エッセイ -日々雑感-

つれづれなるままにひくらしこころにうつりゆくよしなしことをそこはかとなくかきつくればあやしゅうこそものぐるほしけれ

8000円のイカ焼きと罰則認知症試験

2017年05月13日 | 雑感

2017年5月13日

                   

 われわれ山仲間というか高校時代の山小屋修理仲間はよく小屋に集う。大仕事の時は、上下、そしてその他を

合わせると何十人と集まる。

8年ほどまえ、まだ私が一品料理を作る意欲があった時のことだ。私はイカ焼を得意としていた。

剣先イカかスルメイカ、何でもいいから丁寧に皮をはがし、わたをはずしてぶつ切りにし、塩・コショウして、

バターとサラダオイルで強火でさっと炒める。それにたっぷりの刻みネギとおろししょうがを振りかけてうすくち醤油で

味付ただけのものだった。これが皆に特に評判がよかった。


ある日の集まりに、私は例のごとくイカ焼をつくろうとした。しかし、その時は灯油が高くて、安いイカなど獲っても

儲からないので、近くのスーパーでは貧相なイカしかなかった。そこで、私は、別の大きいスーパーで手に入れようと

車で出かけた。

途中三叉路があり、そこに一旦停止の標識が立っている。わたしはゆっくりと停止線を越えた。


停止線はそれより前にでなければ安全が確認できない位置だ。するとどこにいたのか3人の警官がよってきて、

一旦停止をしていない、皆が見てました、という。その結果、罰金7千円、ゴールドカードはパー。

線の位置が不合理だと云っても、みなさん、にこにこと穏やかだが負けてくれない。

結局、私のイカ焼は8000円近くとなったが、みな“うまい、うまい”と食べるだけで、そこそこ高級なイカ焼きを

食べていることなど思いもいたらない。

以来、一旦停止は線のところできっちり止まるようになったが、まだ線の位置には釈然とはしていない。

 

一昨日も書いたが、友だちのTがトラックの後について右折したら、赤信号になっていた。前のトラックが赤信号

ぎりぎりで渡ったのだが、図体が大きいので、信号が見にくかったらしい。このときも、警官がにこにこして

“ちょっと遅いでしたね、信号は変わってましたね”といって、認知症試験を伏見のセンターまで受けに行けと云う。

 

イカ焼の時は罰金と減点だけだが、この歳になると、うかつに車を運転できない。

違反の種類は18もあるそうだ。

 

 違反を摘発する警官はみなニコニコしてますね。これ結構腹が立つものです。

1年前家内がシートベルトをするのを忘れて(初めてのことだった)止められたときもそうだった。

こちらが違反しているのはわかるが、ニコニコされるとよけいに腹が立つものですな。