どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

何が起きてるのか、サッパリ分からない。

2011-07-12 03:27:24 | Weblog
明日、大阪に行く。
スコップ団のダンプを取りに行くのだ。
以前に借りていたダンプは返却の時を迎えて、本当にたくさんのモノを運び、本当にたくさんの気持ちを運んだ。
愛着も湧いて来た頃だったが、泣く泣くサヨウナラ。
明日は、京都のお寺や震災後、電気もない、水もないって頃からずっと俺を支援してくれてる武田さんにも会う。
車をくれた加藤さんにも会いに行く。

俺たちが動いたって、世界がビクともしねぇ事は知ってる。
だけど、誰かの世界は変えられる。

俺たちがやってることなんて、所詮、表面的な事だと思う。
傷口にカットバンを貼るようなもんだ。
でも「やろう!」とか「もう少し生きよう!」とかのやる気が一番大事だと思うんだ。

俺たちは掃除屋じゃない。
家具やらを運び出して、思い出のモノを探し出して、パッと見だけでも何もなかったようにする。
そうすりゃ、やる気も湧くってもんじゃないか。
解決なんて出来ないよ、俺たちは。

やる気を出させること。
それが復興への第一歩だと思う。
やる気って、一番大事なんだよ。

ゆきえさんが、もう動かない。
それを知り、星君の家にフラフラとバイクを運転してガソリンを分けてもらった。

「飯、食ってく?」
「大丈夫。」
「遠慮しなくていいんだよ?」
「うん。大丈夫。」
「了ちゃん。」
「ん?」
「俺たちがやれない事をやってくれて、ありがとう。ファックだね。地震。」
「うん。」
「元気だしなよ。やる気がない了ちゃんなんて、見たくないよ。」
「うん。」
「ファック!」
「おう、ファック災害。」
「背負い過ぎちゃだめだよ?」
「大丈夫。ありがとう。貴重なガソリンをありがとう。増やす。このガソリンを増やす。そして、誰かにあげてくるわ。チョコがあるよ。娘にあげる。」
「すげぇ、ありがとう。」
それから、俺たちの活動が始まった。
3月14日。
まだ、そう言えば誰にもバレンタインデーのお返しをしていない。
何も買えなかった。
お金なんて、何の意味もないと思った。

何度も泣いて。
何度も吐いた。

バイクで夜中、東松島まで裏道を通って走った。
田んぼやガードレールに、人がいっぱいいた。怖かった。絶望しかなかった。
夜は、こんなに暗いのかと怖かった。
荒井、蒲生、全部が戦争の直後みたいで、本当に絶望しかなかった。
俺はもう、本当に日本は終わったんだと思ったし、どうしたらいいのかサッパリ分からなかったよ。

でも、我妻とタケチンが側にいた。
「頭いいんだから、何か考えてくれ。」
と我妻が言った。
「俺は、体を預けるよ。頭ねぇから。」
とタケチンが言った。
腹も減ってるし、電気もない。
心も折れてる。
物資の運び入れに関しては、犬を入り口にすればどこにでも行けるはずだと切り口を変えてみた。

通りには自衛隊の車か、緊急車両の他県ナンバーしかいなかった。
そのうち、他県ナンバーすらいなくなった。

その頃、俺は夢を見なくなった。
寝方を忘れた感じ。

最近はよく寝る。

だけど、ゆきえさんは夢にも出てこなった。
「ムカついてるんじゃない?りょうくんに。言うこと聞かないから。」
と笑い話も出るほどに夢すら見なかった。

でも今日の夕方、車で仮眠をした時に俺は夢を見たよ。

彼女は自転車に乗ってた。

怒ってなかった。
「お水、ありがとう。」
って言われた。
彼女は、生意気にもハワイウォーターしか飲まない。
最近、事務所で毎朝コップにハワイウォーターを入れて置いてある。
彼女が飲むように。暑いから。

夢だから、俺の願望もあるのだと思う。
決して、メルヘンは好きじゃない。
不思議な話も、信じない訳じゃないけど別にどうでもいい。

君からの最後のメールだけが、俺のやる気を出させてくれた。
「大変なことになったけど、頼りにしてる。」

話したい事とかいっぱいある。
謝りたい事もいっぱいある。
約束も多分、いっぱいある。

でも昨日ライブをして、君がいないことを寂しく思い、また泣いた。
だけど今日、夢だったけど話をしてさ。
なんかね、吹っ切れたよ。
やっと。
墓にロゴをバッチリ決めてやるよ。
地球が終わる日まで、それは残るだろう。

「もう、やめようとか思うなよな。マジで。いつでも一緒にいるから。」
そう言った。
彼女は確かにそう言ってくれた。

ブログのアクセス数を見たら、よく分からない数字になってた。
何が起きてるのか、サッパリ分からない。

スゲーと思う。
本当に。

今度の土日。
日曜日だけでもいい。
力を貸してください。
どうか、名前はダッサイけど、スコップ団に力を貸してください。
赤ちゃんを探す。
見つけたら、すぐに警察に電話する。
その間、ほかの家の希望の光は俺たちの作業です。
新たに要請も来ました。
人手が足りません。
優しくて力持ち。
ゴチャゴチャうるせぇ奴はいらん。
とにかく、パッと見だけでもキレイにして、元気を出してもらうだけの薄っぺらい団体です。
でもいつか、俺は本気でドラゴンボールを集めに行きます。
よろしくお願いします。

ヘイ、スコップ団。
頑張ろう。
俺は今、超強いよ。
納得の行くまで探したという事実が、もしかしたら絶望からその家族をスクウかもしれん。
ダンプが間に合うように。
無事にダンプが仙台に到着するように、祈って待っててよ。

たこやき食べてくるけども。
グリコの前で、写真も撮るだろうけども。
京都で、舞妓HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAANって叫ぶだろうけども。

待っててくれよ。
スコップ団プと俺たちの帰りをさ。

端から片づけてやろう。
偉い奴らはあてにならん。
周りの言う事も気にしねぇ。

俺たちのやり方で、希望の光となろうじゃねぇかよ。
それが一番だ。

事務局のブログ。