季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

私たちの財産

2012-11-03 20:47:47 | 食べ物 Eat
ティラミス。結婚記念日に作った。
丸い容器に作ってケーキみたいに。さすがにロウソクは立てなかったけど、みんなで「おめでとう!」って言って食べる。

       

自分で作ったら思い切り食べられるのが良い。そして自分で作ったものが今まで外で食べたどれより美味しいと感じる。たぶんそれは材料も安心して美味しいものを選んで家族のために作るからだと思う。

       

夫婦の関係が一つの生命体だとしたら、それは生物のようにいつもそこに変わらずあるような顔をして実はいつもその体内では細胞レベルでの死滅と復活を繰り返して絶えず再生しているのだと思う。
変わらずずっと元気で生き生きしている状態を続けるためには、絶えず食事や運動や環境に気を配らなければいけないし、風邪をひいたり臥せった時には医者に診せる事も養生も必要だ。お日さまにも風にも当てないと。
私たちが長年その作業を意識してお互いの関係の健康をより良く保ってそして育んで来ている事に誇りを感じるし、これを私たちの一番の財産だとも思っている。
私たちが子どもたちにしてあげられる一番の事がこれだと、結婚して子どもが出来た時に二人で決めた事だから。

これからも二人でその作業を続けて健康で生き生きとした関係を作り上げて行きたい。
Comments (2)
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奈良たんぽぽ、フェルト展「こきゅう」

2012-11-03 20:02:02 | ハンドワーククラブ HandworkClub
奈良たんぽぽにて。
11月2日から始まっています。HANAギャラリーにてフェルト班による「こきゅう」展。

着いてまず展示を観る。
半年間一緒に作って来たものたちがハレの舞台に立っている様は涙ものです。とてもきれいな光が入るギャラリーにその作品たちが飾られています。
私は自分の個展をしたことがないので、実際に自分が手掛けた作品がギャラリーに並ぶのは初めての経験。それも感慨深い。
テーマの「こきゅう」は作る人たちの姿勢や呼吸を意識して無理なく作れるように活動していると言う姿を現しています。

       

展示の仕方がとっても素敵だ。作品名の印刷の仕方や虫ピンで壁に止めてある所、ちいさながま口のタイトルは口を開けたら中の小さな紙にかかれています。

       

他の作業所のフェルト作品もあります。

       

一番の感動ポイントはここです。今までのフェルト班の歴史や工夫している所などの展示。左側にはカラーブレンディングの説明や初期の作品、道具。正面の大きな画面で制作風景のビデオが見れます。もちろん私も写っていますよ。そして作っているときの彼らの表情が良い!

       

右側には補助具の展示もあります。

       

壁には夏に作った大きなマットの展示も。

       

このマフラーがいの一番に売れたそうです。タイトルは「けんび鏡」

       

まずは腹ごしらえ。HANAランチを頼んでもらってスタッフと食べながら午後の流れを確認。
今日のメニューはオムライス。もちろん絶品でした。スープもセロリが効いていてさっぱりしたし、右上のマカロニサラダには柿が入っていてそれが良いアクセントになっていました。デザートの杏仁豆腐も付いていた。ラッキー!

       

午後はワークショップです。そのお手伝いに来ました。
4人の申し込みがありました。どなたも障碍を持っている方たちです。
お二人はパーキンソン病との事、4人とも車椅子でしたが皆手が動きます。
その人たちの状態に合わせて半日で無理なくできるメニューをその場で考えながら進めて行きます。
動く様子を観ながらいつでも道を変更していろんな方法で作品を作る。
どの参加者もすぐに羊毛の手触りやその変化や、作る工程に魅了されたらしい。
活き活きとワクワクとしているのが見ていてわかる。ハッピーオーラが湧きだしています。

       

こうやっているとやっぱり羊毛の力、フェルトの力ってすごいな!と思う。元気な健康な人だけの物ではなくていろんな体の状態、心の状態の人たちにも良い影響を与える作業です。

半年間頑張って障碍のある人たちのフェルト作りを支援してきて良かったなーと心から思えた。
そしてなんだかきっぱりと繋がりは切れないなあと。これからも今までと同じとは行かなくても繋がって見守って、広がりや深まりを応援して行きたい。
このメンバーや場所との繋がりがあまりにも温かく、豊かであるために。

「今度来たら、その後少し空きます。息子の受験もあるし」と言ったら「イライラしたらおいで!」と言ってくれたヒロコさん。部屋に来て愚痴をぶちかましたら良いって。なんてやさしいんだろう。「みんなそうやってうちに来るで~!ええねんええねん。」だって。
他の人たちもフェルトメンバーじゃなくても部屋に誘ってくれていろいろな暮らしぶりや自分の素敵なものを見せてくれて話してくれる。

私の好きな映画の一つに「アイアムサム;I am Sam」ってのがあって、それが障碍を持つ人と敏腕弁護士の心の交流の話だけど、成り行きで彼を無償で弁護することになった彼女が終わりの方に彼に「私があなたを助けていると思っていたけど、助けられているのは私の方だと気付いたわ。」と言うのがあるけど、本当にそう思う。あの映画の良い所がその一点に集約されてると私は思う。(あとビートルズナンバーのアレンジが好きで、サントラも良く聴きます。彼がビートルズのファンと言う設定。)まあそれでも少し疲れたのでしばらく休みます。また会いたい時に行く。
取りあえずまだ一回残ってる。

障碍者の豊かな活動やフェルトに関心のある人には是非見てほしい企画です。少し遠いですが車で行ったら大阪からなら高速で1時間。駐車場もあります。是非おいでください。


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