からすま日記

マンガ家挫折者、食いしん坊、の
マイペースな日記です。

スキップとローファー

2023年08月24日 21時13分00秒 | 今読んでるもの
そう言えばこの漫画については書いてなかったなぁと思いまして。
確か賞も取ったし、アニメにもなったのでそこそこ有名ではないでしょうか。

少女漫画…になると思います。
田舎から都会の進学校に上京してきた、頭は良いけれどちょっと天然な女の子みつみとその周りの人間模様を丁寧に描いています。

こう書くと全然面白さが伝わりませんね…。

劇的な事が起こるわけではありません。
現在は恋愛関連の話になってますが、恋愛中心でもない。だから甘々な恋愛漫画を求めている人には向かないと思います。
基本はイケメンの志摩くんという男の子と、主人公のみつみのお話ですが、
彼らを取り巻くクラスメイトや家族についても掘り下げて描いています。
外見と内面のギャップと周りの自分の扱いに悩む綺麗な女の子や、
その美人を最初ギャルと思って避けていた地味目の女の子、
努力して可愛くなり、今は学校でうまく立ち回るように常に計算している女の子
…などなど。
副主人公の志摩くんも、一見気さくで明るいイケメンですが
モテすぎてトロフィー彼氏として扱われてきたことや
子どもの頃母親に寄り添ってもらえなかった事、
ハイスペックである事で天狗にはなったりしない性格から、自分に自信が持てない一面があり、内面は結構ネガティブです。
そんなこんなをじっくり丁寧に描いている漫画だと思います。
女子や男子のわちゃわちゃした会話もあり、そこも読んでて楽しい。
個人的に男子達の会話のシーンが結構好きです。アホっぽくて。


こんな感じ。
上の少年はちょっとお調子者の山田くん。
あーこういう子ってクラスにいたかも?と思います。
一見こんな感じですが私は結構好きです。彼は実は気が利く人なのです。

今9巻まで出てますが、1番好きなのは8巻の公園のシーンです。





みつみと志摩くん。
ここだけ載せても知らん人にはなんのこっちゃ?でしょうが、
この前に彼が世間における自分の価値についてくらーく考えてるシーンがあり、
そこを読んでからのこの場面なので…とても良かったんです。
ひねた事を言えば、みつみがこのタイミングでこのセリフを言うのはご都合的かなとは思いましたが。
このシーン以外にも好きな場面が色々あるんですが、長くなるので割愛。
映画っぽいシーンが結構多いなあと感じます。


「どうせイケメンが地味目の主人公と都合よくカップルになる話でしょ?」
と思って読んでない人がいたら
まあ試しに、一度ネットカフェででも読んでみてー、と申し上げたい漫画です。
次回も楽しみです。









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やまとは恋のまほろば

2023年08月04日 11時23分00秒 | 今読んでるもの
「お久しぶりです。
アホみたいに暑い日々が続いておりますが、皆様体調崩してませんかー。

さて久しぶりにハマって読んでるものを紹介します。
「やまとは恋のまほろば」
少女漫画です。
古墳✖️大学のキャンパスライフ✖️ぽっちゃり女子の恋模様?
というちょっと変わった組み合わせです。
舞台が関西圏なので、作中では関西弁が多用されており、その点好みが分かれるかもしれません。
ざっくりしたあらすじは…
ぽっちゃり女子の三和穂乃香は、一緒に入学した親友が大学デビューして綺麗になっていくことに引け目を感じ、また新しく友人になったゆるふわ美人女子と親友ばかりが仲良くなり、自分は「ごまめ」(みそっかす?よく分からない)だと卑屈になっていた。
ゆるふわ女子から合コンに誘われて出席するが、あからさまに男性陣にはガッカリされ
「あれはないわー」と噂されているところに出くわし、
「耐性あるんで。前方後円墳呼ばわりされるくらいが通常なんで」
と淡々と述べる穂乃香。
彼女は大学のサークルの古墳研究会に入っているのでこのセリフが出てきます。
その研究会には2人の男子が所属しており、うち同期の飯田くんの事を好きになるのだが…という感じです。

正直4巻までは特段面白く思って無かったです。
ちょっとモノローグの使い方が独特で、「これ今どういう感情なのかな??」と分かりにくいシーンもあり、古墳にもそれほど…って感じでしたので。
それが5巻で主人公とは異なる人物に視点が変わり、それまでのシーンの見方がガラッと変わりました。
5巻を読んだ後、1巻から読み返したのですが、
「あーこの時こんな風に感じてたのかー!」とグッと来る事度々。
思うに、かなり細かい所まで作者さんは考えて描いてたのかなと思います。
なんか話の進め方がミステリー小説に似てる気がしました。
4巻までで見切ってしまった人もいるかもしれませんが、もしいたら、5巻を読んでみてーと言いたいです。


4巻、サークルメンバーで古墳公開に訪れた時のワンシーン。
なんとなく好きなシーンです。
なんか、リアルにいそうなんですよね。この人達が。


4巻まではぽっちゃり女子がイケメンに都合よく思われて…またその手のご都合漫画かなぁと思って読んでいましたが、まあ多少その傾向はありますが、5巻を読むと私は少し納得できました。そういう理由で惹かれる事はあるかもなと。
あと私は今関西弁が恋しくなっており、この漫画の柔らかい関西弁(奈良弁?)がとても響いたのも身びいきにつながってるかもーと自己分析しております。

ウェブの更新が楽しみです。


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