ただ単に登ってみたいと思っていたシーギリヤロックですが、ガイドのJさんから
この遺跡の説明を聞いた後は、見るもの全てに物語が透けて見えるようで興味深かったです。
アヌラーダプラは、紀元前からシンハラ王朝の都。文明も発達し貯水池や運河は
現在も使われているそうです。そんな時代(5世紀)の偉大な王の長男の物語です。
母は平民の出で、腹違いの弟の母親は王族の血筋。王位が弟に継承されると考えて
王を監禁、王に恨みを持った家来に殺させ王位を略奪、弟はインドに亡命。
王となりシーギリヤに都を移し7年かけてシーギリヤロックの上に宮殿を築き玉座を置いたとか。
入口を入ると「ハスの水路」がお堀のように周りを取り囲むように作られています。
ワニがいたそうですよ。今はいないらしいです。ピンク色のトンボがいました。
「ハスの水路」を渡って小さな階段を上ると庭園。ロックまで1本道がまっすぐ伸びています。
イギリス人が発見するまで1400年もジャングルに埋まっていたそうです。
最初にあるのが王の沐浴場、そして乾季用の宮殿跡。通路を中心に線対象に配置されています。
通路や階段は整備されたものですが、レンガを摘んだ部分は5世紀のものです。
踏まないように見て回ります。何と! オオトカゲがいてビックリでした
黒檀。とても固い木で日本で仏壇に使われているとガイドのJさんが教えてくれました。
この石の穴は高低差を利用。流れる水の勢いで吹き出す噴水の穴なんです。なるほど~
1本道は600mほど。登り口の洞窟、石窟寺院は後に僧院として使われたそうです。
雨水が伝って中が濡れないように一定の場所から下を削ってあります。
流れてきた水は、そこから水滴となって下に落ちるため中が濡れないと言う訳です。
この技術は、ダンブッダの石窟寺院でも使われていました。
猿はここにもたくさんいました。
さあ、いよいよロックに登ります。1200段。あと何段くらい残っているのでしょう。
< つづく >