私はクモが嫌いです。しかし、クモの糸については魅力を感じています。 体内で液状だったクモの糸が体外に放出されると繊維に変わることは不思議ですよね。
この理由を「Nature」が取り上げています。高校化学でも学習する「タンパク質の変性」をクモは利用しています。
「変性」について簡単に説明します。生タマゴを考えて下さい。生タマゴは熱によって変性しゆで卵に変わります。いったん ゆでタマゴに変性すると不可逆的で温度を下げてもとの生卵にもどることは有りません。
このような性質はタマゴに限ったわけでは有りません。タンパク質特有の性質なのです。そして重要なことは変性が熱だけでは無く酸・アルカリによっても起こることです。
クモはこの変性を利用しています。液状のタンパク質を酸性化することによって繊維化を実現しています。クモは化学的知見を用いて数千万年? も糸を作り出しています。単なるクモですが「恐るべし」です。
<付記>
クモの糸が水を集めやすい性質を持つ記事はこちらにupしました
PS 10.9.14の民主党・代表選での小沢一郎のキャッチフレーズは「僕には夢がある。国民の生活が第一」です
小沢一郎websiteよりお借りしました・記事とは無関係です