☆今日も生きているで書☆

すずりん(硯夢)の毎日の血圧と、書道を中心に記録しています。今日も元気に筆を持っていられることに感謝して。

百人一首91 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む

2011年04月25日 21時48分12秒 | 百人一首
きりゞゝす
鳴くや霜夜の
さむしろに
ころもかたしき
ひとりかもね


こおろぎの鳴いている、霜のおりる寒い夜に、名前まで寒そうなさむしろという敷物に片方の袖を敷いて、寂しく一人寝するのかなあ。

作者は後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん)

新古今和歌集 秋下 518

紙 楮紙 三色上下隅ボカシ砂子振 半懐紙二分の一 

筆 佳品 面相 小 榮豊齋

墨 松花 呉竹

春陽展の版画

2011年04月22日 00時07分17秒 | Weblog
EXHIBITION OF THE SHUN YO-KAI ART SOCIETY INC.

絵画と版画の春陽展
東京展を見に国立新美術館〔六本木〕へ行って参りました。
お目当ては飯田夜想先生の版画です。
今回は板紙凸版画でした。
これでもかと言うくらい細かいお仕事ですね。
大きなテントウ虫と小さなテントウ虫が沢山。
真ん中には蝶です。
夜想先生は虫がお好きなようで。
題名は黒甜郷裡(こくてんきょうり)。
夏目漱石の『吾が輩は猫である』に出て来た言葉で「昼寝」のことだそうです。
紙の端をこてで焼いて凸凹にしてありました。
この発想は篆刻家ならではですね。
左下に向かい合っている人の顔があるのには気がつきませんでした。
中心のちょっと上にはお名前の恭央の「央」の文字。
いつもながら凝っています。
ブルーの色が何とも素敵な作品でした。