（悪夢の再現への恐れ）を生む。

ちょっとズレるが、後ろを気にして走ってると、いつのまにか自分のスピードが落ちることはよくある。レース中に、「振り返るな！」というピットサインを出されたバイクの世界チャンピオンもいる。(1987年の500ccクラスチャンピオン　ワイン・ガードナー)

タクマはそんな「格好悪い」自分を受け入れ、開き直ることで持ち直すが、相手は人外メンタルの持ち主。最終セット終盤でも変わらず統計を基に戦術を決める怪物ぶり。


ということで、画の方はチョコチョコ色々試している（遊んでる？）様子が見える一方、タクマ戦の結末へ向けてテンションの下がらない巻でした。

でも、どうなんだろう、他の主要キャラクターの試合もそれぞれじっくり時間かけて描いてもいいような気もしますが。