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猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

伊藤信吉さんが『川は流れる』を「寂しい歌だけど好きな歌だ」と言っていたとカオルさんから便りが届いて…

2022-11-14 07:19:18 | なっからさくい生活

<ヒゲはさ、昨日も川を眺めに出かけたんです>

 <11月2日の記事を読んだカオルさんからハガキが届いて、ヒゲは何度も読み返してたんです。「はるか昔同じような感性に浸っていた少年がいたと知って書きたくなりました」って葉書には書かれてるんです。中学生の時に、地域の行事で青年のバンドと一緒に『川は流れる』を幾度も演奏したんですって…>


<それとね、「55歳の伊藤信吉は62年7月27日にユートピア紀行の取材で宮崎を訪れ、好きな曲『川は流れる』が映画化されたのを、この夜に観たとしています」って知らせてくれたんです。カオルさんが伊藤信吉さんの足跡を採録して著した『風の日和』の「1962年7/27」にはこう書かれています。
  1962年7月27日 (略)夜、再び新藤夫妻と夏祭りの高鍋へ。実は、仲宗根美樹の「川は流れ
          る」の映画が見たく
て、時間を調べて置いた。この歌を聴きたかった。映
          画はオールナイト、作り話でつまらなかっ
た。この歌は、東京お茶の水あ
          たりの運河を思わせる。寂しい歌だが好きな歌だ  >

 

 
<ヒゲは、COCOが陽だまりで眠り始めたころに出かけて行ったみたいです。>


<十六本堰で広瀬川から分水して南へ流れている端気川です。前橋の南部の田んぼへ水を送る農業用水です。伊藤信吉さんが言っている運河ではないですけど、人工の川なのは一緒です>

 
<ヒゲは端気川沿いを下って行ったんです。野村たかあきさんのレリーフが付いている赤亀橋から流れを見て、休業しちゃった松の湯の脇を抜けて行ったみたいです>

 
<煙突が見えるでしょう、あれは休業した松の湯の煙突。川岸に赤い実をいっぱいつけたクロガネモチの木を見っけたみたい。鳥さんたちの大好物なんだいネ>

 

 <『川は流れる』の川は、街の谷を流れてるんだいネ。そいで、その流れを、望み破れた女が悲しみに染まる瞳で眺めているって設定なんだいネ。そんな風に見えるかな、端気川…>

 
<端気川はくねって曲がって、JR両毛線沿いに出ると、しばらく鉄道高架と並んで流れていらいね。昔は、このあたりには元川やなんかの鯉池があったんだって。ヒゲが幼稚園に通うのに通った道はこの辺だったらしいよ>

 
<しばらくは両毛線と並んで流れてるよ。昔々、ヒゲの友だちのYがこのあたりのアパートで暮らしていて、留守電に用件を入れて置いたら、Yの彼女にこっぴどく怒られたらしいんだいネ。彼女が留守電聞いちゃったらしいのね、どんな内容だったのかね。そいで、端気川はくねっと曲がって南へ、本勝寺の裏手を流れてるんだって。ここは川沿いの道はないので、寺の裏に入り込んでみるらしいんだけど、ここには昔の端気川の雰囲気が残っているんだって>

 

 <橋の袂にはさ、錆びついた夢の数々がこびりついているらしいんだいネ。ヒゲは、そんなこびりついた夢を見に行っているのかな、それとも引っ剥がしに行ってるのかね、分かんないやいね…>

 
<蕎麦屋の立花屋の向かいからは狭い川沿いの小径があるんだって。落ち葉がいっぱい。いい香りがしたんで見ると、ヒイラギの花が咲き始めていたらしいよ。でも、寂しげな径だね…>

 
<その先、五中の東の方のところはさ、自転車も通れない狭い通路になっているんだって。対岸の竹藪は天王寺の裏だいね。川ってのはさ、人の世の塵にまみれて流れているのかね…>

 
<そいで、五中の卒業生ならだれでも知ってる「やばた商店」の東からは、本川の脇に通路もなくなっちまって、文京郵便局前までは川を見ることはできなくなるんだって。なんだかわからないうちに遠くまで来ちまった…>


<仲宗根美樹が唄う『川は流れる』は、「水を見つめて 嘆くまい あすは明るく」っていうらしいやいね。伊藤信吉さんが好きだって言っている歌、聞いてみたい方はコチラだよ

 


<文京郵便局脇の分水まで行って、端気川と別れたんだって。そいで、天川二子山古墳に寄って来たって。紅葉が見事だったらいいよ」

 
<紅くなったカエデ、木全体が白くなるほど花を咲かせたサザンカ、しばらくボケっと眺めてたらしいんだいネ>


<落ち葉の降り積もった墳丘の頂に二人の少年の姿を見っけたらしいよ。ヒゲが物心ついたころと、高校生のときに、しょっちゅうのぼっていた墳丘なんだいね…>

 <帰って来たヒゲに写真を見せてもらったのサ。写真見せながら話してたことをまとめてみたんだいネ。そいで、ヒゲにはカオルさんへお返事書かなくちゃダメだよと言ったんだけど、まだ書いてないみたい。それと、もう一つ、11月2日の記事で『川は流れる』の作詞者をヒゲは横井博と誤って表記してましたが、正しくは横井弘です。誠に申し訳ありません、お詫びいたします>

 

 昨日は、昆布締めしておいたマダイをカルバッチョにしていただきました。ユキ子さんの両親へも届けました。黄色く見えるのは、私の父の故郷の柿、会津見知らずです。

 届けて戻ってくるとCOCOは内玄関に出てましたけど、私を出迎えたのではなくて、稽古場からユキ子さんが戻ってくるのを待っていたようです。戻ってくると、COCOの夕食を出してもらえます。

 
夕食は鶏肉のトマト煮込みにブロッコリーと舞茸のソテーを添えました。ご飯はガーリックライスです。それと、マダイのカルパッチョです。柿の実を敷き込んで、柚子を効かせて、秋らしくしていただきました。

 

 三代目若柳吉駒でございます。1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会を承継しております。毎年春に開催しております舞踊会は、戦時中の開催禁止と一昨年のコロナ禍による延期を除いて、今年で78回を重ねることができました。来年は4月9日に第79回舞踊会を開くことといたしまして、会員一同精進を重ねております。引き続きご贔屓くださいますようお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
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お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい


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