
もう2週間ほど前のことだ。山下町界隈を歩き回っているうちに喉が渇いてきたので、ビールでも呑もうかと思い市場通りの「江南」に飛び込んだ。 ここはおばちゃんが一人で切り盛りしている小さな店。ご覧のように基本は中華料理店なのであるが、ヘルシーで懐かしいカレーライスが美味しいことでも知られている。 店内には女性1名、男性2名の先客がいた。皆さん、ご近所から食べに来た常連さんだ。女性客はラーメンを食べながら、おばちゃんとのお喋りに熱中。カウンターの若い客は食事を終えていたのだが、コーヒーを飲んでくつろいでいた。 入口近くのテーブル席に座っていたおじさんは、餃子をツマミに昼間から酒を呑んでいた。 かくいう自分もビールを呑みにきたのだがね…… ![]() 冷えたビールをまずは一杯。ゴクゴク、プハ~っとやって乾いた喉を潤す。 お通しはザーサイ。クセもなく、塩辛くもなく、普通に美味しい。 一息ついたところで、壁のメニューをざっと眺める。以前から気になっている「ハチノスの豆鼓炒め」も健在だ。 いつも、これを食べようと思いながら、つい別な物を頼んでしまって、今まで一度も食したことがないので、この日は思い切ってこれにしてみた。 ![]() カウンター内の調理場から、豆鼓の香りがプ~ンと漂ってきた。しばらくすると、その匂いが店内に充満し、お喋りに熱中していた女性客が「いい香りねぇ、美味しそう!」なんて言い出す。 そして5分後、調理場から差し出されたのが、これ。 今まで私が経験してきたハチノスといったら、見た目が「鉢の巣」のようなものばかりだったのだが、こういう形のもあるんだねぇ… 食感は普通のハチノスとは異なるけれど、なかなか美味しい! クセもなく、柔らかいし、ピーマンやネギとの相性もいい。 そして何より、豆鼓の香り、風味がこの料理の全体をうまくまとめていると思う。 おばちゃんが鍋を振る「雲龍」とともに庶民的でありながら、町中華とは一線を画する、侮れない店だ。 後継者が気になるところであるが、いつまでも続いてほしいと思う。 ![]() |
呑みたくなってきましたよ。
今夜は中華の予定ではないのですが、悩ましいなぁ。
ふうむ、萬来亭の隣かぁ。
これはご飯と一緒に食べるより、
ビールのツマミですね。
豆鼓がいい味を出しています。
おもしろいですねぇ。
改めて見直してみました。
おばちゃん、お変わりありませんか?
元気でやってますよ。
久しぶりに行ってみたらいかが。