中学生の作家さんが書いた小説です。
(多分今は高校生かな?)
この作家さんの事は知ってはいたのですが、
「異様に若いから、少し文章が上手いのでもてはやされているだけでは?」
とイヂワルな姑目線で見て、読んだことはありませんでした。
が、
この表紙の折り返しに
「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え」
と本文から抜き出したセリフが載っていて、
それを見て読んでみたいと思いました。
読み進めていくうちに、
この作者、精神年齢もしかしたら30代くらいなんじゃないの・・
と思い始めました。
なんだか妙に内容が老成していたからです。
理由は上手く言えませんが・・・。
本の内容ですが、2編入っています。
母子家庭の小学5年女子の田中さん目線で見た周りの人の話と、
その田中さんのクラスメイトで、田中さんにほんのり恋をした男子目線のお話。
本のタイトルは後半のお話からでした。
文章はとても分かりやすいし、
話のテンポもよく、登場人物も概ねカラッとしていて、8割方はスラスラ読めました。
後半はちょっと辛くなって、流し読みしてしまいましたが。
(悲惨なお話ではないです。悲しい感じ)
三上くんのその後のお話が読みたいです。