「ブギーカフェ」にて本牧チャウメン

本牧通りの桜はまだまだであるが、二之谷あたりのモクレンが咲き始めている。少し裏道に入ると、どこからともなく沈丁花の香りも漂ってきて、春が近いことを文字通り匂わせてくれる。 　私はこれを嗅ぐとなんだか20代後半の頃を思い出すのだ。あれは社会人になって初めての転勤を迎えている頃だった。引き継ぎのための資料を作り、夜遅く家路につくと、沈丁花の香りが漂ってきて、胸をときめかせたものだ。 　そんなことを思い出しながら本牧通りを渡り向かい側のお店に。 　「ブギーカフェ」である。本牧音楽界の重鎮CHIBOさんのお店だ。 　ここは、ランチコンボもいいけれど…… 　おすすめは「本牧チャウメン」だ。 　本家である「ムーンカフェ」で出しているホノルルチャウメンの姉妹麺である。たぶん同じ麺を使っていると思うのだが、具材とか仕様がずいぶんと異なる。 　それを注文して、店内を眺める。 　ハワイの雰囲気なのかな。本牧チャウメンはハワイ風の焼きそばだというから、店内もそんな感じになっている。 　待つことしばしで、運ばれてきた本牧チャウメン♪ 　麺はシコシコというか、ゴムのような食感。でも、これは噛みごたえがあって、なかなか良い感じ。 　具材が面白い。まず目につくのはスパムだ。そこにキャベツ、玉ネギ、干しエビが加わっている。 　「ムーンカフェ」とは違ってナルトは入っていない。さらに、本家ではタクアンが添えられているのに対して、コチラはピクルスである。 　チャウメンはこうでなければいけない、そんな縛りはないのだろう。 　ところで、このチャウメン、ハワイ風の焼きそばだというのだが、現地ではこんな風にして食べているのだろうか。 　私はハワイに行ったことがないので分からないが……これも中国料理をルーツとする焼きそばなんだろうか。 　そういえば、焼きそばって奥が深いよね。いろいろな種類があってなかなか食べつくせないのだが、このソバを食べ歩き、こんな研究発表をしている方がおられる。 　すごい！　と思う。 　明日のランチは上海焼きそばかな。 　 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね