弱い文明

「弱い文明」HPと連動するブログです。 by レイランダー

『スリングショット・ヒップホップ』上映会と監督トーク

2009年12月10日 | パレスチナ/イスラエル
 パレスチナのラップ・ミュージシャン達の生活と活動に密着したドキュメンタリー、『スリングショット・ヒップホップ』の上映会+監督を交えてのトークイベントのお知らせ。東京では18日の渋谷アップリンクと、21日京都はClub METROにて。それと前後して、16日、19日にも監督の講演会などが行われる。
 映画の方は数々の賞に輝いたばかりか、米国ヒップホップの重鎮、パブリック・エナミーのチャックDをして絶賛せしめたという優れもの。パレスチナのことはよくわからない人でも、ヒップホップが好きだというだけで十分観る価値のある作品だと思う。以下の詳細を参照のこと。


***転載転送歓迎***

連続トークセッション+上映会のお知らせ
映画『スリングショット・ヒップホップ』の監督に聞く-
パレスチナ新世代の文化とアイデンティティ


東京外国語大学「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業-中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」ではこの度、新進気鋭のアラブ系米国人アーティスト・映画監督のジャッキー・リーム・サッロームさんを招聘し、作品の上映会と一連の講演会を開催する運びとなりました。
今回上映する映画は、パレスチナ人ラップミュージシャンたちの姿を追った長編ドキュメンタリーで、2008年のサンダンス映画祭を皮切りに世界各地の映画祭で上映され、多数の賞を受賞している話題作です。
またサッロームさんはアラブ系アメリカ人アーティストとして、米国社会におけるアラブ人/ムスリムのステレオタイプをテーマにしたアート作品を多数発表されています。講演ではこうした彼女の活動やアイデンティティについてもお話を伺う予定です。
 詳細につきましては下記をご覧下さい。多くの方々のご参加をお待ちしております。  



招聘者:ジャッキー・リーム・サッローム(Jackie Reem Salloum)
パレスチナ人とシリア人の両親を持ち、ニューヨークをベースに活動するアラブ系アメリカ人アーティスト・映画監督。ハリウッド映画におけるアラブ人のステレオタイプをテーマにした短編映画『Planet of the Arabs』で注目を集める。ニューヨーク大学で修士号(芸術)を取得後、初の長編となる『Slingshot Hip Hop』を5年の歳月をかけて完成。大学等でパレスチナに関する講演活動も行っている。

上映作品:『スリングショット・ヒップホップ(Slingshot Hip Hop)』
2008年パレスチナ/米国 94分 アラビア語・英語・ヘブライ語(日本語・英語字幕)
日本語字幕提供:連連影展FAV(Feminist Active documentary Video festa)
イスラエル領内やガザ地区のパレスチナ人ラップミュージシャンたちの生活と活動に密着したドキュメンタリー。彼らの音楽の力強さと共に、その背景として語られる抑圧されたパレスチナの歴史、不条理なまでに劣悪な社会環境、次世代に託す彼らの希望のメッセージが観る者の胸を熱くする。
映画の公式HPはこちらから→http://www.slingshothiphop.com/
*映画の上映は東京12月18日と京都12月21日の2回のみです。

スケジュール:

●2009年12月16日(水)13:10~14:40 公開講義「新世代のパレスチナ人:その文化とアイデンティティ」
会場:東京外国語大学府中キャンパス研究講義棟2F 227教室
東京都府中市朝日町3-11-1(西武多摩川線「多磨」駅下車徒歩5分または京王線「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分「東京外国語大学前」下車)
周辺地図→http://www.tufs.ac.jp/info/tama.html
言語:英語  参加自由 無料
共催:東京外国語大学・中東イスラーム研究教育プロジェクト


●2009年12月18日(金)18:00開場 18:30~映画上映 20:10~討議
上映会+トークセッション「ストリートの文化と抵抗:パレスチナのラップ音楽の事例から」
ゲスト講師:鈴木裕之・国士舘大学教授(文化人類学。『ストリートの歌-現代アフリカの若者文化』の著者)
会場:渋谷アップリンク
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル(渋谷駅から徒歩10分)
周辺地図→http://www.uplink.co.jp/info/map.html
*英語から日本語への逐次通訳あり 
参加自由 無料(ただし会場側に飲み物代500円をお支払い下さい) 当日整理券を配ります


●2009年12月19日(土)14:00~16:30 (開場13:30)
トークセッション「ハリウッド映画における他者の表象―アラブ人・ムスリム・アジア人」
ゲスト講師:村上由見子・慶應義塾大学講師(『ハリウッド100年のアラブ―魔法のランプからテロリストまで』『イエロー・フェイス―ハリウッド映画に見るアジア人の肖像』の著者)
会場:国際交流基金(ジャパンファウンデーション)本部2階 JFICホール[さくら]
東京都新宿区四谷4-4-1(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目1番出口から徒歩3分)
周辺地図→http://www.jpf.go.jp/j/about/outline/contact/map.html
共催:NIHUプログラム・イスラーム地域研究東京大学拠点中東社会史班、国際交流基金(JFサポーターズクラブ)
*英語から日本語への逐次通訳あり 無料
 事前申し込み制(お申し込みは下記のお問い合わせ先まで。12月15日締め切り)
 

●2009年12月21日(月) 18:00開場 18:30~映画上映 20:10~討議
上映会+トークセッション「言葉のつぶてでボーダーをぶっ飛ばせ!パレスチナで芽生えたヒップホップ」
ゲスト講師:ショーン・ロー・アーティスト、DJ
会場:京都Club METRO
京都市左京区川端丸太町下ル下堤町82 恵美須ビルB1F(京阪電車 神宮丸太町駅2番出口すぐ)
周辺地図→http://www.metro.ne.jp/con_access.html
共催:メトロ大學、さぼてん企画
*英語から日本語への逐次通訳あり
参加自由 無料(ただし会場側に飲み物代500円をお支払い下さい)
メールticket@metro.ne.jpにて予約を受け付けています


主催:東京外国語大学「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業:中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」(文部科学省委託事業 http://japan-middleeast.jp/)
お問い合わせ先:東京外国語大学「中東カフェ」事務局 e-mail: nihon-chukinto@tufs.ac.jp 
または、中東イスラーム研究教育プロジェクト事務局 電話042-330-5568

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2 コメント

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Unknown (孤高の皇戦士)
2009-12-14 01:30:32
生きる意味とは何か?

貴兄の意見を拝聴したい。
返信する
>孤高の皇戦士 (レイランダー)
2009-12-15 23:42:12
いや、小生の意見など取るに足りませぬ。貴兄のご高見こそ、お聞かせくだされ。
返信する

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