千羽鶴のちょっと気になったこと

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初の裁判員死刑判決

2010-11-17 04:27:18 | 法律
初の死刑判決 裁判員の熟慮と苦悩がにじむ(読売新聞) - goo ニュース

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裁判員による初めての死刑判決です。
しかし、裁判長が控訴を勧めたり、裁判員の一人が控訴してくださいと言うなど異例と言える状況です。
これは自らの判断を否定することにならないのでしょうか?

裁判員にとっては残虐な証拠写真などを見せられたり、検察側の論告求刑での激しい主張などで精神的に参っているでしょう。
悩み抜いた上で出した結論。
それなのに言渡し直後に控訴を勧めるというのは…。
判断を控訴審に丸投げするような感じもします。
死刑という判断に自信が持てないのか、それともこのまま確定すると精神的に耐えられないということなんでしょうか?

弁護側としては控訴するでしょうけど、この判断が控訴審で覆る可能性は高いかもしれない。
通常は第一審である裁判員裁判を尊重するということでしたが、判断した当事者が控訴を勧めたのだから…。
評議で意見が分かれたのかもしれません。

重大事件に関して裁判員制度を採用したのだから、このような事例が出てくるのは想定内だったでしょ。
やはり裁判員制度を考え直した方が良いのかも。
有罪・無罪だけを判断して量刑は裁判官に任せるとか。
もしくは量刑に関しては裁判員は補助的な意見を述べる権限に限定するとか。

次の死刑判決が予想される裁判がポイントでしょうね。
同じような状況になるなら制度を見直した方が良いと思う。