☆今日も生きているで書☆

すずりん(硯夢)の毎日の血圧と、書道を中心に記録しています。今日も元気に筆を持っていられることに感謝して。

夏場の印泥は冷凍庫に30分

2007年06月06日 11時30分48秒 | Weblog
先日お願いしていた篆刻家の飯田夜想先生から雅印が届きました。

印には「枝三」と彫ってあります。
印を読む場合、普通は右から左に読みます。

雅印に添えられたお手紙に

「ご存知とは思いますが念の為
夏場は暑くて印泥(いんでい)がゆるくなってしまいますので
ビニールでくるんで30分位?冷凍庫に入れてから使用すると
引き締まって良いです。
入れる時間は経験によって体得します。
出してすぐ使う場合と
少しおいてからがよいかも
その時に応じてです。
ビニールに入れてないと水滴が生じるのでご注意を!!」
とありました。


ちょうど2年前の6月6日乳癌の手術を受けました。
もう、 すぐにでも死ぬかと思い悲観的になりました。
あの年の読売書法展に出品した作品は記憶に残っていません。
雅印も何も考えずにさっと押したに違いありません。

去年はアキレス腱を傷めていたし、体調もあまり良くなかったので
まあいいかぁ と投げやりになっていたので
雅印も適当に押してしまっていたと思います。

乳癌になって手術をしてもすぐに死ぬわけではないし、
残された時間がどれだけあるかわかりませんが
悔いの残らないように諦めずに納得のいくまで
書き続けていこうと思えるようになりました。

だから、今回の作品は雅印にまで気持ちを込めて仕上げます。
印泥を冷凍庫に30分入れて冷やしてから印を押してみます。

飯田夜想先生 素敵な印をありがとうございました。