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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

水中毒

2006年07月30日 | 日記
久々に水中毒患者の重症に当たりました
何年ぶりですかね。

21時、療養病棟から患者さんが転入してきました。
入室するまでは、Nsに両脇を抱えられて歩いてきたのですが、
入室したとたん、多量嘔吐
うちの病棟に来るまでにもかなり嘔吐していたようですが、
Hrが全く出てない。
意識も不清明で、応答もできない状態でした。

そのうち、嘔吐がおさまったと思ったら、全身けいれん出現。

結局その後は処置に追われ、かなりバタバタした勤務となりました。
患者さん自身は、処置により徐々に症状改善し、
私たちが帰る頃には安定しました。


精神科では珍しくない水中毒ですが、
精神科に関わりがない人にしてみれば、
「それって、何」っていう認識だと思います。
でも、ほっておくと本当に怖い病状を見せる病気なんですよ。

それが今回の患者さんにはかなり重症化して出現しました。
最悪、死を迎える方もおられます。

そんな病気があるということ、
一般科のNsも知っていてくれるといいなぁと思います。

とうとうランキング外になってしまいました…(苦笑)
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評価

2006年07月02日 | 日記
先月末の話になりますが。
月末に「暑いので、飲みましょう」ということで
病棟飲み会がありました

同い年NsのAくん。
彼とは今の病棟に一緒に配属されました。
病棟では大して物も言わないのに、飲むとしゃべる
しかもかなりの饒舌ぶりで、精神科看護を相当熱く語ります
でも、病棟では無口なため、
とっつきにくくてちょっと苦手な存在でした。

3年前、配属早々の飲み会で、
主任に任命されたばかりの私は、つい、彼の前で愚痴ったんです。
「主任って言われても何していいかわからない」と。
もちろん、怒られましたね。
『お前がそんなことをオレらの前で言うたら、いけんだろうが』と。
私の中では彼は同い年という同士だと思っていたんです。
でも、私は上司だったんですよね。
その自覚がなさ過ぎる私に彼が一喝するのは当然のことだったんです。
でも、以後私の中での苦手意識はより一層強くなってしまいました。

ところが、昨年私の尊敬する上司と飲んでいたとき、
ふと、『Aとちゃんと話してみろ』と言われたのです。
『ちゃんとお前の仲間を愛してやれ』と。
その言葉の意味はちゃんとは掴めなかったんですが、
その後夜勤が一緒になり、しらふで話す機会があり、
彼の思いを聴くことで、
彼に対して【同志】だと思えるようになったんです。
看護に対する思いが同じだと実感できた瞬間でした

そんな彼と先日の飲み会で再び話したとき、
本当に嬉しい評価をもらうことができたんです。
『わしはお前ならついていく。お前がやれっていうならやる』と。
彼もまた、私と同じように
互いが看護に対して同じ思いを持っていると感じてくれていたようです。

3年前の一喝から、彼の評価が気になっていたことは事実です。
その彼からこんな嬉しい言葉をもらえて
本当に嬉しくて、その気持ちを言葉で返すこともできました。
酒の席ではあったのですが、
私自身にもらえた嬉しい気持ちを、
今度は彼や他のスタッフに返していけたら、と思います


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吸精鬼?

2006年06月06日 | 日記
アルコール治療目的の患者さんが入院しました。

この患者さん、入院予約は半月前に入っていたんですが、
今日の入院になるまでの間、
頻繁に病棟へ質問の電話をかけてきていました。
これがなぜかタイミングよく、いつも私が対応
電話そのものはいっこうに構わないんですが、
質問の仕方や内容から、ちょっと敬遠したいなぁ…と思っていました。

ところが、今朝出勤して受け持ちの割り振りを見ると、
今日は私がアルコール患者さん全員の担当。
つまりは入院も受けろと…
避けたかったのになぁ…


で、やってきましたよ、患者さんが。
聞いていた話や電話応対した時と違い、
ベースに双極性をもっていることが分かりました。
しかも、躁状態のほうが主症状のようす。
一目合った瞬間からその口は止まることを知らず
話を聞いているだけなのに、
こっちの精気をすべて吸い取られてしまうほどのハイテンション…
担当となったDr共々、
診察終了時にはがっくり肩を落としてしまいましたよ

その後は入院時オリエンテーションなどを一通り行い、
荷物チェックもさせてもらい、
セクハラまがいの言葉にも笑顔でさらりとかわしていたら、
とうとう残りのパワーをも吸い取られ
さすがに、最後には他の人に対応を代わってもらいました。

担当NsとなったAくん、かわいそうに…と思いつつ、
こんな時ばかりは自分が担当にならなくて良かったと
ホッとしてしまいました
ごめんなさい

ちなみに準夜への申し送りでは、
『常にビール3本くらい飲んで陽気になってる人』
と送っておきました


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2006年06月02日 | 日記
先日、患者さんの身体的急変がありました。

私は点呼のため患者さんの部屋を回っていました。
Aさんの部屋を回った際、あまりにぐっすり眠っていたため、
一歩足を踏み入れたところで、部屋を後にしました。
その10分後、偶然課長が部屋周りをして
Aさんがコーヒー残渣用の吐物を嘔吐しているのを発見しました

実は、Aさんの部屋を後にしたとき、
一瞬、何か後ろ髪引かれるような感じがして不思議に思い、
振り返ったにもかかわらず、
私は、そのまま部屋を出てしまったのです。

今となっては私が見回ったとき、
Aさんがすでに急変していたのかどうかは分かりません。
だけど、あの瞬間感じた違和感をなぜもっと信じなかったんだろう…
数日経った今でも、あの時感じたあの感覚を思い出してしまうため
その度に、そう悔いている自分がいるのです。

看護師が患者急変時に感じる『勘』は、
決して第六感ではなく、
日頃の観察とその時の観察による瞬時の判断だと聞いたことがあります。
その話を聞いて納得していただけに、
いまだ、軽い後悔の念から放せずにいるのかも知れません

ちなみに、Aさんは処置後、市内の医療機関に救急搬送。
緊急オペとなりましたが、オペも無事終了しています


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苦難続き?

2006年05月26日 | 日記
うちの看護部では、何年も前からクリニカルパス導入を目指し、
看護部で委員会を設置して取り組んでいます。
私も昨年からクリニカルパス委員会に入っており、
中心的に進行する役目になっています。

しかし、精神科分野でのクリニカルパス導入の難しさは、
ご存知の方にはきっとうなずいてもらえることと思いますが、
いまだ導入できていないのが現状です。
院内導入はまだまだ夢の話に近いような気もします

でも、私自身は、
管理者として急性期病棟勤務になり、委員になったことで
パスの考え方は、看護に大いに役立つものだと感じています。
それは、急性期だけに限らず、慢性期も同様だと思っています。
パスの基本的な考え方は変わらないわけだし、
どこに視点を置くかの違いだと思うんです。

しかし、出口の見えない委員会では、
委員のスタッフさえ困惑しているのも事実です。
しかも、院内は長期入院患者を抱える療養病棟が多いこともあり、
『そんな先が見えない患者さんにパスを導入する意味があるのか
というのが、おおかたのスタッフからの声でもあります。

しかし、病院の看護部の方針が変わらない限り、
委員会も消滅するわけにいかないし、委員には任命されちゃってるし
『無理』とマイナスに考えるより、
『今できることをやる』と考えて、この1年やってきました。


ところが。
今年度委員会に入ってきたスタッフの1人が、委員会最中に
「現状に納得がいかない」と言い始めました。
彼はこの春まで私と一緒に急性期病棟で勤務しており、
パスにも少なからず通じているスタッフでした。
どうやら個人的不満を正式な場でぶちまけた様子が分かったので、
あとで話を聞くことに。

そして、後から彼が言った言葉は、
「オレは、課長(会の責任者)とchunkさんが関わっていながら、これだけしか進んでないんかと、がっかりした
と、この1年何していたんだと責めるのです。
しかも、もっとパスはこうあるべき、ということも言うのです。

『それならお前がやってみろー←心の叫び

そんな怒りを抑えつつ、
じゃあ、どうすればいいと思う?と問うと、
「それはオレはスタッフに過ぎんのだけぇ、オレが考えることじゃない
と言いやがるしっ

腹が立ちすぎて、情けないやらで、涙が出そうでしたよ。
ホントに。
自分は正当なことを言っているとでも思ってるんでしょうが、
こういう言葉が人のやる気を殺ぐってことを知らないんでしょうね。

せめて、私が誰かにこんな思いをさせることのないようにしたいと思います。