弱い文明

「弱い文明」HPと連動するブログです。 by レイランダー

『いのちの食べかた』

2008年02月29日 | 映画
淡々と生き物の命が刈り取られ、「食品」となっていく、その姿が映し出されていくのみ。こんな映画がロングランを続けているというのは、有意義なことだと思う反面、自分も含めた世の人々(先進国の)が、いかに食糧生産の現場から遠い場所にいるか、そのことをなんとなく後ろめたく思っているか──そんな僕ら自身の姿をも映し出しているように思った。 . . . 本文を読む

死刑について、異論に答える―2

2008年02月16日 | 死刑制度廃止
…実は、こういう場面で言うところの「加害者の人権」自体、僕はあんまり深く考えていなかったし、今もあまり考えていない。なぜかというと、刑法適用に際しての「人権」というのは、もともと犯罪者(または容疑者)全般に対して考慮すべきことであって、死刑囚だから特別に考慮しなくてはならないわけではない。だから、それを死刑廃止の理由と直結するのはおかしいんじゃないか、と。 . . . 本文を読む

死刑について、異論に答える―1

2008年02月16日 | 死刑制度廃止
 このところ立て続けに書いた死刑関連のエントリーに対して、さまざまなコメントをいただいた。その都度レスをつけていたのだが、一番最近の(2/16現在)お二方のコメントには、僕の文章も「反論」の形をとる必要から、それなりに分量がかさむ見積もりとなったので、独立したエントリーの形で答えることにした。 . . . 本文を読む

森達也『死刑』

2008年02月11日 | 死刑制度廃止
…廃止論者を自認していた僕でさえ、痛いところを突かれ、揺さぶられ、自分の廃止論を一から検証しようという気持ちになった。逆に、強硬な存置論者が読んでも同じことが起きるだろう。立場がどちらであれ、ずっしりと重いものが心に残される。 . . . 本文を読む

池袋で立ち往生の巻

2008年02月03日 | プレカリアート
 終電に乗りそこねたことは何度かあるけれど、たまたまその夜は貯金から下してくるのを忘れたので、余分なお金の持ち合わせがなかった──電車賃を除いて、500円くらいしか残っていなかった。帰れさえすれば、別にそれが問題になることもなかったのに、乗りそこなったことで、朝まで安穏と過ごす場所がないという現実にぶち当たった。 . . . 本文を読む