お茶の里便り ◆掛川深蒸し茶で健康長寿の町◆

お茶屋に勤めている筆者の日常や感じた事を勝手気ままに綴っていきます。

茶師たちは今

2010年07月30日 | お仕事

 一番茶、二番茶の製造を終え、あとお茶の製造は9月下旬から
10月上旬頃に採れる秋冬番茶(秋番茶)を残すのみとなりました。
 若手お茶師は今どんな事してるのかな?工場の大掃除も機械整備
もホイロ上げまでやってしまってどうしているのだろうか?
 もちろん遊んでいるわけではありません。紅茶の製造は今月末まで
で終了ですが、この頃は写真のように網戸洗いや網戸の張替で結構忙
しいんです。何しろ網戸が大小200枚ぐらいありますから。


『日本の緑茶でおいしい紅茶』をめざして今日も紅茶作りに頑張ってい
ます。
手に取って程(ほど)を見る幸治くん。

まだまだ色、香気とも発酵が少ない状態ですね。


紅茶作りの合間には工場内の網戸の洗浄と張替を
しています。晴紀くんと、啓洋くん、全部で200枚も
あるんだよ!がばれよ!

よ~く洗ってくれよな!

いい手つきですねー。網戸張りのベテランだねー亮平くん。
今度はオレんちのもタノモ!

 8月になると「夏の感謝祭」が始まり商品発送が忙しくなります。
早くこれを片づけてみんなで商品発送のほうに行かなくては。

 

 

 

 

 

 

 


炎天下の茶園作業その2

2010年07月27日 | 日記

7月下旬。今年は梅雨明けと同時に猛暑が襲っています。

 昔の農作業はのんびりしていました。暑い日中の作業は避けて
朝晩の涼しくなった頃合いをみて作業をしていました。
今でもそうしたい所ですが茶園の作業には適期に集中してやら
なくてはいけないことが多くあります。特にこの時期、猛暑で熱中
症で倒れる程の今年の夏ですが、炎天下で作業中のさくらぎ農園
の合葉さんの畑にきました。

この機械は「カルチ」といいます。肥料をまいた後,土と肥料を
混ぜ合わせる機械です。後ろに三本鍬のようなものがついて
います。

狭い畝の間で機械を操作する合葉さんです。結構スピード
が出るし足元は耕起した後を歩くのでとても大変な作業です。

この茶園の入口近くにある畑です。よそ様の畑すが!
手前がさつまいも、奥の方がネギ、その一番奥が里芋
です。さて真ん中辺の棚のツル性の植物はな~にかな?
下段の写真を見ればおわかりかな?

この正体は薯ですが、ただのイモではありません。
自然薯(じねんじょ)といいます。この掛川市近辺
ではよく栽培されて秋から12月頃に採れる長さが
1メートルくらいにもなり滋養に富んでいて粘りがあ
り、すり鉢でつぶしてお好みの味付けをして食しま
す。自生のものもあります。

これからも夏の作業風景を投稿していきますが、時々は
日常風景を交えながら投稿してまいりたいと思います。

 

 


炎天下の深耕作業中

2010年07月23日 | お仕事

 夏の大事な作業の一つに深耕作業があります。
炎天下で行う作業ですが最近では乗用型深耕機が
あり随分と作業が楽になりました。
今日はさくらぎ農園の鈴木さんご夫妻の茶園にきました。


この茶園は新芽が伸びていますがまだ幼木園のため
4月頃からずっと新芽を伸ばしたまま木全体が大きくなる
まで伸ばし続けます。品種は「つゆひかり」という大変味が
良いおいしいお茶の品種で最近人気が出てきています。

奥さんはこれも夏の大事な作業の一つの草取り中です。
大きくなるととても厄介ものです。小さいうちに早めにこまめに
茶園周りをして抜き取る事が大事です。

キャタピラの後ろに三本鍬のようなものが着いていて
土に深く挿して蹴りあげるような動作を繰り返して
深く耕していきます。

良い色の土ですね。有機質に富んでいるいい茶園ですね。
おいしいお茶がとれるのが待ち遠しいですね。

 

 

 

 


ほいろあげ

2010年07月19日 | お仕事


  ほいろあげってなに?おそらく茶業界しかも茶生産農家でお茶を製造
している農家しか使わない言葉だと思います。漢字では『焙炉上げ』
と書きます。
どんなとき、どんなことをするかって聞かれれば一言で言えば『飲み会』。
 な~んだ、どこでもいつでもやってるジャン。一般の会社での『打ち上げ会』
と同じですが、でも普通の飲み会とどう違うかと言えば、新茶(一番茶)の終
わった時、二番茶(6,7月)の終わった時など茶生産時期の区切りに行われ、
今年のお茶はどうだったとか、ああすれば良かったなどお茶師さんはじめ、
茶農家さん、機械メーカーさん、社員、お手伝いの皆さんなど、お互い労いな
がら反省とお疲れ様の会を行います。今日は会社の敷地内で二番茶の焙炉
上げを行いました。
 ただ焙炉上げの語源は昔機械がなかった時代に茶製造は手作り=手揉み
で行っていました。一回分の製造区切り(単位)を一ホイロと言い、ホイロ台の
下には火炉がありその上に茶葉を置き作られていました。いわゆる語源は
一区切りだといえそうです。

 チラシの紙面三人組でおなじみの茶農家の近藤さん(右端)、今夜はご機嫌。
機械メーカーさんと難しい話でもしてるのかな?

  早く焼けないかな~
 

社員の大村くん。イカを切る手つきがいいねー。私に早く頂戴!

  Vサインはいつも元気な榛葉 くんとその右は戸田くんです。

 乾杯ポーズは社員の中根くん、右はさくらぎ農園の義彦くんです。
義彦くん、明日も炎天下での茶園作業まってますよ。頑張って下さい。

いよいよ夏本番です。冷たいものばかり飲まないで、暑い時には熱いお茶で
夏バテ防止にいいですよ。

 


祇園祭り風景

2010年07月15日 | 日常

 7月10日の土曜日に近くの六所神社の祇園祭りが行われました。
この祇園祭りは秋祭りの本格的屋台とは違って大八車に太鼓を載
せて子供たちと青年衆が綱を引き太鼓をたたいて近くを引き回すだ
けの簡単な祭りですが、しかし言い伝えでは神社近くの一軒の民家
に天から獅子が舞い降りてきたと伝えられ祇園の日には毎年この民
家の家で獅子が舞い祭りの式典も行われます。

子供たちと青年衆が引く屋台。

民家の庭を舞う獅子。

民家の庭でしめやかに式典が行われています。

式が終わり神社へと向かう獅子。

今年は残念ながら例年この日に行われる花火の打ち上げがあり
ませんでした。又、昔はこの家の近くの馬場で流鏑馬祭りも行わ
れていたそうです。
 数年前に今も残るその馬場で流鏑馬が行われ大変な賑いだった
そうです。