季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

田んぼに入った!

2007-05-31 21:26:01 | 季節 Season
水を張った田んぼに入りたいと言ったら、
「うちの田んぼに入りに来ていいよ!」とTamaさんが言ってくださったので行って来ました。Tamaさんは高校の時のクラブの先輩。
駅からさほど遠くないのに、道一本入ると田園が広がり空気まで違う。

田んぼには先週末に水を入れたばかり。
キラキラの田んぼの上に青い空が広がっています。

       

裸足になって。さあ、ここから入ります。

          

水の下には粘土質の土。
今日は風が強く少し肌寒いくらいなのに、水は冷たくない。
田んぼに足を入れてみると土の表面はふわっと柔らかくてヌルッとしてて暖かい。その足を踏み込むと下には冷たい層があって、その下は結構固い。
一足ごとにその感覚を味わう。これは気持ちいいわ。

何十年も長い間かかって世話をしてきた土は豊かでした。
手でも触ってみたけど泥でもない土でもない。田んぼそのもの。
石など硬いものは入っていません。
稲はこんな所で育ってさぞかし気持ちのいいことでしょう。
田んぼの土を触った後の手はつるつるすべすべ。
これっていわゆるクレイパックってやつ?

今週末に田植えだそうです。
苗が田んぼの隅に置いてありました。
これも籾ガラを蒔いて手順を踏んで育ててあるそうです。

       

田植えにはもちろん機械も使いますが、田んぼの角や周りの機械が通れない所は手で植えるし、植え終わった後でも、もう一度見回って弱いところは手で植えなおしたりするそうです。
田植えの後も水の量を丁寧に調節したり…、本当に八十八回の手間をかけてお米は獲れるそう。

私が毎日食べているお米もこうやって作られているのかと思うと
一粒一粒が大切だなあ、と改めて思いました。

田んぼのあとは近くの堤防を散歩。
よし原が果てしなく続き、絶景。
ここの葦は古くから笙などの雅楽器を作る元になっているそうです。

お日様を浴びながらTamaさんとお散歩。
田んぼの周りの水路がきれい。
トンビや雲雀が鳴いています。
たくさんの小さな鳥達のさえずりも絶え間なく聞こえます。

帰ってきたらうちの周りの畑を見たり、果樹を見たり(イチジク、柿、梅など。レモンのちっっちゃいの初めて見ました。)、ハーブを匂ってみたり。
元気に生え広がっているお花を堪能したりしました。
気付けば二人で雑草取り。「これって小さいうちに取っとかなくちゃね。」とか言いながら。
Tamaさんちの田んぼや畑、お庭を見ていると「場所が元気」と思いました。
それはその土地そのものの元気さとそれにかかわって世話をする人たちの健康さがあいまって醸し出されているもの。
その植物に適した所に植えられていて、どの植物も気持ち良さそう。
自然もその中で生活を営む人間もすごいな。

お茶を飲みながらゆっくり話もして…。
とっても充実した楽しい一日でした。

田植え前の大切なきれいな田んぼに入らせてもらって
本当に貴重な体験をしました。

ぜひまた遊びに行きたいです。
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バジルの本葉

2007-05-30 08:18:26 | 季節 Season
バジルの本葉が出てきました。
双葉も不思議な丸い形だけれど、本葉も丸っこい。
並んでいるととってもかわいいです。

       

本葉が4~5枚になったら間引きして植え替えるそうです。
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茶色の帽子

2007-05-29 21:08:28 | ウールクラフト WoolCraft
フェルトを習いに。
いくら教えていても習うのは楽しい。
自分を満たし磨く作業。自分だけの楽しみの時間。
お昼もはさんでお茶もして。
新しい仲間とも出会う。

今回のテーマはかねてからの憧れ、鍔つき帽。
どんな帽子が欲しいか、もう何日もかけて考えている。
上着が茶色なので茶色の帽子が作りたいなあ、と思っていたら
茶色の羊毛がいくつもあってそれにいろんな好きな色を合わせました。

カーダーで色をミックスする。

       

「chico-laboさんは茶色の帽子を作るだろうと思ってた。」
って先生が仰いました。読まれていた。それで茶色がたくさんあったのかな?
先生ありがとう!

私は自分のを作る時は本当に使いたいのであまり冒険しないのだが
カードをかけたら結構派手。レインボーな感じに…。

ひるまず型を作って、羊毛を並べて、石鹸水をかけて
フェルト化させる。
一つ一つの細かい手順も参考になる。

今日は途中まで。どんなステキな帽子が出来るのかお楽しみに!
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ニードルフェルトの動物達&追悼

2007-05-28 20:19:35 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。
ニードルフェルトが人気です。
Ksさんの牛を見て何人もの人が「作りたい!」とやってくる。

「これと同じのを作りたい。」とプーさんの貯金箱を持ってきたNkさん。
参考にしながら少しずつ作業を進めていきました。
今日、目鼻をつけて出来上がり。

          

馬と猫。
大好きな動物を自分の記憶を探りながら形作っていく。
馬は写真がいっぱいあるので(スポーツ紙がたくさん)参考にする。
馬が良く走るか見るのはお尻だそう。
かっこよく重点的に作る。
猫は顔が丸い。尻尾を付けて足や体の形も柔らかく、ひげも付ける。

       

自分で骨組みから作って染色羊毛をうまい具合にミックスして作ったのはトカゲ。写真ではうまく写っていないけれど、動きといい色といい表面の仕上げ方といいかなりの傑作です。元美術部キャプテンらしい。

          

今日は先週亡くなったKdさんの話をあちこちでしていました。
私もこの仕事を始めたときからのお付き合い。
昨年私に紙風船の絵を描いてくれた紳士です。

もうすぐ断酒8年を迎えようとしていました。
長い間毎日病院に通って、断酒会にも行って。断酒を継続していました。
だからと言って偉そうなそぶりはせず、いつも静かにみんなの中にいました。
初めてで迷っている人、困っている人には何げなく声をかけ
面白い冗談や真剣な言葉で支え、励ます。
私にも毎回必ず声を掛けてくれました。
ある意味スタッフ以上の大切なクリニックの一員。

彼は断酒を継続した上で癌によりホスピスにて亡くなりました。
ギリギリまでクリニックに来ていて、痛みも苦しみも誰にも言わなかった。

声高に何かを主張する事もなく、静かに存在する事でたくさんの人の助けになっていた人。
病院内に敬虔な追悼の空気が流れていました。

天寿を全うしたとも言えるけれども、悲しみは心に湧いてくる。
お葬式があればみんなで亡くなったことを確認して泣いて一区切りつけるけれど、病院ではそういうものはないので、それぞれに自分の悲しみと喪失に向き合って認めて取り組む作業(グリーフワーク)が必要だ。患者さんたちはそれぞれに話す事でその作業をしているようだ。
私は仕事中だったのでその作業には浸れなかったので、別に静かな安全な所で時間を取ってしっかりと悲しもう。
そうしてまた自分の生活の流れに生きていこう。
どの人もいつもその日その時の出会いが最後にもなるかもしれないのだから、
いろいろな人との一緒の時間を大切に。
自分の毎日も大切にって思う。
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羊が2匹…

2007-05-27 22:56:54 | ウールクラフト WoolCraft
我が家に羊が2頭到着しました。
デンマーク牧場のこの春刈りたてのフリースを白と茶色の2頭分送ってもらったのです。スカーティング(ゴミや汚れのひどい所をはずす作業)はしてくださっているので早速ソーティングをする。

まずカラード(茶色)の方を開く。
開くと羊の甘いむせるような匂いが立ち込める。いい匂い!
中にはこんな数字が。きっと毛刈りをした日。

       

くるくる巻いてあるのを広げるとこんな感じ。壮観です。

       

このフリースの一番美しい所。ポンタさんのフリースにも負けません。とてもハンサムです。

       

次に白を開けます。
こちらのほうがわかりやすいのですが、
この前のホッチキスパーティーの時に見たとおり、場所によって毛の質が違っています。
手前が首の方、クリンプ(縮れ)が細かく細い毛。房の長さは短め。
房を見て一番美しい所、肩の辺りをファーストクラスとして取り分ける。
色は脂を含んで少しクリーム色を帯びています。
ショールやマフラーなど柔らかいものに向いているそう。スピナーに最適。
それから次に細く整っている所、羊の両脇をセカンドクラスとする。
先ほどのものより白っぽい色。クリンプは少し粗い。
最後にお尻のあたりをサードクラスとして取る。
ここは毛は長く太くクリンプも粗い。色も白髪っぽくなっています。
織物などに適しているそう。

こうやって分けていると「マグロの解体ショー」をやっているような気分になる。
ショーとまでは行かないけれど仕事はそれっぽい。トロや赤身に分けていく。

          

ポンタさんがしてるのをみた時はあっという間の作業だったけど、自分でやってみたら迷いに迷う。
元は繋がっている一枚の毛。それを分けていくのでどこからどこまでかを見極めるのはとても大変。
意識を集中させて見て触って分ける。
あと、床にブルーシートを敷いて作業をしたので膝と腰に来ました。
六甲山牧場にあったあのスノコの台はとても便利だと思う。

分けるとこんな風になりました。

       

ファーストクラスの房です。

       

この前のホッチキスパーティーの時に教わったのだけれど、
ポンタさんのフリースがとびきり美しいのは国や牧場主や羊の種類のおかげだけではなくてこうやってソーティングをしっかりとして一番いいところだけを私達がいただいているからだ、という事。
日本の羊が外国の羊に劣ると言う事はないという事でした。
私は今日デンマーク牧場の羊を分けてみてそれが本当とわかった。

これから洗ってこれらのグループをどんな風に使うのか考えるのがまた楽しみ!
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手作り新茶をいただく。

2007-05-26 22:40:50 | 食べ物 Eat
やまんばさんのお宅のお茶の木の新芽を採って
それを手で揉んで作ったお茶を分けていただきました。

お茶コーヒー関係に詳しい妹に頼んで煎れてもらう。
お湯の温度や待ち時間を調整しながら。

封を開けると香ばしい甘い香りが放たれる。
それを急須に入れる。
茶葉が美しい。どの一枚もないがしろにされていない事が見て取れます。

       

お湯を入れたとき、待っている間、湯飲みに注いでる時
それぞれお茶の香りを楽しむ。

頂いてから楽しみにして待ちに待ったこの時。
ゆっくりと深呼吸をしてお茶を頂く。
こうなるとひと通りの儀式のようです。

甘い深い丸く包まれるような香り、味が口に広がる。
やさしい暖かいお茶。
飲んだ後もイガイガした味が口に残らない。
こんなお茶初めて飲みました。
飲んだ後の茶葉を見てみたら、きれいな葉っぱが膨らんで並んでいる。

       

単なる飲み物ではない、水分ではない。
心も手間も時間もいろんな物を一緒に頂く機会。
茶道ってこういう所から自然に生まれたのだと思う。
日本の奥深い根っこにも触れた思いがする。
すばらしい体験でした。

ごちそうさまでした!
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マギースピンドル

2007-05-25 21:54:20 | ウールクラフト WoolCraft
この前六甲山牧場のホッチキスパーティーで知り合ったteaさん。
スピンドルだけで紡ぎをしています。
彼女の発案したマギースピンドルを作って紡いでみました。
作り方はマギーブイヨンの蓋の真ん中に(印がある)熱した千枚通しで穴を開けてバーベキュー用の串を刺すだけ。
これでteaさんはレース糸を紡いでいるので、私も真似しして細い糸を紡いでみました。
なんと、すごく紡ぎやすい。
クルクルと面白いように回って紡げていきます。
デンマーク牧場の粘るような羊毛がまた紡ぎやすい。
ストーンと切れる事もなく縫い糸のような細い糸が繰り出されていきます。
大変だろうという予想を裏切り、かなり面白い。
まとまってきたらスピナッツNo.65に載っていたアンデスの撚り合わせで双糸にする。
わあ!キラッキラの細い双糸ができた!

       

レース糸にするには太すぎるだろうけど、私がこれまで紡いだ糸の中で一番細い。
楽しいのでもうちょっと遊んでみようと思います。
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羊毛洗い日和

2007-05-24 13:49:42 | ウールクラフト WoolCraft
お日様が照って風が吹いて、羊毛洗いには最適の日。
昨日からモノゲンに漬け込んでいた汚毛を洗う。
ベリー(お腹の毛)の部分も洗うので、砂などがバケツの底に溜まる。
それでも丁寧に洗っていく。

種や草はそのままだけどきれいに洗えました。

       


こうやって洗濯ネットに入れたまま干しています。

       

ついでに冬のセーターもモノゲンで洗ってスッキリ。

次はこの「男前フリース」。ペレンデールのモーリット(甘茶色)。
誰が何と言おうとこのフリースは男前!
一目で惚れて買い求めました。スピンハウスポンタさんから。
色も房の長さもクリンプのより具合もバッチリ。見ていると目がハートになる。
金色に輝くこのフリースで旦那のセーターを作りたい。
男前の旦那にピッタリ。(なんて!)

       

今モノゲン液に漬けています。
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ゆすら梅ジャム

2007-05-23 20:40:09 | 食べ物 Eat
ゆすら梅のジャムを作る。
昨年は種を取ったけれど、今年はそのままで煮る。この方が実が大切に使えそうだから。
甘夏のマーマレードを作った時にとったペクチン液を使う。
実に砂糖、ペクチン液を混ぜて少しの間置く。
水分が出てきたら加熱する。
アクを取りながら煮詰めれば出来上がり。
ペクチン液がうまく働いてくれて、冷えたらちゃんと固まってきました。
実がそのままの姿で見えてきれい。

       

我が家の定番デザート、ヨーグルトとバニラアイス、手作りジャムの組み合わせ。
種は食べながら取り出します。
甘酸っぱさの中に苦味と渋みがある。初夏の味。

       
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ゆすら梅酒

2007-05-23 14:28:44 | 食べ物 Eat
ハンドワーククラブの患者さんに頂いたゆすら梅。
去年はジャムにしましたが、今年は果実酒にも挑戦!
(患者さんにもらったのにお酒にするのはちょっと気が引けるけど、この方が長い間楽しめる。)

たくさんの実を一つ一つ摘んでビンに入れて持ってくださった手間と労力に感謝。
洗って分ける。
瞬時に手が判断を下す。
ちょっと傷が付いていたり熟しすぎている物はジャムに。
きれいなのはお酒に。
つぶれているのは捨てる…と。

       

お酒にする分は丁寧にキッチンペーパーで拭いてビンに入れる。
氷砂糖は少なめが「つるや」流。
果実酒用の焼酎を注いで空気を抜く。
蓋をして後は待つだけ。ルビー色のきれいなお酒が出来上がるのが楽しみ!

       
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