
7月25日のモーニングショーに東京大学史料編纂所の本郷教授が出演し、戦前・戦中・戦後の国葬についての解説があった。![]() まずは賛否が分かれている安倍元総理の国葬問題。羽鳥さんが政権側の考えを紹介。 岸田総理が国葬を行うという理由として、憲政史上最長期間、総理大臣を務めたこと、内外に赫赫たる業績を残したこと、国内外から幅広く弔意が寄せられていることをあげている。 ![]() 反対意見も多いなか、岸田総理はこんなことを言っている。 「丁寧に説明し、できるだけ多くの国民の皆さんに納得いただき、国葬を行っていきたい」 国民の意見を聞くのではなく、決定したから納得してくれ、と言っているのだ。 岸田氏のキャッチフレーズ「聞く力」というのは、やっぱり聞き流すだけなのかもしれない。 ![]() 続いて、戦後、国葬令が失効したにもかかわらず、昭和42年に行われた吉田茂元総理の国葬について紹介。 ![]() この時は国内外から5,700人が出席したという。そのほかに皇太子夫妻も。 ![]() 解説する本郷教授。 ![]() 吉田茂元総理のあと、この人の国葬も問題になった。佐藤栄作氏だ。7年8か月も総理大臣を務め、その間に沖縄返還(1972年)を達成したが、2か月後には内閣総辞職。そして1974年にノーベル平和賞を受賞している。 その翌年に亡くなり、国葬問題が起きたという。 ![]() 結局、歴史的評価はまだ、ということで政府・自民党・国民有志が費用を負担する国民葬になった。この場合、政府が一部を支出といっても出所がよくわからない。 ![]() 国葬にならなかった理由として、この3点があげられていた。 ![]() 続いて、国葬の原型となった大久保利通の葬儀について、本郷教授からの解説があった。 ![]() 暗殺されてから3日後に盛大な国葬級の葬儀を行った。その理由が右側に書かれている。 ![]() 大正15年(1926)に国葬令ができた。対象は天皇皇后、一部の皇族であるが、他にも岩倉具視、伊藤博文なども国葬にされた。やがて東郷平八郎や山本五十六らの軍人も。 ![]() 昭和18年(1943)、山本五十六はトラック島経由でラバウルに降り立った。このあと最前線のブインを視察するため出かけたのだが、暗号を解読し待ち伏せしていた米軍機よって撃墜されてしまったのだ。 ![]() 本郷教授によれば、山本五十六の戦死を戦意高揚に利用しようとする狙いがあったという。 ![]() 昭和18年6月5日の朝日新聞。 ![]() 本郷教授のお話でだいたいのことは分かった。ならば、国葬の原型となった大久保利通の葬儀の新聞記事を探そうと思い図書館に行ったが、これはなかなかハードルが高くて難しい。 ******************************* ということで、吉田茂元総理の国葬に関する新聞記事をコピーしてきた。 ![]() これは当日の朝刊1面。ビックリするほど記事が小さい。紙面の中央に囲みで掲載されているが、見出しの大きさからしても随分と軽い感じがする。 ![]() ところが、テレビ欄を見てもっとビックリ! このサイズでは読みにくいと思うので、下に大きな画像を貼り付けた。 ![]() NHK教育テレビは一切報じていないのは当然として、ほかの局はすべて生中継や特番を組んでいた。 テレビ局の特徴を見る前に確認しておくと、10のNETテレビというのは「ネットテレビ」ではなく、現在のテレビ朝日だ。そして東京12チャンネルは現在のテレビ東京。 ということで、各局を見ていこうか。 日本テレビは国葬の生中継の他に特別番組を流していない。関連で放映したのは交響曲「告別」だけである。自民党寄りの局だと思っていたけど、ずいぶんあっさりしていたんだね。 逆にほとんど一日中といっていいほど関連番組を組んでいたのがフジテレビだ。朝7時の大磯からの中継に始まり、ご覧のように赤枠で囲った番組が連続してる。たまに国葬関連ではない時間帯があったが、そこは短編映画で穴埋めしているという感じだ。テレビ局員の休憩時間といった扱いだったのかな。 NHKは朝7時20分に大磯としか表示のない番組があったことが確認できたが、おそらく大磯からの中継なんだろうね。しかし、その後の午前中にはなにも関連番組がなかった。11時50分からは参院千葉県補選経歴放送を流している。国葬は補選の最中に行われていたことが分かった。 NETテレビと東京12チャンネルはどちらも教育テレビから出発した局らしく、特別番組の間にお勉強時間が組まれている。 このテレビ欄を見て気がついたのは、各局とも交響曲などを流していることだ。 NHKはベートヴェンの交響曲第3番「英雄」、バッハの管弦楽組曲第3番からアリア(G線上のアリア)。 日本テレビがベートヴェンの交響曲第3番「英雄」、ハイドンの交響曲第45番「告別」。 TBSテレビがベートヴェンの交響曲第3番「英雄」、ピアノソナタ第26番「告別」。そして午後1時から15分間のピアノ独奏。曲名は不明だ。3時45分からは鎮魂ミサ曲とあるが、モーツァルトのだろうか。同じ枠内でベートーヴェンのピアノソナタ17番。さらに夜8時からはチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」とベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と続く。すごいねTBS! フジテレビは正午から15分間、ピアノ独奏とあるが、曲名は不明だ。3時30分からはベルリオーズの「レクイエム」。夜はベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」にフォーレの「レクイエム」とグリーグの「二つの悲しい旋律」だ。さらに10時45分からシューベルトの弦楽四重奏「死と乙女」。 フジもやるね。 NETテレビは1枠だけでウィーン少年合唱団の讃美歌を流していた。曲は「主よ、ききたまえ」、「エレシアの哀歌」、「神は昇天したもう」。 東京12チャンネルはよく分からない。夜7時27分から藤原義江が出ているので、歌でも歌ったのだろうか。 ということで、各局とも中継、特別番組、音楽などを流していたが、その時間帯にCMはどうなっていたのだろうか。おそらくCMはなかった……と思う。 そして今、凶弾に倒れた安倍元総理の国葬が問題になってきているが、岸田内閣が閣議決定してしまったことで、すでに流れは9月27日(火)に向けて動いているようだね。 そうなると気になるのはテレビ番組だ。生中継はもちろん、過去を振り返る特別企画やクラシック音楽などが並ぶのかな。そしてCMがどうなるかも見もの。「小さなお葬式」なんかは出ないだろうけど。 また、「モーニングショー」や「ミヤネ屋」もどんな内容になるのか注目したい。 ![]() |
いろんな意見があるので、その中で、大事だと思った声に従っているだけです。
コロナで延期・・・っていう、声はないですかね。
たまった録画を消化する1日になるかなぁ~
延期も中止もないでしょうね。
山上容疑者も鑑定留置だから、
11月まで話題に上らなくなるでしょう。
あるいはネットフリックスやTVerを観るのかな。
非国民だ!」みたいな強制はおきて欲しくないです。
同じ気持ちです。
税金も使わずに、クラファンで資金を集めて、
自民党葬にすればいいのに。