ご無沙汰しております。
キジトラのそらです。
何かトラブルがあったわけでもなく、ただただ平穏に暮らしておりました。
平穏すぎて、こちらに訪れることすら忘れていたほどです。
すみません。
うちのやつらは、庭ばかりでなく畑も借りて野菜を作り始めました。
この話はまたおいおいするとして。
庭には枇杷の樹が植えてあり、ようやく昨年実がなったのですが、ほんの数個というぐあいでした。
うちのやつ2号が枝を剪定したところ今年はたくさんの実がつきました。
熟れた順番にうちのやつらは美味そうに甘い枇杷の実を食べておりました。
枇杷の実には果肉の容積に対してかなりな大きさの種が入っています。
この種、実は使い道がありまして、杏仁豆腐が作れてしまうのです。
うちのやつらが近くのOrganicレストランで昨年ランチしたときに、おかみさんが枇杷の種で作りましたと言って、デザートに杏仁豆腐を出してくれたのですが、
いったいどうやって枇杷の種から杏仁豆腐を作るのか、うちのやつ2号は恐ろし気な想像をしていました。
種の皮をむいてすりつぶすなどして大量に練って何らかの工夫をすると、そのままプリンのような杏仁豆腐になるのだと勝手に想像し、いったいどれくらいの種を使うのだろう、どういう技で作るのだろうと疑問だらけで一年過ごしたのでした。
そして、今年枇杷の実がなったので、杏仁豆腐作ろう!
と決心したうちのやつ2号は、とりあえずネット検索。
なんだ、そんなことだったのかというわけで、簡単に作れてしまいました。
つまり、杏仁豆腐のあの独特の味は杏子の種の成分を煮出すだけのことであり、要するに牛乳プリンに杏子の種の仁の味をつけるだけだったのです。
そして、ここからが味噌ですが、枇杷の種も杏子の種と同じ成分が含まれているので、杏子と同じように枇杷の種を使えばよいのでした。
枇杷の種を8個くらい、適当に刻んで牛乳に入れて煮出し、茶こしで不要となった固形物を濾してから砂糖を加えて、今回は葛粉を加えてゆっくりと過熱しながらかき混ぜてとろとろになったところで火を止めて冷やして出来上がり。
できあがったとろとろプリン風杏仁豆腐に熟れた枇杷の実を刻んでトッピングし、うちのやつらは美味しそうに食したのでした。
終わり。