遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

不二見焼果物紋小丸皿

2022年09月10日 | 古陶磁ー国焼

名古屋の小窯、不二見焼の小皿です。

径 9.3㎝、高 1.6㎝。幕末ー明治。

幕末期から明治にかけて、名古屋で焼かれた焼物です。

半陶半磁のボディに、黒呉須で果物のような物が描かれています。

なかなか渋い品です。用途はお茶?

裏面に、「不二」の押印があります。

不二見焼は、幕末、尾張藩士、村瀬美香とその子亮吉が自宅に設けた窯で焼いた茶陶です。

名古屋市中区に不二見町があるので、その辺りに窯があったのでしょう。

不二見の名の通り、江戸時代には、そこから遠く富士山が望めたと言われています。今では、名古屋のど真ん中(^^;

葛飾北斎『尾州不二見原

コメント (4)
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