☆今日も生きているで書☆

すずりん(硯夢)の毎日の血圧と、書道を中心に記録しています。今日も元気に筆を持っていられることに感謝して。

百人一首68 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな

2010年08月27日 23時04分19秒 | 百人一首
こゝろに(爾)も
あらでうき世に(二)
な(那)が(可)らへ(邊)ば(八)こひし(志)
か(可)るべき(支)夜半の月
か(可)な

病に悩みつつ、天皇の位を去って行く自分は、もうこの世に長くは生きていられまいし、惜しい世とも思わない。もし心にもなく、これから先、いきながらえているとしたら、きっと今夜のこの月を思い出して恋しくなるであろう。

作者は三条院(さんじょういん)
67代三条天皇のことで、冷泉天皇の第二皇子、母は藤原兼家のむすめ。
11歳で皇太子に立ち、36歳でようやく天皇の位についたが、五年後には病弱のため僅か四歳の皇太子敦成親王(後一条天皇)に皇位をゆずられ、翌年42歳で崩御された。
天皇はその短い在位中に二度も内裏の炎上にあい、また眼を患っておられたが、ご退位の後失明された。

後拾遺和歌集 雑上 860

紙 清書用手漉き料紙 ゆうか 本楮紙うす具引き 半懐紙二分の一 栢美

筆 いたち 宝研堂

墨 松花 呉竹

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