名古屋の小窯、不二見焼の小皿です。
径 9.3㎝、高 1.6㎝。幕末ー明治。
幕末期から明治にかけて、名古屋で焼かれた焼物です。
半陶半磁のボディに、黒呉須で果物のような物が描かれています。
なかなか渋い品です。用途はお茶?
裏面に、「不二」の押印があります。
不二見焼は、幕末、尾張藩士、村瀬美香とその子亮吉が自宅に設けた窯で焼いた茶陶です。
名古屋市中区に不二見町があるので、その辺りに窯があったのでしょう。
不二見の名の通り、江戸時代には、そこから遠く富士山が望めたと言われています。今では、名古屋のど真ん中(^^;
葛飾北斎『尾州不二見原』