op's weblog

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2010年07月21日 19時53分39秒 | Weblog
こんな天気でなにもわざわざと思ったが、昨日は渋谷に立ち寄り、シネマライズで『ガールフレンド・エクスペリエンス』を観た。火曜日の特別価格で浮いた分をポップコーンとジンジャーエールにまわした(ビールがおいしそうだったが、映画館を出ると逆に暑さが増すし、第一飲酒運転になってしまう)。


絵画っていうのは、そこに描かれる(正確な用語をしらないが)オブジェクト“以外”の部分、つまり余白というか背景の部分があるのが多い。主人公の仕事、エスコート(高級売春婦)もその余白のような存在だ。お客というオブジェクトを補完して「お客がいる世界」という絵を完成させる役目なのだ。

ウェブなどをクレバーに利用することで、ジムのパーソナルトレーナーをしている恋人と同居しながら、主人公は単独でコンスタントにビジネスを続けている。が、ライバルの登場等様々な要因により、“余白”からオブジェクトへの移行を試みることを強いられるようになる。それは必然的なものなのだが、主人公は素早くシフトできず、不安と焦燥を引きずりながら流されてゆくことになる。


主人公が若いため、ライフスタイル(世の中との関わりあい方という意味で)ばかりがフォーカスされることはない(だから恋人のもがきも描かれている)。よって「誰かさんへのあてつけかい?」という印象はあまりない(笑)

それでもテクノロジーの進歩によって、こんなニッチな生き方をすることがかなり容易になったのは確かだ。ニッチから別のニッチへ、ニッチ/余白からメインストリーム(?)/オブジェクトへ、ネガフィルムやだまし絵のように主客転倒も可能だ。問題は意志をもって選び取ることなのだが、「恒常性に負けてしまうようなら、とっとと世の中に首輪をはめてもらえ」と作った側はたぶん言ってはいないと思うが(笑)

久しぶりに食べたが、ポップコーンて不思議な食べ物だな。

<追記>
主人公は畑がややちがうはずなのだが、演技は相当うまい。たぶん頭のよさからくるのだろう。
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