春から始まったお茶の生産も10月までにすべて終了しました。 春、夏、秋
の時期、茶園には刈採り、防除、施肥、整枝作業など常に農家の人たちの姿
が見かけられました。今は冬支度の作業が行われていますが、当社では農家
の研究会グループの茶園の定点観察が11月上旬に行われました。
今の茶園の状態を把握しておくことで春先からの適切な施肥方法等1年間
の茶園管理の基本方針をたてる重要な観察となります。
各人記録帳を持って研究会メンバーのお互いの茶園を
採点し合い後で総合して評価します。根の量や張り具合、
土壌の密度や病害虫の有無など目で見て触って枝の数
を数えたり計ったり、葉の様子を観察するなど1年間の茶
園管理が問われます。
掛川グリーンファームの近藤さんです。チラシでお馴染み
の3人組の1人です。決められた枠の範囲内に来年春の
新茶(1茶)の母樹となる枝の数を数えているところです。
これは電子ノギスを使って決められた枠の中にある
母樹の太さを計っているところです。この母樹の太さ
と数が新茶(一番茶)にとってはとても重要な事です。
さくらぎ農園の鈴木さんです。夏に刈落とした所からど
れだけ枝が伸び、適切な整枝(ならし)作業が出来て
いるかスケールを使って計っているところです。
茶園の畝の中を覗いて見ると2年前に深刈りをした切
断面が見えます。この時同時に内部の様子と夏からの
枝と葉の伸長と葉の付き具合(葉層=ようそう)を調べ
ます。
掛川グリーンファームの山崎さんです。チラシでお馴染み
の3人組の1人です。畝間の土を採取してその土の状態
を手で触って調べているところです。
いい土の色をしていますね。昔の地層でこの辺り一帯
は少し砂利間のところですがよく管理しているため大変
土の良い状態に成っています。
この土を持ち帰って専門の検査機関にお願いして
土壌検査をしてもらいます。