昨年末。。「聯合艦隊司令長官 山本五十六」を観賞。。。
戦争映画には目がない私。。
戦争映画よいうよりヒューマンドラマ!最後まで「戦争」に反対し続けた男を描いた映画。
Story
昭和14年の夏。2年前に始まった支那事変が泥沼化しつつあった。
陸軍が日独伊三国軍事同盟の締結を強く主張する中、海軍次官の山本五十六、
海軍大臣の米内光正、事務局長の井上成美は、信念を曲げる事なく同盟に反対の
立場をとり続けていた。
日本がドイツと結べば、何倍もの国力を持つアメリカと戦争になる。
それだけは何として避けなければならないと考えていたのだ。
だが世界情勢は急転、第二次世界大戦が勃発してしまう…。
三国同盟締結を推進する中央&陸軍に、アメリカを敵にしてはならないと進言する。
しかし、当時の日本は列強へまっしぐら。
欧州の道路は、すべてナチの物と言わんばかりに突っ走るバスに乗ってしまう日本。
4年にも及ぶ長い戦争へと向かう。。
対米戦回避を願う自らの信念と軍人としての狭間で苦悩し続ける。
「真珠湾攻撃」。。戦争に勝つためではなく、一刻も早く終わらせるための苦渋の作戦!
この二つの要素で撮られた作品。。
戦争シーンは、さほどなく真珠湾攻撃・ミッドウェイ海戦・ガダルカナル沖海戦と淡々と時間を進める。
「目で耳で、そして心を大きく開いて」世界を見てきた山本長官の人生を表現するには物足りない。
この戦争に突入することに最後まで反対しながら「真珠湾攻撃」での必勝を期すために出撃する。
三つの海戦での山本長官がどう生きたかが欠けているような気がしてならなかった。
ここまで早く描く必要が?映画という限られ時間での限界?
もちろん作戦会議シーンなどでは長官の戦(いくさ)にかける信念・哲学は描かれている。
それでも私には「優しい指令長官」のイメージしか、この映画で感じられなかった。
もっともっと強い「山本五十六」がいたはず。
ラストナレーションでは。。。
この戦争で300万人以上が戦死、その9割が山本五十六がブーゲンビリア島上空で攻撃され
戦死してしまった後に。。「彼が戦死した後に、誰もこの戦争を止める者がいなかった」と。。
59歳で戦死。。。サブタイトルが「太平洋戦争70年目の真実」。
私は、この映画が真実だとは思わないし、この優しい人間象だけが、
「聯合艦隊 司令長官 山本五十六」だとは思わない。。
聯合艦隊 司令長官 山本五十六 オフィシャルサイト
「在常戦場」・・・郷里の長岡藩風。常に戦場でいる心構えで臨め!
好んで揮毫(きごう)していた。
最後に。。。
やってみて、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず。