こんにちは、さようなら。

読書ブログ&過去ログ。

2018-09【ピロリそして抗生物質】

2018-02-14 | 読書

「失われてゆく、我々の内なる細菌」
マーティン・J・ブレイザー
山本太郎/著
(みすず書房)


ワタシたちと常に共に在る細菌たちは
そこに存在する理由があって、
一定のバランスを保つうちは
ワタシたちを守り育み
共に生きていく仲間だ。


胃がんの原因菌として
悪名高きヘリコバクター・ピロリでも
一概に排除すれば良いという
訳ではなく、

免疫を抑制し、
アレルギーの発症や喘息や
逆流性食道炎や食道がんの発症を
押さえる。


それがそこに在る意味。


問題はバランスを欠く要因だ。


抗生物質は常在菌に
多大なる影響を与える。


一定の期間だけの使用であっても、
その後ずっと
影響を与え続ける場合もある。


家畜に抗生物質を与え肥育するように
ワタシたちも肥育されていまいか。




効率化・時短・簡便化といった
経済観念と
ヒト本来の生態(そして生態系)には
相容れない要素がある。


多様な生態系の維持は、
地球規模の話というだけでなく、
ワタシのカラダにも必要な話だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018-08【しないことリスト】 | トップ | 2018-10【食養】 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書」カテゴリの最新記事