中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

サンモール・インターナショナル・スクールでフードフェア

2008年05月01日 | おいしい横浜

 4月29日(祝)、山手にあるサンモール・インターナショナル・スクールで今年もフードフェアが開催されたので行ってきた。

 冒頭の写真は、学校入り口近くの駐車場で行われていた学生たちによるジャズ演奏。アドリブあり、歌ありで、なかなか楽しいひと時を過ごすことができた。
 でも、ちょっと不思議なのは、メンバーの9割以上がアジア系の学生たちだったこと。ジャズバンドならアメリカ人なんかが大勢いると思ったのだが。まあ、顔立ちだけでは国籍なんか分からないけどね。
 

 欧米系の子弟のためだけの学校ではなく、まさにインターナショナルな学校ということで、まず最初に出くわしたのは韓国の焼肉。これは弁当として販売していた。旨そうだったが、いきなり弁当から入るというのもきつそうなので、ここはパス。


 これは南米系の方々がやっているテントで購入したチリビーンズとキリンの缶ビール。適度に辛くて美味しい。これだけで、缶が2本も空いてしまった。


 校庭の奥では、いろいろな国の音楽や踊りが披露されていた。これはアメリカ的なラップミュージック。おじさんには縁遠いので、これもパス。


 こちらはいかにもアメリカンな焼き方をするハンバーガーとホットドックのコーナー。ものすごい量の肉を焼いていたが、そうとう売れたんだろうね。
 すぐ横では背が高く腹の突き出たアメリカのおじさんたちが、缶ビール片手にハンバーガーをかぶりつき、昔話をしていた。なかなか、さまになる光景だった。


 で、これがそのハンバーガー。恰幅のよい彼はチーズバーガーを食べていたけど、私のは単なるハンバーガー。450円! 高いよね。
 でも、お客さんは行列を作っていたから、毎年人気メニューなんだろうね。


 舞台ではインド舞踊が始まった。これはカレーとナンを食べながら見れば、どこかのインド料理店にいるような気分だ。


 校舎裏手に回ると、こんな風景が見られる。彼方に霞んで見えるのは新本牧のマンション群。手前の広場はキリン公園だ。
 「ええっ! どこにキリンがいるんだっ!?」と怒られてしまいそうだが、ここは動物園ではない。キリンビール発祥の地を記念した碑が建っていることにちなんで、こう名づけられた小公園なのである。

 ここで日本のビール史をひとくさり。
 1870(明治3)年、アメリカ人のコープランド氏が『スプリング・バレー・ブルワリー』醸造所をこの地に開設し、日本で初めてビールの醸造を開始した。その後、1885(明治18)年、グラバー氏らが『ジャパンブルワリー』を設立し、1907(明治40)年に麒麟麦酒株式会社がその事業を引き継ぎ、関東大震災までの半世紀にわたりビール産業の歴史を刻み続けてきた。
 この地がキリンビールの発祥の地であることを記念して、1937(昭和12)年、ここに麒麟麦酒開源記念碑が建てられたのである。


 さらに、もうひとつの校舎裏側に回ったら、こんなのまで出ていた。


 こちらはニュージーランドのラム肉。これを齧りながら隣のテントをのぞいていたら、なんと、そこに中学時代の同級生がいた。サンモールの出身じゃないはずだけど…。聞けば、彼の友人が学校関係者にいるので、その関係で模擬店を手伝っているとのこと。
 彼らのブースは毎年最高額の売り上げがあるため、今年は校舎裏側という立地条件のよくないスペースに割り振られたようだった。それでも、あと少しで完売、たいしたもんだね。

 最後に、サンモール・インターナショナル・スクールの歴史について、少し触れておこう。
 
 開港後に来日していたプチジャン神父の要請により、1872(明治5)年、フランスのサンモール修道会に所属する修道女マティルドら5人が横浜へやってきた。彼女たちは山手に住み、二つの事業を始めた。そのうちのひとつが、居留地に住む外国人の子供(女子)に対する教育で、来浜した年から10人ほどの少女が通っていた。
 この学校はダーム・ド・サンモールと呼ばれ、カトリックの修道会が始めたにもかかわらず、どの宗派の子供でも受け入れていた。これが、現在のサンモール・インターナショナル・スクールの前身である。

 このサンモール・インターナショナル・スクールと隣り合って横浜雙葉学園があるが、その前身は横浜紅蘭女学校で、こちらも明治32年にサンモール修道会が設立している。
 学校の正門を入ってすぐ右側の植え込みの中に、「日本サン・モール修道会草創の地」記念碑があるけど、勝手に入っちゃあだめだよ。とくにおじさん、カメラなんかぶら下げて乙女の花園に足を踏み入れたりすると、注意されちゃうかもね。
 その記念碑になんて書いてあるのか、どうしても知りたい人のために、今日は特別にその碑文をここに紹介しよう。

 「1872年6月28日カトリック修道女としてはじめて来日したメール マチルド ラクロット他4名が宣教と教育事業を始めた本学園発祥の地である 1980.11.3 創立80周年記念 横浜雙葉学園」
 
 ※サンモール修道会:正式には「幼きイエス会」という。本部がパリのサン・モール街にあるのでこう通称されている。


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7 コメント

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Unknown (シュール・リー)
2008-05-01 23:24:56
不測の事態が起こったため、以前から予定していたにもかかわらずいけませんでした。残念です。昨今の世界経済事情を鑑みてもお判りの通り、今欧米系の子女はあまりいないようですね。在校生はやはり韓国系・中国系そしてインド系の子女が多いようですよ。
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来年はぜひ行ってみたい (メタ坊っちゃま)
2008-05-02 01:02:49
いつもブログにお立ち寄りいただき感謝してます。その度に「オイオイ!」という感じで少々あきれ顔をされてしまいがちですが、お互い好奇心は一生大切にしていきたいと思います。なかなかホームページが更新できないのも、その好奇心のせいでパソコンの前にじっと座っていられないことと、データが貯まりすぎて手に負えない自体に陥っていることも原因になってます。でも、知っていたらインターナショナルスクールのフェアに行きたかったです。それにしても、缶ビールは1本までにしておきましょう。お互い残りの人生を永く楽しむためにも。
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Unknown (管理人)
2008-05-02 07:17:03
◇シュール・リーさん
情報をありがとう。
やっぱり、世界経済情勢を反映しているんですね。
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来年はどうぞ (管理人)
2008-05-02 07:21:49
◇メタ坊っちゃま
私もデータが貯まりすぎて、そのくせ時間がないという状況で、なかなかホームページが更新できません。
5月3日は横浜インターナショナルスクールでもフードフェアをやります。
缶ビール、1本じゃあ物足りない……
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知らなかった・・・ (リヨン)
2008-05-02 19:20:23
大学生のとき、日本語教師の教育実習にサンモールに行きましたが、フードフェアーをやっているなんて全く知りませんでした。

来年、行ってみたいです。
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Unknown (酔華)
2008-05-02 23:17:13
◇リヨンさん
ご無沙汰しています。大学生のときに行っていたんですか。その頃はフードフェアがなかったんですかね。
ぜひ、来年は行ってみてくださいね。
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@rigatou!!! (さんもーr)
2009-01-29 14:04:49
We love you!!!! we are from St.Maur!!!!!!!!!!!!!!
ありがとう!!!!!
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