ザ・タワー横浜北仲に住む

12月上旬のことだが、仕事の打ち合わせで人と会うことになった。待ち合わせ場所は市役所のエントランス。以前の建物ならだいたい１階部分の構造が分かっているのだが、新しい庁舎には２回くらいしか入ったことがない。 　しかも初めて会う人であるうえに、コロナ感染防止のためにマスクをつけているので、お互いに顔が分からない。無事に出会えるのかどうか……。 　マスクをしていなければ、「私は身長が１８０センチくらいで、中井貴一に似ています」なんて言えるのだがねぇ。 　それでも現代は便利なもの（携帯電話）があるから、連絡を取り合いながら会うことができた。 　１階のカフェで１時間ほど打合せをしたあと、私は市庁舎横に新しくできた「ザ・タワー横浜北仲」へ行ってみることにした。このビルの46階に無料で入れるという噂を聞いていたからだ。 　彼と別れ、市役所を出ようとしたら、こんなことをやっていた（冒頭の写真）。昼休みコンサートのリハーサルだった。 　 　新庁舎の敷地内に、こんなものがあった。 　航路標識管理所の煉瓦造導水管だ。 　案内板にはこう書かれている。 　航路標識管理所（旧灯台寮）の構内に埋設されていた煉瓦造の導水管で、管の上部がアーチ形をしています。関内地区では外国人居留地に整備された卵形の煉瓦造下水管や、日本人市街地に整備されたアーチ形の石造下水管が発見されていますが、煉瓦造でアーチ形のものは初めての発見です。 　このエリアが再開発される前は、ここに運輸省の宿舎が建っていた。その敷地内には開港後の近代的な設備に関する記念碑がたくさんあった。 　「灯台局発祥の地」、「灯台補給船　若草の錨」などの他に、航路標識事務所と書かれた門柱も記憶に残っている。 　あれらはどうなってしまったのかな……。 　あの懐かしい第3管区海上保安本部、生糸検査所、帝産倉庫のあたりが開発されて、今はこうなっている。 　これが「ザ・タワー横浜北仲」だ。 　店舗、マンション、ホテルが一体となった高層マンションで、噂によれば46階は誰でも入れるスペースがあるというのでやって来たのだが、入り口が分からない。ビルを2周したが入口は不明だ。 　で、エスカレーターで2階に上がってみた。 　しかし、いくら探しても46階へ行くルートが解明できない。結局この日はあきらめて、後日再挑戦することにした。 　そして1階に降りようとしていたところで、こんな宣伝に目がとまった。 　このマンションの販売価格が書かれている♪ 　この値段なら私も手が届くかな……と思い、近くにあったパンフレットをいただいた。 　 　14階の２LDK約66.5㎡が7,950万円！ 　管理費＋修繕積立金＝32,300円！ 　同じ14階でも、こちらは　2LDK約83㎡！　1億2,680万円！ 　41階2LDK約61㎡！　8,980万円！ 　53階３LDK約81㎡！　1億8,000万円！ 　ここがいいな♪ 　年末ジャンボが当たったら…… 　裏に回るとこんな光景に出くわした。 　旗を持った旅行社の添乗員を先頭に、Go Toらしき団体客が、ゾロゾロと新港ふ頭に向かっていた。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね