おめでとう、愚民たち

　もう投票しなくていい
　http://politas.jp/articles/307

　次の選挙があっても、たぶん俺は投票するけど。でも、森達也がここで書いていることはわかるし、その通りだと共感するけど。
　それでも投票するっていうのは、俺は無駄だとわかっていてもやれることをやりたがるヤーツだから。同時にまた、無駄じゃないとわかっていても、やりたくないことはやらないヤーツなんだけど。それは裏を返せば、無駄だとわかっていることというのも、本心では無駄じゃないと思ってるからだし、無駄じゃないとわかっていることも、実は無駄だと思ってる、からなんだよ。ややこしいけど。

　
　森達也が書いている中で、一つだけちょっと違うなと思うことがある。「落ちるなら徹底して落ちたほうがいい」というくだり。俺もそう思うんだけど、そんなのは憶えている限り十何年前から思い続けていて、だけど現実は徹底して落ちてくれることなんか決してないんだよね。常に中途半端にゆっくりゆっくり沈下していくだけなんだ。つまり、落ちていることがわからないくらいゆっくりなんで、落ちたぞザマーミロっていう自虐的な爽快感は味わえない。真綿で締め上げるようなというか、鍋の中で茹で上がるカエルというか。結局生きながら死んでいくというか、内側から腐っていく、その腐臭に顔をしかめながら、後半生を生きていくしかないわけだよ。
　で、それが一番腹立つことだったりして。だから、あーあ、なんだよね。

　で、別にやつらのお祭りであるところの選挙なんかを機に、自分の行き方を変えるとかいうつもりはないんだけど、なんとなくアレですな。今後はもっと、自分勝手にというか、なるべく馬鹿を見たら「バカ」と名指ししたり、喧嘩売ったり、とにかく自公に投票してるようなやつ、白紙で追認してるようなやつ、まあ要するに俺の住んでる国をつまらなくしてるようなダサいやつらにですね、なるべく不快感を与えながら生きていこうかなと。だってそんなんでストレス解消でもしないと、人生割りに合わないから。不快感はプラマイゼロを心がけて、もっともっと嫌なやつになって、楽しく生きていこうかなと。前から割りとそう思ってるけど、あらためてそう思いました。

　というわけで、おめでとう、愚民たち。おまえらの不幸に乾杯。