マンガです。
(「このマンガがすごい!オンナ編 2018」の1位になってたので、
ご存知の方も多いと思いますが)
どこかのほほんとしたおばあちゃんと、本屋でバイトしている、人見知りで髪の毛ボサボサの女子高生がBLコミック(ボーイズラブ)を通して友達になるというお話です。
このおばあちゃん-市野井雪さん-が、とても良かったんです。
雪さんは、外が暑くて涼もうと入った書店で、ひさびさに見たコミックコーナーに並べられていた「キレイな表紙」の本をなんとなく購入します。
自宅で読みすすめていくと・・・あら?この展開は・・
男の子同士がキスするところで口に手を当て「あら~…」。
これ、「あら~…(*_*;ハシタナイ」ではなく、
「あら~( ´艸`)キュンとしちゃう」というところがスゴい。
このコミックのファンである女子高生とも、本屋でのやり取りを通して友達になってしまいます。
私が雪さんと同い年であれば
「こんなおばあちゃんと話をするのは、若い人には退屈だろう」
と、変に気を使ってしまいそうですが、雪さんの軽やかなこと。
(マイペースとも言える?)
コミックについて話したいから、お茶飲まない?と女子高生を誘います。
逆に女子高生の方がスゴく気を回してぐるぐるしています。
一方で、「ああ、やっぱりお年寄りなんだなあ」という描写も妙にリアルです。
かぼちゃが切れなくて「こんなことすらできない」とうなだれたり、
お風呂で高めの椅子に座ってシャワーを浴びたり、
急に膝の力が抜けてしまうシーンは、作者さんの身近にお年寄りがいらっしゃるのかなと感じました。
ただ、膝の力が抜けちゃっても、かぼちゃが切れなくても
雪さんは持ち前の楽天的な性格でその事を引きずりません。
雪さんのようになれたらなあ、と思いますが、
私の性格的に無理な気もするので(^。^;)
年をとっても「わくわくするもの」を見つけられたらいいなと思います。