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「無駄な抵抗」世田谷パブリックシアター。

2023年11月24日 11時18分26秒 | Theater & Music

世田谷パブリックシアター「無駄な抵抗」を観劇。

本作は、ギリシャ悲劇『オイディプス王』を忠実なモチーフとし、
かなりストレートに「運命論」を扱った物語だ。



本作サイト掲載の「あらすじ」(役名等一部追記)

その駅は半年前に電車が停まらなくなった。
どの電車も通過するだけ。住民は困惑しながらも、隣の駅まで行くなり、
他の交通手段を使うなりして日常を守っていた。
駅ビルは寂れ、駅前の広場は活気を失った。
占い師として活躍していた桜(松雪泰子)は地元に戻ってカウンセラーとして再出発する。
クライアントとして現れたのは、同級生の芽衣(池谷のぶえ)だった。
芽衣は、かつて桜に言われた言葉に強く影響を受けていた。
その言葉が自分の性格と人生を決定づけ、苦しんでいると言う。
あれは予言であり、呪いだったと。
駅前広場で始まる対話は、次第に芽衣を取り巻く奇妙な運命を明らかにしていく。
幼い頃の父の態度、叔父との関係、予言を避けるためにした選択、母の残した手紙、
芽衣の入れ込むホスト・鈴木理人りひと(渡邉圭祐)の出生の秘密。
叔父が探偵・佐久間一郎(安井順平)まで雇い、芽衣を監視していたこと。
二人は、芽衣を苦しめているものが何なのか、
そして芽衣の心に深く刺さった桜の予言をどうするべきなのか、考える。
広場では、関係者たちが二人の会話に聞き耳を立てている。



2時間、たっぷりセリフ。。池谷のぶえ、コミカルな役が多い中シリアスな演技。

それぞれの「運命」「人生」に抵抗(無駄な)しながら受け入れて抗って生きている。
そんな舞台です。
止まらなくなった駅の通過する「電車の通過音」が、場面を変える。心の葛藤を伝える。
楽しいか?って聞かれるとね。
決して「楽しい」舞台ではないです。一人の女性の暗い過去の物語り。
「ギリシャ悲劇」です。んー!難しいといえば難しい。
そんな舞台です。

最後に ポストトークで。
『全員が一つの場所に共存し、深層心理でつながっているような』物語となっている。
このことが、人間と「運命」の関わり合いを示唆することにつながっているのではないか。


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