【大塚かぐや姫会見(1)】久美子社長が勝久会長に再反論 「創業者の父は大きな誇り。その価値を否定するのではない」(産経新聞) - goo ニュース
典型的なお家騒動です。
創業者である父親と経営の勉強をした長女の争い。
長女は将来的な経営者として期待されていたようですね。
一旦は解任されましたが、経営悪化のために再登板しています。
それから少しずつですが、持ち直してきているようです。
創業者の影響力は絶大なのが通例。
しかし、時代に合わなくなってくるために何らかの改革が必要になりますね。
創業者子飼いの社員の場合は、なかなか創業者の意向に逆らうことができず、改革は難しいものです。
大塚家具の場合は肉親である長女が後継者となっているので、この点はやりやすいのでしょう。
改革のポイントは会員制販売方法をやめることでした。
従来は会員登録をしたお客に対して高級品をまとめ買いさせる方法。
でも家具って短期間に買い換えるものではないでしょう。
まして高級品となれば長持ちして当然です。
マンション住まいが多い若い世代は限られたスペースを有効活用するために、大きな家具は敬遠する傾向にあるでしょう。
そこで、長女はもっと開放的な販売に切り替えたわけ。
業績は上がったけど、さらに向上させるためには、ニトリやIKEAとの真っ向勝負になるでしょう。
大塚家具としての特徴を出さなければ、外資系には勝てないのでは?
良いものをより安くというのは、どの販売店でも目指しているものです。
しかし現実は価格を下げていくと品質に影響してきます。
実はわたしも以前ニトリで買い物をしたことがありますが、困ったことになりました。
ガラス板を使用したパソコンデスクを購入したのですが、キーボードを置くスライド板を取り付けるネジが合わなかったのです。
付属のネジがネジ穴に合わなかったんですよ。
結局、キーボードは天板に設置することになってしまいました。
本来天板には書籍を置きたかったんですが…。
まぁお値段が安かったから、しょうがないと諦めました。
会員制というのははっきり言って面倒です。
何回も利用するならともかく、とりあえず見てみようと思う場合には登録など不要でしょ。
ニトリなどの家具は基本的に組み立て式が主流です。
在庫スペースと運送コストを考えると組み立て式の商品の方が有利ですからね。
しかし、購入者が自分で組み立てるというのが面倒なのよ。
前述のように不具合がある場合は、解体して再梱包して返却しなければならないし…。
それが面倒だから諦めたわけだし。
できれば、配送前に組み立ててもらい、完成品を運んでもらえればありがたい。
そんなサービスって既にあったかしら?
長く使うものならアフターサービスは大切です。
このようなサービスをする場合は会員制の方が有利ですね。
しかし、別に会員制にしなくても、配達を伴う大型商品を購入する場合は、ある程度の情報は管理できるでしょう。
住所・氏名・電話番号は配送に必要な情報だし。
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記者会見の印象は大きく違ったものになりました。
創業者は子分を引き連れてました。
まるで自分の意見はみんなの意見だと言わんばかり。
あんなに後ろに並べる必要などないでしょ。
後ろにいる人たちは本当にイエスマンなんですかねぇ。
長女側が勝った場合は辞めるか、速攻で寝返るか…。
これに対して長女の方は単独での会見。
こちらの方が内容はともかく印象はよかった。
株主への配当金を2倍にするのは株主工作の一環なんでしょうけど、
なんと創業者側が3倍を提示してきましたねぇ。
さすがに3倍はないでしょ。
露骨な株主工作です。
この部分を見れば、長女側の方が現実的に思えます。
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もはやお互いに歩み寄ることはできないでしょう。
さらに一般の社員がなにも言えなければ悪化の一途でしょうね。