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煮込み 一品で大満足…うま味と栄養ぎっしりと

2013年11月23日 | ビオキッチン京都
煮込み 一品で大満足…うま味と栄養ぎっしりと

 冷え込む日には、体を温める煮込み料理がお薦めだ。具には肉や野菜をたっぷりと使うと、うま味が合わさり栄養バランスもいい。一品だけで満足できる。

 料理研究家の川上文代さんは、「身近な材料で簡単にできます」と勧める。
まず、市販の調理済みのトマトソースを活用する鶏もも肉のトマト煮。
骨つき肉、トマト、タマネギ、キノコと、うま味が出る食材を集めた煮込みだ。

 〈鶏肉は、骨に沿って切り込みを入れ、塩、コショウをふり、小麦粉をまぶす。
鍋にオリーブ油とバターを熱し、鶏肉を皮の側から入れる。
表面が香ばしく焼けたら、鍋から取り出しておく〉

 鶏肉の脂が落ちた同じ鍋で、さらに調理を進める。

 〈一口大に切ったエリンギと、ほぐしたシメジを鍋でいため、酢タマネギ(刻んだタマネギの酢漬け)、トマトソース、チキンブイヨン、黒オリーブを入れてひと煮立ちさせる。

鶏肉を鍋に戻し、蓋をして10分、さらに蓋をとり5分煮る。塩、コショウで味を調える〉


 「酢タマネギ」は、刻んだタマネギ1個を酢1カップに半日以上漬けた手作り調味料。
「ドレッシングの材料にするほか、納豆に混ぜても」と川上さん。
今回は隠し味として大さじ3杯加えた。「煮込みにうま味をプラスできます」

 出来上がったトマト煮。とろりとした煮汁を鶏肉に絡めながら食べる。
トマトのうま味にほのかな酸味も加わって絶妙の味わいだ。

 クリーム煮込みハンバーグは、ハンバーグをジューシーに仕上げておくのがコツ。

 〈フライパンを火にかけてバターを入れ、茶色くなるまで熱する。みじん切りにしたタマネギをさっといため、ボウルにあけて冷ます。
ハンバーグの残りの材料をすべてボウルに入れ、へらで混ぜ合わせて4等分。
両手でキャッチボールをするように空気を抜きながら小判形に整える〉

 タマネギは、いためすぎると水分が抜けてしまうので気を付ける。

 〈ニンジンは5ミリ幅の輪切りにし、角を面取りする。カボチャは1センチ幅のくし形に切る。アスパラガスはゆでる〉

 〈鍋にバターを溶かし、ハンバーグの表面だけ焼いて取り出す。同じ鍋で、ニンジンとカボチャをいためる。
ボウルに市販のホワイトソースと牛乳を入れ、泡立て器で混ぜてから、鍋に注ぎ入れる。
煮立ったらハンバーグを戻し、弱火に落として蓋をし、約10分煮込む。
塩、コショウで味を調え、ゆでたアスパラガスを切ってのせる〉

 市販のトマトソースやホワイトソースはメーカーによって味が異なる。ブイヨンや牛乳、塩、コショウの量で加減するとよい。
「熱々の煮込み料理は体を芯から温めてくれる。お薦めです」

【材料=2人分】

 ■鶏もも肉のトマト煮

 鶏もも肉(骨つき)2本/
エリンギ1本/
シメジ1/2パック/
「酢タマネギ」大さじ3杯/
トマトソース(市販)1カップ/
チキンブイヨン1カップ(水と固形スープのもとでも可)/
黒オリーブの水煮4個/
塩、コショウ、小麦粉、オリーブ油、バター各適量

 ■クリーム煮込みハンバーグ

 ◇ハンバーグ小4個=合いびき肉250g、
タマネギ1/4個、
パン粉20g、
牛乳大さじ4杯、溶き卵1/2個分、塩、コショウ、ナツメグ、バター各適量
カボチャ100g/
ニンジン1/3本/
アスパラガス2本/
ホワイトソース(市販)150g/
牛乳150g/
塩、コショウ適量

(2013年11月20日 読売新聞)


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